元釣具屋が選ぶ『トラウトロッドランキング』
ヤマメ、イワナ、ニジマス、ブラウントラウト……日本では美しいトラウトを狙うことができます。
そんなトラウトに出会う確率を高めるためには、フィールドにあわせたロッド選びが鍵を握ります。
今回は元釣具屋のTSURI HACKライターが、渓流・エリア・レイクそれぞれのフィールドごとに、“最新版”オススメのトラウトロッドランキングをご紹介します。
渓流トラウトロッド最新ランキングTOP7
まずは、トラウトフィッシングの定番である渓流トラウトロッドランキングをチェックしていきましょう。
7位:ヤマガブランクス ルーパス 51
国内自社工場において一貫生産を行っていることで、人気のヤマガブランクスから発売されているルーパス。
ベーシックな性能でミノーをはじめとするルアーに幅広く対応し、一瞬であることが多いトラウト特有のバイトをしっかり掛けていけるロッドに仕上げられています。ヤマガブランクスでは珍しいコルクグリップ採用である点にも注目ですよ。
ヤマガブランクス ルーパス 51
自重:78g
継数:2本
仕舞寸法:85cm
ルアー重量:1-7g
ナイロンライン適合:2-6lb
6位:テイルウォーク トラウティア ストリームモデル 43L/C
渓流ベイトフィネスを楽しむための1本。ベイトタックルならではの正確なキャストを活かし、トゥイッチでミノーを魅力的にアクションさせ、トラウトのバイトを誘えます。
ベイトタックルだと様々なトリックキャストが行いやすいので、夏が近づき、オーバーハングが覆い茂るようなシチュエーションでも活躍します。
テイルウォーク トラウティア ストリームモデル 43L/C
自重:87g
継数:2本
仕舞寸法:87cm
ルアー重量:MAX7g
ナイロンライン適合:MAX6lb
5位:メジャークラフト トラウティーノ ストリーム TTS-562L
パワフルなブランクス&多点ガイド設定で、キャスト精度アップ、尺超えのトラウトにも難なく対応できるパワーを持ったロッド。
パワーがLで一般的な渓流トラウトロッドより数グラム重いルアーを使いやすく、近年スタンダードになっているヘビーシンキング系ルアーが使いやすい1本ですよ。
メジャークラフト トラウティーノ ストリーム TTS-562L
継数:2本
ルアー重量:2-10g
ナイロンライン適合:3-8lb
PEライン適合:0.3-0.8号
4位:フィッシュマン ビームス ブランシエラ 5.2UL
ベイトロッド専門メーカーのフィッシュマンが送り出すビームス ブランシエラ 5.2UL。絶妙なロッドの調子によって手首・肘だけのわずかな力でキャストでき、高いキャスト精度でピンスポットを撃ち抜けます。
継数は3ピースで、藪こぎや高巻きをする必要がある場合でも持ち運び楽々です!
フィッシュマン ビームス ブランシエラ 5.2UL
自重:104g
継数:3本
仕舞寸法:62cm
ルアー重量:2-7g
ナイロンライン適合:3-6lb
PEライン適合:0.5-1号
3位:シマノ カーディフ NX S54UL
カーディフ NXは、定番化しているヘビーウエイトのミノーやバイブレーションを使った釣り方に最適な新調子を全アイテムに採用。
S54ULはベリーがソフトで、ヒットすると回転してフックを外そうとするトラウト特有の動きに柔軟に追従します。初心者の方でもヒット後のバラシを軽減できる、使いやすく汎用性に優れた1本です。
シマノ カーディフ NX S54UL
自重:81g
継数:2本
仕舞寸法:84cm
ルアー重量:1-7g
ナイロンライン適合:2-6lb
PEライン適合:0.2-0.6号
2位:アブガルシア トラウティン マーキス ナノ TMNC-485UL II TE
5本継ぎで持ち運びやすい振出式のベイトロッド。仕舞寸法が50cm以下なので、バックパックに入れて持ち運びやすいモデルです。
4.8フィートとちょっと短めのレングスと相まってピンスポット撃ちがしやすく、さらに藪こぎや高巻きが多い渓流域、また源流域でイワナを狙うようなシチュエーションにも最適です。
アブガルシア トラウティン マーキス ナノ TMNC-485UL II TE
自重:71g
継数:5本
仕舞寸法:47.8cm
ルアー重量:2-8g
ナイロンライン適合:3-6lb
1位:ダイワ ワイズストリーム 50TUL
渓流トラウトロッドに求められる性能のバランスが丁度いい1本。中間的な5フィートの長さ、渓流で使われることが多い7gまでのルアーに対応、振出式でコンパクトに持ち運べる機動力は、どの渓流域においても活躍してくれます。
バランスが良く振出式で持ち運びやすいので、サブロッドとしての携帯もオススメします。
ダイワ ワイズストリーム 50TUL
自重:85g
継数:4本
仕舞寸法:45cm
ルアー重量:1.5-7g
ナイロンライン適合:2-6lb
渓流トラウトロッドの選び方、元釣具屋からワンポイントアドバイス
■渓流ロッドの選び方
- 渓流トラウトロッドの長さは、4.3~5.6ft程度がオススメ。片手でもキャストでき、キャスト方法が限られやすい渓流で振りやすい長さを選びましょう。
- 硬さはULもしくはLを選んでおけば大丈夫です。
- ロッドのタイプは、使いやすさ重視であればスピニング、手返しやキャストの正確性を高めたいならベイトがオススメですよ!
エリアトラウトロッドランキングTOP4
人工的に作られているゆえの難しさがあるエリアトラウト。そんなエリアトラウトで釣果を伸ばせるロッドをランキングにしました。
4位:アブガルシア マスビートエクストリーム MEC-562UL
低価格でエリアトラウトベイト入門にオススメのロッドです。
マイクロガイドセッティングで感度を高めてあります。例えばクランクベイトで徹底的に巻きブレを抑えたい場合や、ボトムの釣りでラインスラックを抑えて素早くフッキングしたい時に役立ちます。
アブガルシア マスビートエクストリーム MEC-562UL
自重:90g
継数:2本
仕舞寸法:87cm
ルアー重量:2-7g
ナイロンライン適合:3-8lb
3位:ジャッカル Tコネクション(エリアモデル) TCS-60L Ester
高い感度を求め使用者が多くなっているエステルライン専用ロッドです。一見硬めの調子に感じますが、魚を掛けるとしっかり曲がってバレを軽減します。
ハイプレッシャーで小型ルアーを使う頻度が高いエリア、低水温でトラウトの動きが鈍くなった状況で特にオススメです。
2位:ヴァルケイン ブレイクスルー ゼロヴァージ 6’0ISS
ハイバーストやクーガをはじめ、多数のエリア用ルアーを販売しているヴァルケイン。ブレイクスルー ゼロヴァージは、そんなヴァルケインのノウハウを詰め込んだエントリーモデル。
スプーンからプラグまで何でも1本でこなせるので、エリア初心者が最初に手にする1本として最適です。
1位:ダイワ イプリミ 62UL
イプリミは、ブレーディングXやライントラブルの少ないステンレスフレームSiCガイドを採用しながら実売価格は1万円ほどと低価格。特にSiCガイドを採用しながらこの価格帯であることは、かなりのコストパフォーマンスの高さが伺えます。さらにTVSシートで握った時のフィット感を高め、エリアトラウトに絶対必要な感度も向上させてあります。
初心者から上級者まで、誰もが使ってみて納得できるロッドです。
ダイワ イプリミ 62UL
自重:68g
継数:2本
仕舞寸法:97cm
ルアー重量:0.6-3g
ナイロンライン適合:1.5-3lb
エリアトラウトロッドの選び方、元釣具屋からワンポイントアドバイス
■エリアトラウトロッドの選び方
- エリアトラウトでは6ft前後のロッドを中心に、操作性重視の場合は5.6ft前後、大規模なフィールドで遠投が必要な場合は6.6ft前後がオススメです。
- 硬さはULかLが使いやすいですよ。細いラインを使う釣りなので、繊細に使えるロッドを選んでみましょう。
レイクトラウトロッドランキングTOP4
大型のブラウントラウトやニジマスを狙えるレイクトラウトフィッシング。
ここでは、レイクトラウトに適した長さ・硬さ・操作性のバランスがよく取れたロッドをご紹介します。
4位:パームス エゲリア ネイティブパフォーマンス ETNS-74M
レイクトラウトをはじめ、本流での使用にも適した1本。比較的短めのオールラウンドロッドなので、普段渓流やエリアでトラウト狙いを楽しんでいる方も使いやすいでしょう。
レイクトラウトロッドとしては、価格が抑えられている点にも注目です。
パームス エゲリア ネイティブパフォーマンス ETNS-74M
自重:115g
継数:2本
ルアー重量:4-13g
ナイロンライン適合:4-10lb
3位:ダイワ シルバークリーク ネイティブスティンガー 88MH-5
ネイティブスティンガー 88MH-5は、遠征してレイクトラウトを楽しむことが多い方にオススメ。仕舞寸法60cmなので、飛行機利用時にも持ち運びやすいのも嬉しいところ。
ブランクスはHVFカーボン&X45で安心のパワーがあり、チタンフレームSiCリングKガイド搭載で持ち重りも少ないです。
ダイワ シルバークリーク ネイティブスティンガー 88MH-5
自重:160g
継数:5本
仕舞寸法:60cm
ルアー重量:7-30g
ナイロンライン適合:8-25lb
2位:シマノ カーディフ モンスターリミテッド DP83ML
70cmを超えるような大型トラウトに標準を合わせたカーディフ モンスターリミテッド。
数々のシマノが持つ技術が採用されていますが、中でも注目なのはレインボーチタンセラミックコートという特殊コーティング。虹色に光る見た目の美しさに加え、一般的な塗装の10分の1以下に塗装重量が抑えられ、持ち重り感を大幅に軽減。
長時間キャストを繰り返しても疲れが少なく、大型トラウトのヒットに備えられるロッドに仕上げられています。
シマノ カーディフ モンスターリミテッド DP83ML
自重:150g
継数:2本
仕舞寸法:129.3cm
ルアー重量:7-30g
ナイロンライン適合:6-16lb
PEライン適合:0.8-1.5号
1位:天龍 レイズ RZ772S-ML
レイズは、2020年に前作のノウハウを引き継ぎモデルチェンジしました。木目がそれぞれ異なる天然ウッド素材と西陣織カーボンパイプを融合したグリップは、カスタムロッドのようなオリジナリティさえ感じられます。
最適化されたブランクス、ラインの種類を問わず遠投性を高めたガイドセッティングで、どんなフィールドでも使いやすいレイクトラウトロッドです。
天龍 レイズ RZ772S-ML
自重:116g
継数:2本
仕舞寸法:118cm
ルアー重量:MAX18g
ナイロンライン適合:MAX 8lb
PEライン適合:MAX 0.8号
レイクトラウトロッドの選び方、元釣具屋からワンポイントアドバイス
■レイクトラウトロッドの選び方
- レイクトラウトで必要なのはなんといっても遠投性です。7~9ftの長さで振り抜きやすく、長時間のキャストが苦にならないロッドを選びましょう。
- 硬さはML以上で、ルアーの種類を問わず使えて、大型トラウトの引きに負けないものを選びます。
- これらの長さと硬さを選んでおけば、遠投性に加えてルアーの操作性も確保できます。
価値ある“貴重な1匹”を求めて……
トラウトはどの魚種よりも美しさと貴重さを感じられる魚種だと思います。渓流、エリア、レイクそれぞれに難しさがあり、1匹の価値がとても高いです。
これまでトラウトフィッシングに挑戦したことがある方も、これから挑戦してみようと考えている方も、本記事をぜひ参考にしてロッドを選んでみてくださいね。