リールをメンテナンスせずに放置した結果、内部はとんでもないことになっていた

2019/03/30 更新

年々進化を続けるリールですが、使い続けるとどうしても性能が低下してしまうものです。今回は丸2年間、一切メンテナンスをしていないリールを開けて、その末路を見てみたいと思います。


アイキャッチ画像提供:釣り好き!まっちゃん

2年間、まさかのノーメンテ


先日釣友とエギングリールの話になりました。

そこで聞いたのは購入してから2年間、一切メンテナンスをしていないそう。

異音騒ぎも起きているようなので、果たしてどんな状況になっているのか……中身を開けてみてみましょう。

あの人に相談だ


釣り好き!まっちゃん
2年ノーメンテはかなりやばいやろ。

あっそう言えばTSURI HACKにはリールメンテナンスのスペシャリストがいるじゃん! あの人に聞いて見よう。


佐藤 稜真
佐藤です。どうされましたか?


釣り好き!まっちゃん
2年以上メンテナンスをやってないリールを開けようと思っているのですが、過去に同じような事例でメンテされたことはありますか?


佐藤 稜真
オーバーホールまではやってないんですけど、似たような事例はありますね。

巻き心地はゴロゴロし、内部のグリスが無くなっていました。


釣り好き!まっちゃん
なるほど。たしかに、かき氷かってぐらいシャリシャリしていて、とても快適と言える状態じゃありません。


佐藤 稜真
でしょうね。それとラインローラーが固着していましたね。最悪腐食があれば部品交換も視野に入れないとキツイかもです。


釣り好き!まっちゃん
マジですか。とりあえず、開けてみて判断します。


こうして長年の封印がとかれる時がやってきました。

スプール


ラインを巻き付けておくスプール部は、ドラグ調整を司る大事なパーツ。

内部は果たしてどうなっているのでしょうか? ドラグノブを緩め見ていきましょう。(ドキドキ)

グリスが暗黒物質に


ノブを開けてみると、思わず声が出る衝撃的な光景が広がっていました。

シャクリでドラグを作動させるエギングだからなのか、グリスがドブのように真っ黒の状態へ変化しています。

これはいかんやつですばい。

洗浄して汚れを除去


菱形の留め具を外し、内部の金属座金・フェルト座金を取り外しパーツクリーナーで洗浄。

洗浄後は新しいグリスを塗布して完了です。

結果


暗黒だったスプール内部をこの通りリフレッシュ。

実釣はしていませんが、ドラグの出方がスムーズとなりドラグ力を細かくコントロール出来ている印象でした。

ラインローラー


ロッドガイドから、スプールへの通り道となるラインローラー。

直接ラインに触れるパーツであり、回転が悪いとラインへのダメージ影響や糸ヨレなどのトラブルに直結します。

めちゃくちゃ固着してるやん


ラインローラー側面についているネジを外そうとしたところ、佐藤さんの体験談通り完全固着状態。

どうしようもなかったのでパーツクリーナーや潤滑剤を塗布し、何とか外すことが出来ました。

オイルで回転性能アップ


分解したところ、ベアリング周りの部品もくっついて外しにくい状態。

確かにこの状態ならラインローラーはうまく回りませんよね。

何とかパーツを分解したあとクリーナーで洗浄し、回転性能重視のオイルを塗布しました。

結果


分解前のラインローラーはジャリジャリしたような回り心地でしたが、メンテすることで軽い力でスムーズに回るようになりました。

これなら繊細なラインにダメージを与えること無く、本来の性能を発揮できると思います。

ハンドルノブ


ハンドルノブは一見リール性能とは関係なさそうですが、アングラーとリールに触れる最も近い箇所であり、巻き心地に大きな影響を与える大事な部分です。

やっぱりストレスなく快適に釣りを楽しみたいですよね。

ハンドルも固着しているだと!?


ハンドルノブ外側のカバーを外し、その奥に隠れているビスを外そうとしましたが、ここもまさかの固着! どんだけぇ~!

外すだけで苦戦する点からも、日々のメンテナンスはやっておきたいですね。

ベアリングは死亡


ダブルハンドルの片側が異常に回りが悪いので確認してみたところ、内部のベアリングがうまく回っておらず、何度洗浄しても回復することはありませんでした。

ご覧の通り外観では見分けがつかず、恐らく内部で潮噛みや腐食の可能性が高いと思われます。

要部品交換


ベアリング不良により、ここは後日部品を取り寄せ交換することにしました。

放置した付けが回ってきましたね。

しかし正常だった方のハンドルは回転性能が増し、ハンドスピナーのように抵抗なく回転するようになりました!

ボディ内部


今回のメインディッシュであるボディ内部は、ギヤやメインシャフトが組み込まれている言わばリールの心臓部。

ハンドルの付け根から金属が腐食した緑の粉が……。

予想外の美しさ


スプール同様ドブのように汚れたグリス沼を予想していましたが、内部は思ったよりキレイな状態が保たれていました。

もちろん多少汚れとグリスの減りが感じられましたが、とても2年間酷使したリールとは思えません。

これは今回いい意味で一番の驚きです!

分解してリフレッシュ


他パーツ同様、古いグリスを洗い流し新しいグリスを塗布してリフレッシュ。

注意点!

今回は中身を観察するためにも、個人的に分解を行いました。しかし、リールによってはメーカーから注意書きがあるものも存在します。

分解した場合、メーカー保証やアフターサービスの対象外になってしまう場合があります。あくまで自己責任でお願いします。

甦ったセフィア


パーツを組み立て、巻いてみたところ購入したてのような「ヌルヌル」とした気持ちいい巻き心地へ変化しました。

グリスが減り、鳴いていた音も無く驚くほどサイレント。

これには釣友も大満足。そしてメンテナンスの重要性を体感してくれたようです。

日々のメンテナンスが重要です


現代のリールは耐久性が非常に高く作られていますが、消耗品ですのでどうしても性能の低下は免れません。

やはりリール寿命を延ばしたり、性能を保つには日々のメンテナンスが重要であると実感するレポートとなりました。

日々のメンテナンスは分解せずとも時間が掛からず簡単に出来るので、是非とも継続して実施していきましょう。

今回使用した道具

ITEM
シマノ オイルスプレー


ITEM
シマノ リールグリススプレー


ITEM
KURE パーツクリーナー

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釣り好き!まっちゃん
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