カープフィッシングとは
カープフィッシングとは、ヨーロッパから日本に入ってきた鯉釣りのスタイルです。
最も特徴的なのは、専用の「ボイリー」といった餌を使うこと。吸い込み釣りやぶっこみ釣りよりもゲーム性が高く、日本でも注目している人が多い釣り方となっています。
本記事で釣り方や道具を知って、カープフィッシングに挑戦してみましょう。
カープフィッシングのメリット
鯉釣りと言えば、吸い込み釣りやぶっこみ釣りを思い浮かべる方が多いでしょう。しかしこれらの釣りでは、鯉のアタリを待っている間に餌が小魚に食べられてしまうことも多いです。
カープフィッシングではボイリーと呼ばれる少し固めの餌を使用するため、小魚に餌を取られることなく、鯉のアタリだけをじっくりと待つことができるメリットがあります。
カープフィッシングが楽しめるフィールド
カープフィッシングは池や湖、河川と、鯉が生息している場所であれば楽しむことが出来ます。ただし、流れの強い河川では仕掛けが流されやすいため、カープフィッシングは行いにくいです。
またフィールドによっては鯉を釣ることが禁止になっていることもあるので、釣りをしていい場所か確認しておくようにしましょう。
カープフィッシングが楽しめる季節
カープフィッシングは1年を通してどの季節でも楽しむことが可能です。
その中でもとくに釣りやすい時期(ハイシーズン)となるのは、鯉が産卵のため浅場に入ってくる春。春の鯉は丸々としていて、重量感のある強い引きを楽しむことが出来ます。
カープフィッシングのタックル
とても引きが強い鯉を釣るには、専用タックルの準備をおすすめします。ここではタックルの目安を詳しく見ていきましょう。
ロッド
カープフィッシングのロッドは、3.6メートル前後の長さが基本です。硬さは30号程度の重さまで投げられるものを選びましょう。
重たい仕掛けを投げやすく、鯉の強い引きに負けないロッドを選ぶのがポイントです。
ダイワ マッドドラゴン T 3-360
アルファタックル ユーロスポルト カープヘッズKG 360MH-T
リール
リールは3500~5000番のスピニングリールを使用します。糸巻量はナイロン4~6号が150メートル巻ければ十分です。
またリアドラグ&クラッチ付きのものがカープフィッシングには適しています。リアドラグ&クラッチ付きだと道糸が出ていく状態でアタリを待つことができ、鯉が掛かった時にはメインドラグを使ってやり取りができるためとても便利です。
ダイワ リーガルプラス BR 5000BR
ダイワ カープイズム 4500BR
道糸
カープフィッシングの道糸は、ナイロンの4~6号を基準にしてみてください。リールには150メートル以上巻いておきます。
大型の鯉がヒットすることが多いフィールドでは、8~10号の太さを使っておくと安心です。
仕掛け
カープフィッシングでは専用のボイリー仕掛けを使います。ボイリー仕掛けは、針から餌を付けるための糸が伸びているのが特徴です。餌をセットした際は、外れないようにストッパーを取り付けます。
オモリは中通しもしくはスイベル付きのものを使います。重さは20~30号が基本です。
餌
カープフィッシングで使うのは、ボイリーと呼ばれる丸い餌。ボイリーにはシーフード系やスイーツ系など様々なフレーバーを使用し、鯉が食い付きやすい工夫がしてあります。
ボイリーを仕掛けに付ける際は、専用のニードルが必要となりますので準備しておきましょう。
マルキュー クレデンスボイリー チェンジベイト
カープフィッシングに必要な道具
カープフィッシングはロッドやリールなどのタックルだけでは、その醍醐味を味わうことは難しいです。ここではカープフィッシングに必要な道具をご紹介します。
ロッドポッド
ロッドポッドとはカープフィッシング専用の竿受けのこと。カープフィッシングで使用する長い竿をしっかり固定でき、じっくりとアタリを待つことが出来ます。
バイトアラーム&スインガー
バイトアラームとはアタリを音や光で知らせてくれる道具のことです。道糸が引き出された時だけでなく、スインガーという道具を組み合わせることで、手前に鯉が泳いできて道糸が弛んだアタリも知らせてくれるようになります。
Lixada ワイヤレス デジタル LED 釣りアラームセット
ベイティングツール
寄せ餌となるボイリーを巻くための道具を、ベイティングツールと言います。ベイティングツールには、ベイトスプーンやスローイングスティック、パチンコ型のものがあります。
近くに撒く時にはベイトスプーンやパチンコ型、遠くに撒く時にはスローイングスティックがおすすめです。
ランディングネット
鯉を釣り上げる時に抜き上げてしまうと、その重みでロッドを折ったり、鯉を傷つけてしまったりします。そのため、枠が大きめで深い網が使用された、大型のランディングネットを準備しておきましょう。
FOX ウォーリアー S 42インチ ランディングネット
魚体保護マット
魚体保護マットは、釣り上げた鯉を傷めないための道具です。柔らかい素材が使用されているので、鯉が暴れにくく、針を安全に外しやすくもなります。
使用する時には水を掛けて濡らしてから使用します。
カープフィッシングの釣り方
漠然と釣りをしていてもなかなか釣果を伸ばすことは出来ないカープフィッシング。ここではカープフィッシングの基本的な釣り方を、順を追って解説していきます。
寄せ餌を撒く
まずはボイリーを寄せ餌として撒きましょう。撒くのはカケアガリのように鯉が回遊してきやすいポイント。
撒くときは一か所で無く、広範囲に撒くのがコツです。
また河川の場合はポイントの上流側に撒くのが基本です。
餌のセット
ボイリーは針から伸びている糸にセットします。セットする際にはニードルを使用して糸を通します。
糸を通したらストッパーをセットして、ボイリーが外れないようにしましょう。
仕掛けを投入
仕掛けは寄せ餌を撒いたポイントに投入します。竿を2本出す場合は、投入する場所を少し変えて投げておくと良いです。
リール、バイトアラーム&スインガーの設定
仕掛けを投入したらまずリールのドラグを緩めて、ロッドポッドにセットします。
次にバイトアラームに道糸を掛けて、スインガーを道糸に取り付けます。
アタリがあったら
アタリがあったらバイトアラームが鳴るので、リールのドラグが効く状態にしてアワセを入れます。
ラインは張った状態になっているので、ロッドを立てるだけで十分針掛かりさせることが出来ます。
やり取り
やり取りはポンピングしながらゆっくりと鯉を寄せてきましょう。
鯉は急激に走り出すことがあるので、ドラグはある程度緩めの状態でやり取りするのがおすすめです。
手前まで寄せてきたらランディングネットを使って取り込みましょう。
リリース
魚体保護マットの上で丁寧に針を外し、優しくリリースしましょう。
リリースの際は、魚体保護マットを水に浮かべて水をかけ、鯉を滑らせるようにすると一番ダメージが少なく出来ます。
カープフィッシングの魅力を体験しよう!
静寂から突然鳴り出すバイトアラーム、ヒットした後の強い引きなど、カープフィッシングには様々な魅力があります。
ヨーロッパで多くの人が親しんでいるカープフィッシングに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。