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ルアーのリップ補修

リップが折れたルアーを100均のエポキシ樹脂とプラスチック粘土で修復してみた。

潜水性能やアクション性に大きくかかわるクランクやミノーのリップ。使っているうちに割れたり欠けたりすることってありますよね。今回は、リップの修復方法と、実際に修復してみた結果をお届けします。

目次

アイキャッチ・記事内画像撮影:TAKEBUCHI

お気に入りのルアーのリップが折れた……。

ルアーは、気に入って使っているものほど、壊れるリスクと隣り合わせ。

使い続けていたルアーのリップが割れてしまったという経験がある人は少なくないかもしれません。

エポキシ樹脂で修復可能!?

しかし、諦める事なかれ。ネットには様々な「リップの修理方法」が出回っています。

今回は有名な「エポキシ樹脂(接着剤)」を使った修理方法に挑戦してみました。

エポキシ樹脂とは?

  1. 腐食性や密着性、耐水性や耐熱性など様々なメリットを持ち合わせた大変便利な熱硬化性樹脂のこと。 接着剤以外にも特殊な塗料として使われたり、コーティング剤として使われたりと、かなり幅広い分野で活用されています。

実際に割れたリップを修理してみた!

リップの修復には、次のアイテムが必要。

・修理するルアー
・修理するルアーと同じルアー
・エポキシ接着剤
・プラスチック粘土(お湯で柔らかくなる粘土)
・耐熱容器と割り箸
・やすり

ルアー以外の必要な物は全て、100円ショップで揃えることが出来ます。

プラスチック粘土で型取り

まず、プラスチック粘土を熱湯に浸けて柔らかい状態にします。

プラスチック粘土は熱湯で柔らかくなり、冷めると固まる性質を持っています。

粘土が柔らかいうちに、リップが完全な形をしているルアーで型を取ります。

リップの下から粘土を押し当てて型を取り、ルアーが動かないように気を付けるのがポイント。

また、リップの上に粘土が被さらないように注意します。

外気温にも拠りますが、粘土は1分程度で固まります。

粘土の端を触ってみて固くなっているのを確認したら、ルアーを外してください。

これで、型の完成です。

エポキシ樹脂を準備する

接着剤のAとBを、不要なプラスチック容器などに同じ量出します。

欠けたリップを補えそうな分量でOKです。

ヘラでAとBの接着剤をよく混ぜ合わせます。

型にルアーをはめ、エポキシ樹脂を流し込む

型に、リップを直したいルアーをセットします。

型にしっかりと押し付けて、動かないか確認してください。

もし、グラグラしてしまったら、型を取り直した方がいいでしょう。

型に、先ほど混ぜ合わせた樹脂を入れます。

リップの溝に合わせて、多すぎず少なすぎない丁度良い量を入れるようにするのがポイントです。入れすぎて、はみ出してしまった部分は後で削る必要があります。

あとは、接着剤が固まるまで静置してください。

リップの形を整える

接着剤が固まったら型から取り外し、ヤスリなどで不要な部分を削ります。

やりすぎてしまうとリップの形が変わってしまうので、完全なルアーのリップを参考にしながら丁寧に行うのがポイントです。

完成!!

オリジナルのリップに近いものが完成したように思えます。

問題は、「使ってみてどうなのか?」という点。

ちゃんと修復できたのか?

リップの修復を行ったルアーをスイムテストしてみました!

正規品

修復ルアー

正規ルアーの泳ぎと比べてみると、左右の振りが少し弱く、キレも悪いような気がします。

型を取るのはリップの下の部分だけなので、完璧に同じ形にはなっていないことが予想されます。

樹脂を削りすぎていたり、逆に削りが足りなかったりしている可能性もありそうです。

強度は大丈夫?


実は、他のアイテムを修復している際に接着剤の部分が割れてしまったことがあり、強度はそれほど期待できないのかもしれません。

しかし、ルアーが根掛かってしまった際、ルアー回収機のオモリが数回ぶつかっても壊れることなく、無事回収することができました。

釣りを楽しむには必要十分な強度ではないでしょうか。

諦めるのはまだ早いかも!


リップの修復方法を、実際に試しながらご紹介しました。

完璧に直すのは難しい部分もありますが、釣りで使えるレベルには復活させることが出来ます。

皆さんも是非、試されてはいかがでしょうか?自分で直した釣り具は、更に愛着が湧きますよ!

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