メバルの種類とそれぞれの生息域

ライトソルトルアーの代表的ターゲットの『メバル』。ルアーでのメバル狙いは通称「メバリング」と呼ばれ、初心者からベテランアングラーまで高い人気を誇ります。
メバルを釣るためには、メバルが好みやすいポイントを選び、その場に合ったルアーを使うことが重要です。
本記事ではメバルの種類からポイントの具体例、おすすめルアーまでご紹介していきます。
動画「編集部が選んだ最強メバリングルアー」はこちら
メバルの種類
まずは、メバルの種類について知っておきましょう。メバルは、それぞれの体色が微妙に異なるため、体色で見分けることがあります。
また、色で判断がつきづらい場合は胸ビレの軟条数を数えることで見分けられますので、胸ビレの軟条数も抑えておきましょう。
アカメバル
アカメバルの場合は胸ビレの軟条数が15本あります。別名「藻メバル」とも呼ばれ、海藻周りを生息域としていることが多い種類です。
シロメバル
他の種類に比べると丸みを帯びた体型をしていて、よく引くのが特徴で、主に内湾の海藻や障害物周りを生息域としています。
クロメバル
胸ビレの軟条数は16本で、外海を好む傾向があります。外海に面したポイントで回遊する個体を狙うと良いでしょう。
【場所別】メバルが潜んでいるのはココ!!
ここまでご紹介したように、メバルの種類によって生態も大きく異なり、狙うべきポイントが変わってきます。
今回は、これらの特性を持つメバルを攻略するために、『漁港』『ゴロタ、サーフ』『小磯』に分けて、狙うべきポイントをご説明します。
漁港のメバリングポイントとおすすめルアー
初心者でもエントリーしやすいメバリングのポイントが漁港です。漁港はエントリーのしやすいこともあり、多くの人で賑わう釣り場。
そのため、メバルには多くのプレッシャーがかかるため、狙うポイントと使用するルアー選びが釣果の鍵を握ります。
漁港のメバリングでは、以下のようなポイントとルアーを使ってみてください。
テトラ周辺
防波堤で多くのメバルが潜んでいるのがテトラ周辺です。メバルは複雑に入り組んだテトラの隙間に身を潜めて、目の前を通る小魚やエビなどを捕食しています。
水中のテトラがどのように入っているか、イメージしながら狙っていきましょう。
常夜灯周辺
ナイトゲームの代表的ポイントといえば、常夜灯周辺。灯りに寄せられてプランクトンや小魚などの生き物が集まり、これらのベイトを捕食するために、メバルが集まります。
常夜灯周辺では、水面が照らされている範囲はもちろん、その周辺にある影にメバルが潜んでいます。明かりの切れ目を丁寧に探っていきましょう。
足元の堤防際
メバルは足元の堤防際に潜んでいることも多いです。特にデイゲームのメバリングでは、足元が影や堤防のえぐれが絶好のポイントとなります。
堤防際を狙う時は、影になっているところや隙間があるところ、貝や海藻といった付着物があるところなど、ちょっとした変化を見つけて釣っていくのがおすすめです。
漁港でおすすめのルアー
漁港では釣り人が多いことや、足元を狙ったりすることを考えたルアーを準備していきましょう。具体的には以下のようなルアーがおすすめです。
▼バークレイ ガルプ! ソルトウォーター ベビーサーディン 2インチ
ベビーサーディンは、メバリングワームの定番品です。2018年からは新フォーミュラが配合されており、テスト結果では従来よりも釣果が約30%アップしたとのこと。
微細なバイブレーションとフォーミュラの効果で、釣り人が多い漁港であっても釣果を出しやすいワームです。
▼ラパラ ストーム五目 バイブ
広範囲を素早くチェックしていきたい時には、五目バイブがおすすめ。フォール中や飛行中の姿勢が安定していてライン絡みのトラブルが少なく使いやすいです。
ナチュラルなアクションは、ナイト・デイどちらでも活躍してくれます。
▼ダイワ 月下美人 プリズナー
月下美人 プリズナーは、デイゲームにおすすめのメタルジグ。足元の堤防際に潜むメバルを狙う時にはぜひ使って欲しいルアーです。
使い方のコツは、メバルが居ると思うところで何度もしつこく誘い続けてみること。しつこく誘ってフォールさせた時にバイトしてくることが多いルアーです。
ゴロタ浜、サーフのメバリングポイントとおすすめルアー
ゴロタ浜やサーフはプレッシャーが低く、活性の高い状況に当たれば連続ヒットも狙えるポイントです。
しかし、同じような風景が続くため、初心者の方はどこにメバルが居るのかポイントを絞りづらいでしょう。ゴロタ浜やサーフでは以下のような場所を狙うのがコツです。
潮目
潮目とは流れと流れがぶつかって出来るもの。潮目は波立っている海面の一部だけが鏡のように穏やかで帯状になっていることが多く、目で見て確認することが出来ます。
潮目は流れが収束しているため、メバルの餌となる小魚が集まりやすく、メバルもそれに伴って集まりやすい場所です。
地形の変化がある場所
ゴロタ浜やサーフでは、地形変化がある場所にメバルが潜む傾向があります。
底が見えて沖までウェーディングで立ち込めるような遠浅な場所であったとしても、一部だけ深くなっているような微妙な地形変化があれば狙い目です。
地形に沿うように操作できるルアーを使って丁寧に探ってみてください。
ベイトが多い場所
ゴロタ浜やサーフはメバルにとって休息の場所ではなく、捕食のために利用する場所です。そのためベイトが多い場所には、必然的にメバルも集まります。
水中をよく見てベイトの数はどれくらいか、またルアーを投げて逃げる小魚が居ないかといった観察力を重視して、ベイトの多い場所を見つけてみましょう。
ゴロタ浜、サーフでおすすめのルアー
ゴロタ浜やサーフでは遠投性を重視したルアーを使うのがおすすめ。
プラグやメタルジグの場合は単体でも飛距離が出せるもの、ワームの場合はフロートリグやキャロで遠投するようにしてみてください。
▼ジップベイツ ザブラ ラファエル
ジップベイツのザブラ ラファエルは、小さなボディながら圧倒的な飛距離が出せるシンキングペンシル。
メバルに最適なサイズとカラーラインナップで、特にナイトゲームで使って欲しいルアーとなります。
▼シマノ ソアレ メタルショットTG
タングステン製でコンパクトながら抜群の飛距離を叩きだせるメタルショットTG。向かい風が強いときや、ベイトサイズが小さな時に使いやすいルアーです。
ただ巻きするだけでしっかりとアクションしてメバルを誘ってくれるので、初心者の方でも使いやすいです。
▼フィッシュアロー フラッシュJ 1インチ ソルトウォーター
フラッシュJは、アルミ入りボディのフラッシングでメバルの捕食スイッチを入れる極小のリアル系ワーム。
リアルな見た目に加え、フォーミュラが配合されているので匂いでもメバルを誘ってくれます。ゴロタ浜やサーフで使う時には、フロートリグやキャロで遠投して使いましょう。
小磯のメバリングポイントとおすすめルアー
小磯は大型メバルが潜んでいることが多いポイント。
小磯で釣りをする際には少しパワーがあるタックルで挑んでおくほうが、大型メバルのヒット時に余裕を持ってやり取りができます。
海藻が多い場所
海藻が多い小磯にはメバルが多く集まります。偏光サングラスを通して水中を見たり、ルアーを投げて海藻の有無をチェックしてみましょう。
海藻の多い場所でメバルがヒットした時には、海藻に潜られてバレないように一気に引き離すように心掛けましょう。
潮通しが良い場所
小磯の中で潮通しが良い場所には、活性の高いメバルが流れてくる餌を待ち構えていることが多いです。
岬のように小磯の中でも沖までせり出した場所を見つけて狙ってみましょう。
根の周辺
小磯では水中の根周辺も見逃せないポイント。根は複雑だったり高低差があったりするほど、メバルが着きやすくなります。
根を見つけるには偏光サングラスをかけて水中をチェックするのがおすすめ。もし、夜に小磯で釣りをするのであれば、日中に下見をして根のある場所を確認しておくのが良いでしょう。
小磯でおすすめのルアー
小磯では遠投でき、かつ大型メバルにしっかりとアピール出来る強めの動きをするルアーがおすすめです。
以下に挙げるようなルアーを参考にしてみてください。
▼ダイワ 月下美人 小鉄
ダイワのライトソルトルアーブランド・月下美人から発売されている小鉄は、メバルやアジに対応した小型のメタルバイブレーション。
2つのラインアイがありセットする位置によってアクションが変化するので、状況によって使い分けるのが釣果アップのコツです。
▼ブリーデン メタルマル シングルフックモデル
エギをモチーフにしたボディと、テールにセットされたブレードが特徴的なメタルマル。
小磯においては海藻や根への根掛かりを軽減するため、シングルフックモデルがおすすめです。
▼エコギア グラスミノー S
グラスミノー Sは、水を受けると振動するテールのアピールが大型メバルに効果的なシャッドテールワーム。
小磯においては少し重めのジグヘッドを使ったフロートリグで、しっかりとテールが振動するようにして使うのがおすすめです。
的確なポイント選びで釣果アップ!

メバルは釣ってもよし食べてもよしの魚です。釣りの最中には強い引きを楽しみ、終わってからは持ち帰って調理して食べてみることで存分にその魅力を体感することができるでしょう。
本記事でご紹介したポイントとおすすめルアーを参考に、メバリングの釣果アップに繋げてみてください。