磯の王者「ヒラスズキ 」
磯のヒラスズキといえば、最高難易度のルアーフィッシングターゲットとも言われます。
最高難易度と言われる理由は、荒れ狂う波や吹き荒れる風といったタフコンディションの自然環境をも読み取り、魚と対峙しなければいけないからでしょう。
もちろんそんな時に使用するルアーを中途半端な性能じゃ太刀打ちできません。
今回はそんな「ヒラスズキ 」を狙うおすすめルアーをご紹介したいと思います。
筆者について
高橋 優介
房総半島出身。東京都在住。幼少から釣りの魅力にどっぷり。
現在は海のルアーフィッシングのプロとして活動中。
シーバスからオフショアのビッグゲームまで様々な釣りを行う。 ルアーメーカー「BlueBlue」のテスター
評価の基準
以下3つの基準を5段階評価をしていきたいと思います。
今回の評価基準
- 飛距離風速10m以上の風の中で重要な飛距離。安定した飛行姿勢は狙ったポイントへ落とせる性能に繋がります。
- 扱い易さ強い横風が吹いてもルアーが滑らずに潜るか?激しく上下する波に耐えられるか?を基準に使い易さを判定。
- フックシーバスタックルより竿が硬くなる点や、無理なファイトが強いられるヒラスズキ釣りにおいて大きなフックを搭載できるかを判定。
ミノー部門
BlueBlue ブローウィン140S
評価
- 飛距離★★★★☆
- 扱い易さ★★★★★
- フック★★★★☆
私が1番多くのヒラスズキを手にしてきたルアー。このルアーの突出している点は「水噛みの良さ」
強い横風が吹くと多くのミノーは、巻き始めの段階で水面を滑ってしまいます。(水面から出てしまう状態)しかし、このBlooowin!140Sは糸を張ると同時に潜航をスタートできるのです。
飛距離も申し分なく狙ったポイントへのキャストが可能で、フックは#4搭載で十分に大型のヒラスズキと渡り合えます。
ウォブリング+S字軌道で喰わせの能力も抜群。また、ロッドアクションを入れ、ジャーキングで魚を引き出すアクションの多彩さもあります。
この総合力の高さから、私の中で圧倒的信頼を置いているルアーの一つです。
邪道 グラバーHi115S
評価
- 飛距離★★★★★
- 扱い易さ★★★☆☆
- フック★★★★★
実はヒラスズキでとても活躍するルアー。突出すべき点は、その飛距離。
前述のブローウィン140Sより飛ぶので、あと少し飛距離が欲しい時に使用します。また搭載フックも2番×2と申し分なし。
ただ沈下スピードが結構早いので、ラインコントロールをしっかりと行わないと根がかりしてしまいます。
リップレスミノー部門
BlueBlue スカーナッシュ120F
評価
- 飛距離★★★★☆
- 扱い易さ★★★★☆
- フック★★★★★
シンキングルアーを入れるほどサラシが濃くない時や完全に日の上がった日中に活躍するフローティングミノー。
水噛みの良さやフックが3番×2とヒラスズキや予想外の大物がかかる外洋仕様。
フックサイズを2番に上げてもトラブルが無いよう設計されているので現場の状況次第で幅広く活躍出来ます。
JUMPRIZE ロウディ130F
評価
- 飛距離★★☆☆☆
- 扱い易さ★★★★★
- フック★★★★★
しっかりとレンジの入るミッドダイバーでありながら、ピッチの細かいローリング主体の泳ぎ。
この手のルアーでは珍しい大味ではないアクションが魅力です。めちゃくちゃ飛ぶルアーではありませんが、近距離戦での扱いやすさ、高い喰わせ能力はピカイチ。
2フックモデルのロウディ130モンスターはより強い流れに対応しています。
シンキングペンシル部門
JUMPRIZE ぶっ飛び君95S
評価
- 飛距離★★★★★
- 扱い易さ★★★★☆
- フック★★★☆☆
磯専用に作られたシンキングペンシルなので、使い易さが抜群。
荒れた状況でも飛び出さず、ヒラスズキがいるであろうサラシの下をキープしてくれます。
名前の通りぶっ飛びです!
BlueBlue アービン150S
評価
- 飛距離★★★★★
- 扱い易さ★★☆☆☆
- フック★★★★★
前述のぶっ飛び君95Sが時化た時に使うシンキングペンシル。そしてこのアービン150sは真逆で、凪の日によく使用するルアー。
凪いでサラシが薄い時、トップレンジを攻めるためのシンキングペンシルです。
基本この手のルアーは内湾での使用を想定されたものが多いですが、自重40gのアービンは、飛距離も抜群で、フックも#1×2の正に外洋仕様のフィネスシンペン。
トップウォーター的に使う事も可能なので、青物が回遊している状況でも投げてみてください。
トップウォーター部門
DAIWA モアザンソルトペンシル11F-HD
評価
- 飛距離★★★★☆
- 扱い易さ★★★★☆
- フック★★★☆☆
シーバス釣りで定番中の定番ルアーである『モアザンソルトペンシル11F-HD』。
目の良いヒラスズキはトップレンジだからこそ、騙せる事があります。
シーバスと同じくトップでしか反応しない日があるほど。凪でも荒れでも、このペンシルはBOXに入れています。
ダイワ モアザン ソルトペンシル-F 110F-HD
自重:17.3g(ラトリンカラー=17.5g)
TACKLEHOUSE フィードポッパー100
評価
- 飛距離★★★★☆
- 扱い易さ★★★★☆
- フック★★★★★
100mmサイズで、大型魚を対象としたポッパー。意外とこの手のルアーってないんですよね。
このフィードポッパーは名前の通りポッパーなので、ポッピングで魚を引き出します。
ペンシルのドッグウォークよりアピール力が高いので、サラシが濃い時やペンシルへの反応がイマイチなときに投入するのもおすすめです。
ジグヘッド&ワーム 部門
BlueBlue ジョルティ
評価
- 飛距離★★★★★
- 扱い易さ★★★★☆
- フック★★★☆☆
今までのジグヘッドワームは飛行姿勢の悪さから、どうしてもヒラスズキでは使いにくい物でした。
しかしながらジョルティシリーズであれば、重心移動アイと硬めのワームマテリアルを採用されていることにより、飛距離と飛行安定性が抜群。
大事なのが重さで飛ばすのではなく、飛行姿勢の良さで飛せること。これが強風時のキャスティングに差が出ます。
プラグでは出せないナチュラルな波動とアクションは、スレたヒラスズキにも効果的ですよ。
その他
BlueBlue シャルダス35
「ブレードの力を表層で」をコンセプトに作られた、ブレード付きのシンキングペンシル。
ブレードの水を掴む力は絶大で着水と同時に抵抗がかかり、ラインを張る事が可能です。
またブレードのシルエットや細かい波動はベイトが小さい時や凪いだ時にも強いのが特徴です。
通常のミノーやシンキングペンシルでは反応が無い時に、ぜひ投げ入れてみてください。
BlueBlue メタルシャルダス
横風が強く、どんなルアーを投げても水面を滑っていってしまう時の救世主的存在。
本体自重45gとブレードの力で、どんな横風でも泳ぎ切ります。この性能は本当に唯一無二です。
浮き上がりやすいボディ形状で重量のわりには、上のレンジを引く事が出来ます。
荒天時には必ずBOXに入れていく、替えの効かないルアーです。
Bassday レンジバイブ80S&90ES
評価
- 飛距離★★★★☆
- 扱い易さ★★★★☆
- フック★★★☆☆
足元の深みを探ったり、ミノーが扱いきれないうねりの高さがある時に使用します。
キングオブバイブレーションである『レンジバイブ』。磯のヒラスズキでも活躍するので、ぜひ使ってみてください。
お気に入りのルアーを見つけてみてください
ヒラスズキにおすすめルアー特集いかがでしたでしょうか?
実際にフィールドに持っていくルアーは他にも多々ありますが、代表的なルアーを選抜してみました。
自分好みのルアーを見つけるのも、ルアーフィッシングの楽しみ方でもあります。
皆さんもぜひお気に入りのルアーで、かっこいいヒラスズキをキャッチしてくださいね!!