メバリングのライン選び
メバルをルアーで狙うメバリングは、ナイロン・フロロカーボン・PE・エステルの4種類のラインが使われます。
各素材の特性は異なるため、釣り方や状況によって適するラインは異なります。
本記事では、元釣具屋の筆者が各ラインの特性を解説し、素材別におすすめのラインを紹介します!
ナイロンライン
夜でもトラブルが少なく、ショックリーダーを必要としないため、4種類の中でもっとも扱いやすいラインです。
比重が軽いため、主に表層付近をプラグや軽めのジグヘッドで狙う場合に適しています。
価格もリーズナブルなので、ビギナーの方にはナイロンラインがおすすめです。
ナイロンラインの特徴
- ・しなやかでトラブルが少なく、フロロよりも飛ぶ。
- ・伸縮性が高いのでバレにくい。
- ・真水に対する比重が約1.14あり、水中を漂う。
- ・ショックリーダーが不要。
- ・ジグヘッド・プラグと相性が良く、フロートリグ・メタルジグとは相性が良くない。
- ・太さの目安は0.8号(3lb)前後。
メバルゲート ナイロン(バリバス)
モーリス バリバス メバルゲート ナイロン 100m
・100m
0.5号/2lb
0.6号/2.5lb
0.8号/3lb
1号/4lb
1.2号/5lb
リーズナブルでオールラウンドなラインです。
しなやかで扱いやすく、ナイロンラインの中でもかなりトラブルが少なくなっています。
夜釣りビギナーの方におすすめのナイロンラインです。
アプロード春告魚(サンヨーナイロン)
サンヨーナイロン アップロード 春告魚 ナイロン 100m
・100m
2lb/2.5lb/3lb/4lb
蛍光ピンクのナイロンラインです。
ナイトゲームでも視認性がよく、快適な釣りが可能。
耐摩耗性も高いので、根ズレによるラインブレイクを回避してくれます。
ラピズム モノ(ラパラ)
ラパラ ラピズム・モノ 150m
・150m
0.3号 / 1lb
0.4号 / 2lb
0.5号 / 3lb
0.8号 / 4lb
1.0号 / 6lb
1.5号 / 8lb
伸縮率の低いナイロンラインです。
適度な硬さがあるため、ルアーコントロールとフッキング性能が抜群。
さらに感度も良く、150mでリーズナブルな点も魅力です。
フロロカーボンライン
ナイロンと比較すると硬くてコシがあり、耐摩耗性に優れるので根ズレに強いことが最大の特徴です。
比重が高いため、風に流されにくく、水深が深いポイントを攻めるのに適しています。
ただし、巻きクセが付きやすくてライントラブルが多いため、扱いには少々慣れが必要です。
フロロカーボンラインの特徴
- ・ナイロンより硬くコシがあり、耐摩耗性に優れる。
- ・伸縮性が低く、感度がよい。
- ・真水に対する比重が約1.78あり、水に沈む。
- ・ショックリーダーが不要。
- ・ジグヘッド・プラグと相性が良く、フロートリグ・メタルジグとは相性が良くない。
- ・太さの目安は0.8号(3lb)前後。
シーガー R18 ライトロックイエロー(クレハ)
クレハ シーガー R18 ライトロックイエロー 100m
・100m
0.5号/2lb
0.6号/2.5lb
0.8号/3lb
1号/4lb
1.2号/5lb
イエローカラーのフロロカーボンラインです。
視認性が良いので夜釣りに適しており、耐摩耗性も高く、ストラクチャー周りを正確に狙えます。
しなやかで扱いやすいので初心者の方にもおすすめです。
ハードコア アジ・メバルFC(デュエル)
デュエル ハードコア アジ・メバルFC150m
・150m
0.5号/2lb
0.6号/2.5lb
0.8号/3lb
1号/4lb
リーズナブルなフロロカーボンラインです。
低伸度ゆえに感度が高く、小さなアタリもキャッチできます。
根ズレに強く、ボトム付近を重点的に狙うのにおすすめです。
メバリング フロロ(東レ)
東レ メバリング フロロ 150m
・150m
0.4号/2lb
0.5号/2.5lb
0.6号/2.8lb
0.8号/3.5lb
1号/4.6lb
高強度なハイグレードのフロロカーボンラインです。
強度が高いのでワンランク細い糸を使用でき、その結果飛距離や感度もよくなります。
耐摩耗性も高められているため、障害物周りを攻める場合でも安心です。
PEライン
直線強度が高く、ナイロンやフロロより細い号数が使用できるため、飛距離に関しては他のラインを圧倒します。
そのため、ジグヘッドやプラグはもちろん、フロートリグやメタルジグには最適です。
ただし、耐摩耗性と結束強度が低いのでショックリーダーの結束が必要です。
PEラインの特徴
- ・直線強度がナイロンの約3倍。
- ・フロロ以上に伸縮性が低く、感度がとてもよい。
- ・柔らかくてコシがない。
- ・真水に対する比重が約0.97あり、水に浮く。
- ・ショックリーダーが必要。
- ・ジグヘッド・プラグ・フロートリグ・メタルジグと相性がよく、万能に使える。
- ・太さの目安は0.3号(6lb)前後。
弾丸ブレイド ライトゲーム専用(メジャークラフト)
ライトゲーム専用のリーズナブルなPEラインです。
低伸度設計によって高い感度と操作性を実現しており、適度なハリがあるのでライントラブルも軽減します。
コストパフォーマンスが抜群なので入門者の方におすすめです。
ソルティメイト スモールゲームPE-HG(サンライン)
サンライン ソルティメイト スモールゲーム PE−HG 150m
0.15号/2.5lb
0.2号/3lb
0.3号/5lb
0.4号/6lb
0.5号/8lb
0.6lb/10lb
小さなアタリを感知できる高感度なライトゲーム用PEラインです。
編み込みが細かく、4本編みのPEラインの中では優れた滑らかさを持ち、糸鳴りが少なめで飛距離も伸びます。
しなやかで扱いやすく、適度な柔らかさがあるのでノットも組みやすいです。
UVF 月下美人 月ノ響II+Si(ダイワ )
ダイワ UVF 月下美人 ライン 月ノ響II+Si 150m
・150m
0.15号/2.8lb
0.2号/3.9lb
0.3号/4.8lb
0.4号/7lb
感度を追求した低伸度設計のPEラインです。
特殊加工が施されているので表面の凹凸が少なく、飛距離は抜群。
極細の号数もラインナップされており、飛距離を追求するアングラーにおすすめです。
エステルライン
PEよりも比重が高く、フロロカーボン以上に伸びが少ないラインです。
そのため、「PEラインでは軽量ジグヘッドを沈めにくい、フロロでは操作性・感度が悪い」といった状況に適します。
しかし、摩擦と瞬間的な負荷に弱いため、ショックリーダーの結束が必要。
正直なところ、メバリングだけではエステルラインの長所が際立つことが少なく、アジングと兼用する場合におすすめのラインです。
エステルラインの特徴
- ・フロロ以上に伸縮性が低く、感度に優れる。
- ・フロロ以上に硬くてハリがある。
- ・真水に対する比重が約1.35あり、水にゆっくり沈む。
- ・瞬間的な負荷に弱いのでドラグ調整がシビア。
- ・ショックリーダーが必要。
- ・ジグヘッドと相性が良いが、その他のルアーには適さないので汎用性が低い。
- ・太さの目安は0.3号(1.5lb)前後。
レグロン ライトゲーム アジ/メバル(トアルソン)
レグロン ライトゲーム アジ/メバル (エステル) 150m
・150m
0.2号/1.2lb
0.25号/1.5lb
0.3号/1.8lb
0.35号/2lb
0.4号/2.2lb
0.5号/2.7lb
0.6号/3.3lb
リーズナブルなエステルラインです。
滑りのよさ、操作性、直線性、しなやかさを適度なバランスで設計。
特殊な表面処理によって劣化もしにくく、長期間性能を維持してくれます。
ジョーカー(ティクト)
ティクト ジョーカー
・200m
0.2号/1lb
0.3号/1.4lb
0.4号/1.8lb
0.5号/2.2lb
高感度で耐摩耗性の高いエステルラインです。
PEライン並みの感度で繊細なメバルのアタリを感知できます。
フロロ並みの耐摩耗性を備えているのでボトムワインドなどにもおすすめです。
ルミナシャイン(ゴーセン)
ゴーセン ルミナシャイン 200m
・200m/イエロー・ピンク・パール
0.2号/1.1lb
0.25号/1.3lb
0.3号/1.6lb
0.4号/1.9lb
0.5号/2.5lb
0.6号/3lb
特殊な染料でコーティングされており、視認性が極めて高いエステルラインです。
そのため、ナイトゲーム中心のメバリングでもトラブルが少なくなります。
価格もリーズナブルなのでエステルライン入門にもおすすめです。
ラインを使い分けて釣果アップ!
それぞれのラインの使い分けをザックリと表すと……
扱いやすさを重視するならナイロン、深い層を攻めるならフロロ、遠投性と汎用性を求めるならPE、軽量ジグヘッドの操作性と感度を求めるならエステル、という選択になるでしょう。
メバリングは軽いルアーを使う繊細な釣りなので、ラインが違えば使用感も大きく異なります。
いろんなラインを試してみて釣果アップに繋げてください!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
さまざまなジャンルの釣りを楽しんでいますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。