ビッグなボディとアクション「NZクローラー」
デプスから発売されている「NZクローラー」。
近年のトレンドでもあるビッグクローラーベイトで、全長134㎜、重さは3オンス。数あるクローラーベイトの中でも群を抜くデカさです。
公式サイトによると、「トルクのある力強いクローラーアクション」が特徴とのこと。
では、さっそくフィールドで考察してみましょう。
NZクローラーの魅力
ボディサイズによる存在感
人気クローラーベイト3種類と大きさ比較。上から、NZクローラー(デプス)、RVクローラー(ジャッカル)、ダッジ(レイドジャパン)。
このように比べるとわかりやすいですね。その大きさ、横幅も長さもクローラーベイトの中では随一でしょう。
ここまでくると、クローラーベイトというよりもビッグベイトに近いような印象を受けますね。存在“自体”にアピール力がある、そんな感じです。
ステンレスウィングと扁平ボディー
NZクローラーのウィングはステンレス製。アルミのほうが軽量で立ち上がりが良いとされていますが、ステンレス素材による丈夫さは魅力的に感じます。
なにせ自重が重いルアーは、ミスキャストなどでぶつけた時の衝撃もそれなり。頑丈な作りであることは、道具としても高評価です。
泳がせてみると、しっかりと力強いクローリングアクションを演出してくれます。シャローエリアはもちろんですが、このアピール力なら深いレンジからも魚を呼べそうです。
クローラーベイトというルアーの特性上、速巻きはできませんが、ある程度スピードをあげてもしっかり泳ぎ切ってくれます。
ジョイントアクションとブレードによる金属音
連結ジョイントは言わば関節のようなものなので、動きに自由度と艶かしさが生まれます 。
他のクローラーベイトとくらべ、より複雑なアクションが生まれるのも、NZクローラーが釣れると言われる理由でしょう。
ジョイントから生まれる独特なアクションに加え、テールのブレードが金属音を発生します。
ビッグバドのテールブレードと同様に、バスを怒らせる(リアクションバイト)といった意図があるのかもしれませんね。
食性ではどうも口を使ってくれない状況など、タフになればなるほど、その力が発揮されそうです。
ダッジは「ひかえめ」、NZクローラーは「強め」
同じクローラーベイトでありながら、両者のアクションには違いがあります。(サイズではなく、アクションの質)
NZクローラーはパワフルな泳ぎで、一方のダッジは控えめなロールアクション。
魚の場所が絞り切れている状況で、ピンスポットで魚に口を使わせるならダッジ。広範囲に広くサーチするならNZクローラーと、この2種類を使い分けることはアリだと感じました。
NZクローラーの弱点
飛距離が出にくい
NZクローラーは扁平ボディとジョイント構造のためか、他のクローラーベイトに比べ、飛距離が出にくいと感じました。
ボートからの近距離アプローチを主に置いているルアーのようなので、そこは許容範囲とも思います。
そもそも、このサイズで羽のついているクローラーベイトを遠投するほうが難しいですよね……。
道具、シチュエーションが限られる
3オンスを背負えるロッドは限られてきますし、このサイズが効く状況というのも多くはないと思います。
ただ、この手の水面系ルアーは、ハマった時の爆発力が高いのも事実。
魚が水面を意識しているときはもちろん、「アフタースポーンで魚が早い動きに追いつけない」など、出しどころを見極めて使っていくルアーなんだと感じています。
タックルセッティング
ベイトタックル
重さ3オンス(84g)のルアーなので、ビッグベイトを背負える強めのロッドをチョイスしてます。ゆっくり誘うなら、リールはローギアでもいいでしょう。
ラインはフロロカーボン20ポンド以上を。キャスト切れを防ぐためにも、細いラインは使わない方が無難ですよ。
夢があるクローラーベイト
デカバス量産のイメージが強い、デプスからリリースされている「NZクローラー」。やはりサイズもそれなりに大きく、迫力が違います。
「数は狙えなくても、一発のデカバスを狙いたい!」そんなストロングアングラーにはおすすめできるルアーです。
ぜひ、NZクローラーで、ロマンあふれるビッグバスを狙ってみてはいかがでしょうか?
デプス NZクローラー
ライタープロフィール
むっちん
九州熊本県在住。毎日ウキウキしながらフィールドへ足を運びバス釣りしています。フィールドへ足を運ぶからこそ、感じること・学べることがあると思っています。
僕なりにバスフィッシングの楽しさ、魅力、素晴らしさをお伝えできればと思っています。モットーは「明日はもっと釣れる』。