バズジェットJr.について
バズジェットJrはバス釣り人気メーカーDEPS(デプス)から発売されているトップウォータープラグ。キャッチフレーズは操作系プロップノイジーで、様々な操作を加えることで幅広いシチュエーションに対応します。もちろんオリジナル同様ただ巻きでもOK。
サイズは72ミリでウェイトは14グラム、オリジナルよりも20ミリ以上小さく、ウェイトは半分以下となっています。そのおかげで特別強いパワーのタックルを用意する必要がなく、通常のルアーを扱えるようなミディアムからミディアムライトのバスロッドで気持ちよく使用することができます。
設計も釣る力もオリジナルモデル譲り
バズジェットJr.はオリジナルモデルと同様のリップ、プロップを搭載しています。ボディサイズは小型化したものの広範囲の魚にアピールする力は健在です。それでいて着水音はオリジナルと比べると大きく抑えられるため、野池などの小場所やピンスポットでのノイジーゲームに最適でしょう。小さいのにアピール抜群の良いとこ取りルアーです。
バズジェットJr.の特徴
バズジェットJr.が操作系プロップノイジーと呼ばれる訳はこのルアーが持つ特性にあります。ノイジールアーにおいては広範囲のエリアをただ巻きで使用することだけを考えたものも少なくないですが、バズジェットJr.はそれ以外の用途もこなせるように設計されているのです。
ボディサイズから、採用されているパーツのひとつひとつに特徴があり、それぞれが機能を果たしています。特徴的なリップとフロップ、独特なボディ形状に内部構造。これらの機能が生み出すバズジェットJr.の特徴をここではご紹介します。
小技にも対応する多彩なアクションが可能
バズジェットJr.はロッド操作やリーリングなどで多彩な動きを表現することが出来ます。理由としては絶妙な浮力、やや立ち気味の特徴的なスパイクリップ、専用にサイズ設定されたステンレスプロップにあります。
それらの全てがワンアクション時の移動距離を抑えることに一役買っています。そこにレスポンスのいい小型ボディと飛沫を上げるプロップの効果が相まって様々な小技を演出することが出来るのです。
サウンドもオリジナルと同じ「バンピーサウンド」
バズジェットJr.はバズジェットオリジナルと同じく波立つ湖面でもバスを惹きつけるバンピーサウンドを発生させることができます。バンピーサウンドとは“ギョロギョロ”といった不規則な音で、表層の魚だけでなく、中層以深にステイする魚を浮上させる力を持っています。
これはウェイトがランダムに移動するバリアブルバランサーによる効果によるものです。波やラインテンションなど、外的な要因で動きを受けるとウェイトが動きバンピーサウンドを発生させます。
魚のサイズを選ばない食べごろサイズ
バズジェットJr.は72ミリという日本で販売されてるバスルアーの標準サイズ。オリジナルのバズジェットでは口に入り切らないバスにも照準を合わせることができます。サイズを問わずバイト数も当然増えるので楽しく釣りができるというメリットがあります。
当然サイズ感以上のアピール力はビッグバスにも効果的なので、使い方次第でサイズアップも可能。「小は大を兼ねる」ルアーなのです。
バズジェットJr.の使い方
バズジェットJr.には多くの操作方法やメソッドがあると説明してきましたが、ここでは具体的な使い方を解説していきます。バズジェットJr.はルアーの中でもノイジープロップというアピール力が最も高いジャンルのひとつです。活性が高いときだけに使うルアーと思われがちですがそうではありません。繊細な使い方をすれば厳しい状況でも魚を引き出す力を持っています。
もちろん活性が高い魚を手っ取り早く釣るという力も兼ね備えています。湖面が荒れているか、凪なのか。時間帯は朝夕なのか昼なのか。魚は障害物に潜んでいるのか、オープンウォーターにいるのか。それらの状況を見極めてテクニックを選ぶことをおすすめします。
ただ巻き
ただ巻きは“ルアーが動きだす限界の遅さ”でリトリーブすることが基本です。ピッチの速いによるウォブリングアクションで独特のバンピーサウンド、水飛沫を放ちます。ウィードなどの広大なエリアや、足元の岸沿いを広く探るときにはただ巻きが一番です。
基本はスローですが、流れの速い川などでは超速巻きが効果的な場合があり、リアクションでバスに口を使わせます。
ドッグウォーク
ドックウォークは魚がついている場所がわかっている時に効果的なテクニックです。1アクションの移動距離が短いバズジェットJr.は180度のテーブルターンが得意で、他のルアーで食わない居付きのバスに口を使わせます。
コツは“ワームを使っているつもり”で繊細に操作することです。着水後はロングポーズをとり、丁寧に障害物周りを攻めるとビッグバスのバイトが期待出来ます。
ダイビングアクション
糸ふけをとり、バズジェットJr.を強いジャークでダイブさせると、“ゴブッ”と言う大きな音を立てて水中にダイブします。このときバリアブルバランサーによりウェイトが前方に動きます。バズジェットJr.はすぐさま頭部を上げて浮上しますが、その際にウェイトは再び後方へ戻ります。
このウェイトの動きが複雑なアクションを発生させバスにアピールします。比較的水深があるエリアで魚を浮かせる時に有効なテクニックです。
初心者でも上級者でもバズジェットJr.は”釣れる”ルアー
バズジェットJr.はアピール力の高いサーチベイトでありながら、時にはピンスポットに居着くバスに口を使わせる“食わせるルアー”にも変貌します。ただゆっくり巻くだけでも釣れる初心者にも優しいルアーでありながら、使い方によってさらに性能を引き出すことが出来る上級者も満足できるルアーと言えるでしょう。