アニサキスとは
アニサキスは魚介類などの海産動物に寄生する「寄生虫」です。人への感染は主に、イカ・サバ・アジ・サンマ・鮭などを食した際に、死滅しておらず体内に入ることにより感染をします。アニサキス症
生の魚介類を食すことによる発症が多く、1999年に食品衛生法の一部改正により、食中毒に例示されました。アニサキスによる食中毒に感染した場合は、24時間以内に保健所への届け出が必要となります。アニサキスの症状
アニサキス症に感染した場合、「胃アニサキス症」「腸アニサキス症」「腸管外アニサキス症」の3種。これはアニサキスの穿孔部位により分けられ、消化器官を貫通することがあった場合は、穿孔性腹膜炎・寄生虫性肉芽腫を発症することもあります。胃アニサキス症
食後数時間後に、激しい腹痛・嘔吐の症状が発生する。一般的な食中毒との違いは下痢症状が一切ない。アニサキスが寄生するために、消化管壁を食い破ろうとするために、激しい腹痛を生じます。
腸アニサキス症
腹痛・嘔吐は胃アニサキスと同様であるが、下腹部に激しい痛みを生じます。またイチゴゼリー状の粘血便が出ます。
腸管外アニサキス症
胃・腸アニサキス症からの発症率は非常に低く、自覚症状がなく発見が困難な症状です。管外でのアニサキス発見は体内のあらゆるところを移動する可能性もあり、非常に危険な症状です。
アニサキス症の治療
「生の魚介類」を食し、症状が下痢を伴わない場合は、アニサキス症の可能性が高いです。胃腸薬などは効果がありませんので、家庭での治療は行えません。治療方法は胃カメラを使用し取り除く、腹部切除での取り除きになります。痛みを我慢しての時間経過は非常に危険ですので、早急に病院へ足を運びましょう。
アニサキスの予防
一番はアニサキスが寄生している魚介類を食さないことです。しかし販売されている魚介類も寄生している場合があります。イカなどでは薄く切ったり、よく噛むことをしても、アニサキスを死滅させることは困難です。お酢やワサビ、ショウガなどの薬味も効果はありません。アニサキス予防の詳細は厚生労働省ホームページをご覧ください。
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釣った魚介類は注意をして食そう!
釣った魚を食べたい! と思うことは多くあるかと思います。全ての魚に寄生している訳ではありませんが、せっかく釣った魚を安全に美味しくいただく方が良いと思います。生魚は鮮度が命ですが、捌く際には目視での確認でも見落とす可能性は多いにあります。予防を忘れずに楽しいフィッシングライフを!Let’s notice Anisakis before eating fish!
魚を食べる前にアニサキスに注意しよう!