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ダイワ「05イグジスト」をリールマニアがオーバーホール(2ページ目)

ボディ内部

05イグジストのオーバーホールの画像

ドラグユニットはピンとバネで固定されているタイプ。特殊な工具は必要なく、ピンセットのみで分解可能です。

どちらも小さな部品なので紛失に注意してください。

05イグジストのオーバーホールの画像

ローターナットを固定しているプラスネジを外し、ローターナットを外します。

ローターナットの中に白っぽく写っている、ローターナットベアリングカラーが入っているので無くさないようにしましょう。

05イグジストのオーバーホールの画像

ローターを外したら、ワンウェイクラッチを固定している部品を外します。

現行のイグジストはマグシールドでしっかりと防御されているこの部分も、05イグジストは単純な構造です。

05イグジストのオーバーホールの画像

ワンウェイクラッチを取り外したら、ボディーキャップを外します。2箇所のネジで止まっています。

05イグジストのオーバーホールの画像

リールフット側とボディカバー側の3点のネジを外し、ボディを開けます。

05イグジストのオーバーホールの画像

ついにドライブギアがお目見えしました!

05イグジストのオーバーホールの画像

ピニオンギアは3点のネジで固定されています。ピニオンギアを支える構造は、メーカーを問わずこの形が頻出です。

05イグジストのオーバーホールの画像

ボディをしっかりと清掃。内部には腐食防止の塗装がされています。腐食しやすいマグネシウムボディでもこれなら安心です。

05イグジストのオーバーホールの画像

パーツクリーナーに漬けて洗浄した後のピニオンギアとドライブギアです。ギア類にはギアグリスを付けていきます。

ドラググリスやリール用以外のグリスをつけた場合、ギアの摩耗やパーツ破損に繋がるので、必ずギアグリスを用いてください。

ギアグリスは、米粒半分くらいを6箇所程に分けてドライブギアの歯面につけます。巻き重りの原因になるため、つけすぎはNGです。

05イグジストのオーバーホールの画像

シャフトには粘度の低いタイプのオイルをつけます。

そして、ドライブギア・ピニオンギアを支えるベアリングには高粘度オイルを、それ以外のベアリングには低粘度オイルをつけましょう。

オイルの量は半滴程度で十分です。つけすぎてしまった場合、ギアにオイルが流れてしまいます。

05イグジストのオーバーホールの画像

最終的なクリアランス調整は、エンジンプレート内部のワッシャで行います。

ここの調整を間違えてしまうと、ゴロ感が出たり、後々のギアの偏摩耗に繋がったりするので神経を使う作業です。

オーバーホールの注意点

ギアのクリアランスに注意

05イグジストはその特性上、非常にシビアなクリアランス調整が必要になります。クリアランスが合わずにギアが傷ついてしまうと、ゴロ感が発生して交換を余儀なくされます。

クリアランス調整自体はエンジンプレートを開けることで簡単にできますが、それまでのクリアランスをリセットしてしまうことにもなり、リスクを伴います。

基本的に個人ではやらない方がいい

「ここまで書いておいてなんなんだ!」と思うかもしれませんが、個人でオーバーホールをするのは危険です。

特に、05イグジストは供給が終了しているパーツもあり、破損してしまった場合は取り返しがつかなくなる可能性も。

個人でオーバーホールをする際は、リスクを理解した上で進めるようにしてください。

画像提供:佐藤稜真

筆者の紹介

佐藤稜真

撮影:TSURI HACK編集部

佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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