たかがスナップ、されどスナップ。
晩秋から春にかけてはメバリングのハイシーズンです。ルアーやロッド、リールに注目が集まりますが、今回焦点を当てるのは「スナップ」。
元釣具屋の筆者がメバリングでスナップを使うメリット・デメリットを解説し、おすすめのスナップを紹介します。
細かい所にもこだわって釣果アップを目指しましょう!
スナップを使うメリット
メバリングでスナップを使用するメリットはたくさんあり、以前は直結派だった筆者も、現在は完全にスナップ派になっています。
ルアー交換が早い
スナップを使用することで、ルアーの交換がスピーディーになります。ルアー交換の度に糸を結び直すのは面倒で、何度も繰り返しているとなかりの時間を消費しているはずです。
メバリングは低温期の夜が主体になる釣りなので、糸がよく見えなかったり、手がかじかんだりして、結束に手間取ることも多くなります。
リーダーが短くならない
直結の場合、ルアー交換時にラインを切って結び直すため、どんどんリーダーが短くなってしまいます。
しかし、スナップの場合はどんだけルアーを交換しようともリーダーが短くなりません。つまり、リーダー結束の頻度が少なくなるということです。
ラインブレイクが減る
ルアーとラインの結束部付近は、魚の歯などで傷つきやすい部分です。しかし、ここにスナップが入ることで、ラインへのダメージを回避できます。
歯が鋭くてルアーを飲み込みやすい、大型メバルや外道のシーバスに対しては非常に大きなメリットです。
ルアーが大きく動く
直結すると結束部の自由度が減る(ループノットなどは例外)のに対し、スナップで接続すれば結束部が固定されず、ルアーのアクションが大きくなります。
アクションが大きくなったから釣れるわけではありませんが、ダート系のルアー(ワインドなど)はスナップで接続しなければ綺麗にダートしません。
スナップを使用する際の注意点
スナップを使用する際の注意点をあげておきます。便利ですが弱点もあるので、デメリットを把握してトラブルを防ぎましょう。
経年劣化・金属疲労に注意
同じスナップを使い続けていると、経年劣化や金属疲労で破損する可能性があります。ルアー交換を繰り返しているとスナップが閉じにくくなってくるので、使っていると劣化に気付くはずです。
スナップが変形するとファイト時にすっぽ抜けを起こすこともあるので、適度に交換してください。
スナップのサイズ・ウエイトに注意
スナップのサイズ・ウエイトにも注意が必要です。小さなルアーを用いるメバリングでは、ルアーに対して大きすぎる(重すぎる)スナップを使用すると、ルアーの動きに悪影響を及ぼします。
接続が困難にならない範囲で、できるだけ小さめのスナップを使用すると良いでしょう。「ライトゲーム用」として売られているものを使えば安心です。
細軸のスナップは結び目に注意
細軸のスナップでは、釣りをしているうちに結び目がどんどん締まっていく現象が発生します。
結び目は締め込みすぎるとラインブレイクにも繋がるため、適度に結び直す配慮も必要です。
元釣具屋が厳選したスナップ5選
元釣具屋の筆者が厳選したおすすめのスナップを紹介します。
「どれを選べばいいか分からない」という方は、この中から気になったものを選んでいただければOKです!
アジスナップ SS(アクティブ)
ルアーの交換がしやすい形状と、0.04グラムという軽さが魅力。また、2キロの負荷まで対応できてコストパフォーマンスも良いスナップです。
アジスナップという商品名ですがメバリングでも全く問題ありません。同メーカーから発売されている「メバルスナップ」は同一商品で、“アジスナップ=徳用パッケージ”です。
月下美人エイトスナップ F(ダイワ)
エイトスナップの細軸タイプで、重量は0.0187グラムという驚異の軽さ。
脱着に少しコツがいるタイプのスナップですが、慣れれば簡単です。軽い分強度は高くありませんが、メバリングの範囲では問題ありません。
一手スナップ(オーナー)
ルアー交換が非常に早いことと、シームレスアイによって細糸でも抜ける心配がないことが魅力です。
また、アイが大きめに作られているので、ラインを結びやすいところもGOOD!
ラクリングスナップ(ティクト)
押すと先が開いて脱着できる、少し珍しいタイプのスナップです。強度は8キロに設計されており、大型の外道が来ても強気なやり取りができるでしょう。
#1〜#4までラインナップされていますが、メバリングには#1を選んでください。
スーパースナップ(ウォーターランド)
ウォーターランド スーパースナップ #00
オーソドックスなタイプでロングセラーのスナップです。交換スピードはライトゲーム専用品には劣りますが、強度は折り紙つき。
低価格でたくさん入っているので、コスパも抜群です。メバリングには#00を選びましょう。
スナップを使うべし!
メバルは潮に敏感な魚で、時合が明確な魚です。ということは、時合を逃さずにどれだけ釣れるかが、釣果を伸ばすキーになります。
つまり、スナップを使えば手返しがよくなるので、限られた時合の中で効率よく釣りができ、釣果を伸ばすことができるのです。
今まで直結派だった方も、ぜひスナップを使ってみてくださいね!
筆者の紹介
tsuki
関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。