【リアルを語ります】シーバスにベイトタックルは必要なのか
通称「ベイトシーバス」。
技術の進化や専用タックルが増えてきたことにより、ベイトタックルをシーバスフィッシングに用いるアングラーが増えましたね。
ただ……スピニングタックルを普段から愛用する方々からすると、
「今までシーバスってスピニングタックルで事足りていたよね?」
「結局トラブル多そうだし、めんどくさいんじゃない?」
って思われる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、シーバスフィッシングにおける“ベイトタックルのリアルな部分”をご紹介できればと思います。
ベイトタックル=ピン打ち、ビックベイト専用ってイメージ
ベイトタックルが本当に必要なシーンというと、以下の2パターンだと思います。
▼ピン打ち
橋脚やバース、橋の下、岸沿いなどなど。
サミングがしやすいベイトタックルでは、狙いたいピンが決まっている場所で圧倒的に有利です。
▼ビッグベイト(空気抵抗の大きいルアー)
3号以上のPEラインを使用するとなるとベイトに利があります。
あとはスピニングでビッグベイト投げると、空中で回転するためあまり飛びません。
意外と少ないベイトシーバスがマストで欲しいシーン
じつは「ベイトタックルじゃなきゃ!」というシーンは、シーバスというカテゴリでは非常に少ないんです。
正直コントロールなどもスピニングと同じくらいの精度で撃てますし、4000番のリールに4号でビッグベイト投げられるしスピニングでもできるんですよね。
「ほな、要らへんやん!」って思いましたか? 違う違う!そうじゃない!
さらに突っ込んだところ考えていくと、「ベイトっていいな」となるので、これからそこをお話していきます。
ベイトを使う意味
さあ、本題に入っていきましょう。
性能編①リール強度の問題
「太糸を使える」という利点がありますよね。
「スピニングリールでも番手を上げれば、太糸は扱える」と考える方も多いと思いますが、じつはそれは間違い。
ベイトリールは、ラインがスプールに対して一直線に入っていきます。
対して、スピニングリールはラインローラーを介して90度にラインが折れ曲がって入っていきます。
横から引っ張られる状態になるので、太糸でドラグガチガチファイトをするとボディの歪みや、ドラグ値が安定しないといったことになってしまう訳ですね。
性能編②大きいギア
何と言ってもリールの心臓部のギア。ベイトリールの方が、リールの大きさに対して大きなギアを搭載できます。
そのため、パワフルな釣りやビッグベイトやジャイアントベイト、抵抗の大きい鉄板バイブレーションなどを扱いやすいのです。
性能編③「スピニングの方が飛ぶ」は過去の話!
近年のベイトリールの進化を舐めてはいけない。めっちゃ飛ぶのだ!軽いルアーも重いルアーも飛ぶようなリール達が多く出てきている。
最近流行りのビッグベイトやコノシロ向けのルアーなどは扁平で空中で回りやすいです。
しかしながらベイトタックルであれば、一定のラインテンションが掛かるため、飛行姿勢が安定し、スピニンングタックルよりも飛距離を出せます。
性能編④感度ビンビン
ベイトリールとスピニングの圧倒的な違いといえば「感度」です。
リールフットとロッドを持つスピニングに対して、リールを握りこむように持つベイトリール。
ガイドが離れた位置にあるスピニングに対して、ガイドがロッドと一体化しているベイトリール。
糸を通して伝わってくるルアーの変化は、ベイトの方が格段に手元に伝わるのである。