ダイワ「05イグジスト」をリールマニアがオーバーホール

2020/07/31 更新

今回リールマニアがオーバーホールするのはダイワ「05イグジスト」。発売から15年が経過したリールですが今なお根強い人気を誇ります。そんな05イグジストのオーバーホールの手順や注意点を解説します!


アイキャッチ画像提供:佐藤稜真

名機「05イグジスト」をオーバーホール

05イグジストの画像
撮影:TSURI HACK編集部
2005年に発売されたダイワのスピニングリール「05イグジスト」。今でも非常に高い人気を誇る名機です。

数あるリールの中でも非常にシビアな組みつけが要求される機種で、当然ながらメーカーでのオーバーホールが推奨されていますが、今回は特別にリールマニアがオーバーホールします!

使う道具はこちら

(上から)ピンセット、メガネレンチ(10-12)、プラスドライバーPH0/PH00、マイナスドライバー0/00/3
現在のリールとは異なり、一般的な工具でオーバーホールすることができます。

キッチンペーパー

パーツクリーナーを瓶に吹いたもの

(左から)粘度が高いオイル、低いオイル、ギアグリス。

ラインローラー

05イグジストのオーバーホールの画像
古いこともあって05イグジストのラインローラーは固着していることが多く、無理やり回すとネジが切れてしまいます。

そうなると、ベールごとの交換が必要になるため無理は禁物です。

05イグジストのオーバーホールの画像
ネジが外れたら綿棒にパーツクリーナーを染み込ませ、汚れや古いグリスを落とします。

05イグジストのオーバーホールの画像
ローラー側も忘れずに。汚れが抵抗となり、糸ヨレ・ライントラブルの原因となります。

05イグジストのオーバーホールの画像
こちらがラインローラー周辺のパーツ。黒く写っている2つのものはパッキンで、取り除いて組み上げることも可能です。

耐久性は落ちますが、回転性能は向上します。


ボディ内部

05イグジストのオーバーホールの画像
ドラグユニットはピンとバネで固定されているタイプ。特殊な工具は必要なく、ピンセットのみで分解可能です。

どちらも小さな部品なので紛失に注意してください。

05イグジストのオーバーホールの画像
ローターナットを固定しているプラスネジを外し、ローターナットを外します。

ローターナットの中に白っぽく写っている、ローターナットベアリングカラーが入っているので無くさないようにしましょう。

05イグジストのオーバーホールの画像
ローターを外したら、ワンウェイクラッチを固定している部品を外します。

現行のイグジストはマグシールドでしっかりと防御されているこの部分も、05イグジストは単純な構造です。

05イグジストのオーバーホールの画像
ワンウェイクラッチを取り外したら、ボディーキャップを外します。2箇所のネジで止まっています。

05イグジストのオーバーホールの画像
リールフット側とボディカバー側の3点のネジを外し、ボディを開けます。

05イグジストのオーバーホールの画像
ついにドライブギアがお目見えしました!

05イグジストのオーバーホールの画像
ピニオンギアは3点のネジで固定されています。ピニオンギアを支える構造は、メーカーを問わずこの形が頻出です。

05イグジストのオーバーホールの画像
ボディをしっかりと清掃。内部には腐食防止の塗装がされています。腐食しやすいマグネシウムボディでもこれなら安心です。

05イグジストのオーバーホールの画像
パーツクリーナーに漬けて洗浄した後のピニオンギアとドライブギアです。ギア類にはギアグリスを付けていきます。

ドラググリスやリール用以外のグリスをつけた場合、ギアの摩耗やパーツ破損に繋がるので、必ずギアグリスを用いてください。

ギアグリスは、米粒半分くらいを6箇所程に分けてドライブギアの歯面につけます。巻き重りの原因になるため、つけすぎはNGです。

05イグジストのオーバーホールの画像
シャフトには粘度の低いタイプのオイルをつけます。

そして、ドライブギア・ピニオンギアを支えるベアリングには高粘度オイルを、それ以外のベアリングには低粘度オイルをつけましょう。

オイルの量は半滴程度で十分です。つけすぎてしまった場合、ギアにオイルが流れてしまいます。

05イグジストのオーバーホールの画像
最終的なクリアランス調整は、エンジンプレート内部のワッシャで行います。

ここの調整を間違えてしまうと、ゴロ感が出たり、後々のギアの偏摩耗に繋がったりするので神経を使う作業です。

オーバーホールの注意点

ギアのクリアランスに注意

05イグジストはその特性上、非常にシビアなクリアランス調整が必要になります。クリアランスが合わずにギアが傷ついてしまうと、ゴロ感が発生して交換を余儀なくされます。

クリアランス調整自体はエンジンプレートを開けることで簡単にできますが、それまでのクリアランスをリセットしてしまうことにもなり、リスクを伴います。

基本的に個人ではやらない方がいい

「ここまで書いておいてなんなんだ!」と思うかもしれませんが、個人でオーバーホールをするのは危険です。

特に、05イグジストは供給が終了しているパーツもあり、破損してしまった場合は取り返しがつかなくなる可能性も。

個人でオーバーホールをする際は、リスクを理解した上で進めるようにしてください。
画像提供:佐藤稜真

筆者の紹介

佐藤稜真
撮影:TSURI HACK編集部
佐藤稜真

某リールチューンメーカー在籍時、Facebook・Instagram運営を手がけながら全国のイベントで年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つ。

中学生の頃からカタログのスペックを暗記するほどのリール好き。関東のフィールドでのエリアトラウト・シーバスフィッシングをメインにしている。

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佐藤 稜真
佐藤 稜真

某リールチューンメーカー在籍時、年間100台以上のリールをメンテナンスしていた経験を持つリールマニア。TSURIHACK TVへの出演、個人チャンネル「リールマニア/ Reel Mania」で活動中。

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