実釣時にどんな差があるのか?
それでは、もっとも重要な実釣時の差についてお話ししていきたいと思います!
飛距離
飛距離に関してはタングステンの方が圧倒的に優れています。
同じ重さでもシルエットが小さい方が空気抵抗が少なく、遠くに飛ばしやすいですね。
よく飛ぶメリットの具体例をあげると、冬場は魚が遠くにいる場合が多いため、安定して飛距離を出せるタングステンの方が魚とのマッチング率が高くなります。
つまり、毎投魚の前を通せるタングステンと2投に1回しか通せない鉛なら、結果的にタングステンの方がよく釣れるということです。
フォールスピード
潮がゆるい状況で水深2m以内の浅場で魚を釣るなら、正直、鉛でもタングステンでもフォールスピードの違い、それによる釣果差は体感できないと思います。
しかし、水深が3m近くになったり、潮がそこそこ速くなったりすると、フォールスピードの違いが顕著に。軽い鉛だと着底が分かりにくく、底取りに神経質にならなければいけません。
さらに、水深が5m近くになったり、潮がかなり速くなったりすると、鉛だと11gぐらいまでウエイトアップする必要性が出てきますが……
さすがに鉛の11gともなれば重いしシルエットが大きいので、かなり食い込みが悪くなります。
このような状況でも、タングステンなら7gで釣りができ、食い込みが悪くならないので釣果差に繋がることも多いはずです。
操作感
操作性(感度)に関しては、どんなシチュエーションでもタングステンが有利です。
これは、鉛よりタングステンの方が硬度が高いため、岩やブレイクの変化にシンカーが当たった時に反響して竿に入ってくる情報が多くなることが理由。
小さな水中の変化を見つけることができれば、魚の居場所を見つけれるヒントになります。
ヒントを多く手に入れるほど答えに近づけるので、感度が釣果に繋がってくるということですね!
風対策
風といっても向きや強さはさまざまですが、横風と向かい風が強い時はタングステン一択になります。
まず飛ばしやすいことが第一の理由ですが、それに加えてラインが風に流されて感度が低下するのを軽減できることも理由です。
アタリの数が同じなら、より多くのアタリに気づけた方が釣果は伸びますからね。
潮馴染み(ドリフト)
潮流を受けることで鉛もタングステンも流れますが、比重とシルエットが違うため、同じ強さの流れでもいい具合にドリフトする重さが異なります。
例えば、鉛5gがいい感じにドリフトする流れでは、タングステンなら3.5gが良い具合になるはずです。
この場合、両者とも同じようにドリフトしますが、魚の口に少ない抵抗でルアーが入るのは軽いタングステンだと思います。
使い分けがおすすめ!
チニングにおける鉛とタングステンの違いを紹介しましたが、使用感は「タングステン>鉛」となる場合がほとんどです。
しかし、値段を考えると鉛も十分使う価値があるため、状況や釣り方に応じて両方を使い分けるのも良いでしょう。
僕も使い分け派なので、自分にあった使い分けをおすすめします!
筆者の紹介
FISHING GANG YOSHIKI
YouTubeの「FISHING GANG」チャンネルにて“釣りをかっこよく”をモットーに活動しているYOSHIKIです!
関西を中心にルアーフィッシングに没頭中の21歳で、週末は9割は海にいます。釣りの楽しさをもっと多くの方に伝えれるように頑張ります!