“伝説のリール”を振り返ろう。
「傑作スピニングリールは?」と聞かれたら、間違いなく思い浮かぶのがこのリール。そう、2005年に登場した初代イグジスト。
発売開始から10年以上が経っても、中古市場で定価以上の価格で流通していたこともあり、まさに“伝説のリール”といえるでしょう。
では、なぜ05イグジストは今なお多くのアングラーを魅了しているのか?
今回は、リールマニアが05イグジストを振り返ります。
前衛的だったスペック
とにかく軽かった
05イグジスト2506の自重は190グラム。今でこそミドルクラス程度の軽さですが、当時としては最軽量。
当時のライバルである07ステラ2500Sが230グラム、09ツインパワーmg2500Sでも215グラムと、圧倒的な差がありました。
金属ボディ・ローターで剛性と感度が抜群
1003番のみCFRP(炭素繊維強化樹脂)ローターを搭載していますが、それ以外の番手はマグネシウム製ボディ・ローターを採用。
そのため、金属素材の良さが全面に出た、剛性と感度が非常に高いリールに仕上がっていました。特に感度に関しては、今なお超一級であると言えます。
12モデル・15モデルはザイオンボディ・ザイオンローター、18モデルは金属ボディ・ザイオンローターなので、05イグジストは唯一の金属ボディ・金属ローターのパッケージングなのです。
大口径のドライブギアを搭載
前身のトーナメント エアリティ・TD-Zシリーズから全面刷新を図った05イグジスト。
ギアを支えるエンジンプレートの採用などにより、今までのリールよりも大きなドライブギアを搭載することが可能になりました。
これによって今までの弱みであった巻き上げトルクの少なさを解消、耐久性を伸ばすことにも成功しています。