ワームとは
ワームとは、柔らかい樹脂やゴム素材でできたソフトルアーの総称で、ミミズなどの昆虫やエビ・ザリガニなどに似せて作られており、単体で使われることは少なく、様々なリグと呼ばれる仕掛けに組み合わせて使われます。ナチュラルなアクションが演出できるため、繊細な釣りに適しているルアーでしょう。
ワームの種類
ワームには様々な形状の種類が存在し、各メーカーから常に新しい形状の商品が発売されるため、全ての形状を細かくお伝えすることは不可能に近いことです。代表となるカテゴリーをご紹介します。
グラブ系ワーム
イモ虫に似せたボディーに、テール(尾)が付いたワームです。リーリング時に水の抵抗を受けることにより、テールが動き魚を誘います。またテールがふたつ付いたものを「ダブルテールグラブ」テールがないものは「イモグラブ」と呼ばれています。
グラブ系ワームの使い方
グラブ系ワームの特徴的なテールの動きを活かした使い方がマッチしています。ノーシンカーリグ、テキサスリグ、ジグヘッドリグ等でズル引きやスイミングをさせると、テールのアピール力を引き出せるでしょう。
ゲーリーヤマモト シングルテールグラブ
グラブと言えばこれ、というぐらいバス釣りでは超定番のグラブです。このワームのノーシンカーリグはほぼ餌、という人が居るほどです。
ゲーリーヤマモト ダブルテールグラブ
テールがダブルになってアピール力が強化されたタイプ。単体で使ってもよいですが、ラバージグのトレーラーとしても優秀なワームです。
ゲーリーヤマモト イモグラブ
テールが無いボディだけのグラブ。テール無しで釣れるのか見ただけでは疑わしいですが、ノーシンカーで投げてフォールさせるだけで不思議と魚を連れてきてくれます。
デプス(DEPS)デスアダーグラブ
人気のデスアダーのグラブバージョン。ボディサイズも相まってアピール力は抜群です。テキサスリグやジグヘッドリグでのスイミングがマッチします。
ジャッカル リズムグラブ
1パック480円というお手頃価格のグラブ。値段は安くても実力は折り紙付きで、関東のある水系ではラバージグのトレーラーにリズムグラブを使って爆釣している人もいるとか。
ストレートワーム
名の通り真っ直ぐな形状のワームです。ミミズなどの虫をイメージし作られており、長さも様々で3センチのものから、30センチを超えるものまであります。大きさを変えることにより、魚に対してシルエットを変えたアプローチが可能です。
ストレートワームの使い方
細長いボディは水圧を受ける事で自発的に動く特性があります。ノーシンカーリグ、ノーシンカーワッキーリグ、ジグヘッドリグ、ネコリグ等でフォール主体の使い方がストレートワームにマッチします。
OSP ドライブクローラー
釣れるストレートワームの代表格。柔らかなマテリアルで僅かな水流で自発的にアクションします。
エバーグリーン ボウワーム
発売から10年以上経った今でも人気のストレートワーム。12インチサイズは他に無いロングサイズで、ビッグバス捕獲の秘密兵器として使われているとか。
フラッシュユニオン フラッシュストレート
ボディに細かな足のようなパーツが付いたストレートワーム。ボディのくねり+足の微振動でバスを惹きつけます。
レイドジャパン ウィップクローラー
人気のレイドジャパンのルアーの中でも釣れ筋のワーム。特にドバミミズカラーは釣れるカラーとして人気。
ボトムアップ ブレーバー
テールにシャッドテールのようなパーツがついた珍しいタイプ。他のストレートワームにスレたバスもバイトさせます。
ZBC スワンプクローラー
針持ちのいい素材に、手ごろな価格が嬉しいコスパ系ストレートワーム。もちろん釣果も折り紙付きです。
カーリーテールワーム
グラブ系のテールとストレート系のボディーを合わせた形状のワームです。わずかな水流でも勝手にアクションを起こし、ボディーの長さとテールの動きで存在感を出し魚を誘います。
カーリーテールワームの使い方
カーリーテールワームは繊細なテールアクションを活かした使い方がマッチします。ジグヘッドでのスイミング、テキサスリグでのカバー攻略、ダウンショットリグでのピンスポット攻略に向いてると言えるでしょう。
レインズ Gテールサターン
お手頃価格のカーリーテールワーム。ダウンショットはまず1匹釣りたい時におすすめです。
ズーム 8インチ ビッグデッドリンガー
ビッグサイズのカーリーテールワーム。広大なウィードエリアの攻略では、テキサスリグでのスイミングやヘビーダウンショットで、そのアピール力が威力を発揮します。
イマカツ バリウスゴビー 5インチ
かつて製造の段階で稀に出来てしまっていたテール部分のバリを、あえて整形で再現したカーリーテールワーム。バリのように薄いエッジが水を噛み、繊細なアクションを実現しています。
OSP ドライブカーリー
ドライブシリーズのダブルカーリーテールワーム。使いやすいストレートボディで、ジグヘッドスイミングはもちろん、ネコリグやダウンショットでも繊細に反応するテールがバスにアピールします。
ジャッカル フリックカーリー
人気ワーム「フリックシェイク」に、カーリーテールのアピールをプラスしたバージョン。テキサスリグやジグヘッドでのスイミングはもちろん、ワッキーリグ、ダウンショットリグでも繊細にアクションします。
ピンテールワーム
ピン(針)の様に細いテール(尾)の形状をしたワームです。小魚をイメージして作られており、尾が生む微波動がハイプレッシャーなフィールドでも効果を発揮するでしょう。但しピンテール系自体のアピール力が弱いので広く探ることに不向きです。
ピンテールワームの使い方
弱めのアピール力を活かし、プレッシャーがかかった状況や、見えバスをサイトで攻略する時に活躍するのがピンテールワームです。おすすめはノーシンカーリグ、ダウンショットリグなどのライトリグがメインになります。
イマカツ ジャバシャッド IS-Plus
高比重であるため、ロングキャストが可能なワーム。そのまま使用すればストレートピンテールワームですが、ファクトリーロックをカットして使うことにより、様々なアクションが可能になります。
ケイテック セクシーインパクト
ボディの後端に行くにつれラウンドからフラット形状へ変化していく独自形状のピンテールワーム。フラット形状のテール部分は水流に敏感に反応し、ピンテールと相まって生命感溢れるアクションを生み出します。
フィッシュアロー フラッシュJ
そのまんまベイトフィッシュな見た目と、繊細なピンテールの組み合わせでまさに最終兵器とも言えるワーム。ノーシンカーワッキーで水面に浮かせたシェイクは餌そのものです。
ノイケ ピンテールスティック
独自のマテリアルで「震え」に拘ったピンテールワーム。ダウンショットでのシェイクは見えバス攻略の助っ人になるかも?!
スティックベイト系ワーム
ピンテール系ワームにも似ていますが、頭から尾にかけてほぼストレートなテーパーと、太めのボディをしているのがスティックベイトです。主に小魚を模していると言われ、カラーもそれを踏まえた色が揃っています。
スティックベイト系ワームの使い方
小魚を模していることから、バスが魚を捕食している際のフォーリングや、トゥイッチ、ジャークで逃げ惑う小魚を演出すると効果的です。ある程度のリグには対応しますが、ノーシンカーやネイルシンカーを入れたネイルリグが主流になるでしょう。
OSP ドライブスティック
高比重かつソフトなマテリアルに、自発的にアクションするテールを備えたスティックベイト。ノーマルセッティングはもちろん、テールからフックセットすることでバックスライドアクションも可能です。
デプス(DEPS) デスアダー
水を噛むボディのリブと、繊細なテールを備えたワーム。ノーシンカーでのフォール、トゥイッチはもちろん、テキサスリグやジグヘッドでのスイミングもこなすマルチなワームです。
ゲーリーヤマモト ヤマセンコー
見た目とは裏腹に、フックセットして投げ込んだとたんベイトフィッシュに化けるスティックベイトの代表的ワーム。アフターの時期はノーシンカーのフォーリングがてきめんに釣れるとか。
ジークラック リバイバルシャッド
かつて琵琶湖で一世を風靡したスティックベイトを現代のマテリアルで再現したワーム。軽量ジグヘッドを組み合わせてシェイクしながら泳がせると小魚そのもの!
デプス(DEPS)サカマタシャッド
低比重マテリアルで、あえて浮かせやすくしたワーム。トゥイッチやジャークでアクションさせて、逃げ惑う魚を演出するのがキモです。
シャッドテールワーム
ピンテール系と似た形をしてますが、尾の末端が丸い形状をしているワームです。水流を受けることにより尾が振動しアピールします。広い範囲を探る場合や、小魚を餌としているフィールドで効果的でしょう。
シャッドテールワームの使い方
巻くだけでテールがアクションし、まるで小魚のような波動を出すのがシャッドテールワームの大きな特徴です。リグを問わず、ただ巻きやフォールで魚を寄せる力を持っているため、様々なリグと組み合わせて使ってみると良いでしょう。
OSP ドライブシャッド
ある程度のスピード、水流が無いとテールが動かないとされていたシャッドテールの常識を変えたワーム。スローリトリーブはもちろん、ノーシンカーでのフォーリングでもテールが自発的にアクションし、バスに食わせの間を与えます。
ケイテック スイングインパクトファット
その名の通り左右に大きくスイングするようなテールを備えたワーム。広大なポイントから魚を探したい時や、ビッグフィッシュ狙いでその力を発揮します。
ジャッカル リズムウェーブ
ピリピリと小気味良く振動するテールが特徴。ノーシンカーでのスローリトリーブから、テキサス、ジグヘッド、スピナーベイトのトレーラーにもおすすめです。
ゲーリーヤマモト ハートテール
ハート型のテールと扁平気味のボディで、安定感抜群のシャッドテールワーム。アクションはパワフルで、魚が遠い時や濁った状況でも強力なアピールが可能です。
OSP HPシャッドテール
非常に細かなピッチで震えるようなアクションが特徴。バスが小魚を追っている時や、プレッシャーで食い渋った時にも食わせる力があります。
ゲットネット ジャスターシャッド
縦方向に扁平したフラットボディのシャッドテールワーム。アクションはヒラヒラと水をかわすような動きで、まるで逃げ惑う小魚。通所のシャッドテールにスレた魚にてきめんです。
パドルテールワーム
尾の形状がボートのオールに似ていることなどから、パドルテールと呼ばれているとのことですが、エビ・ザリガニをイメージして作られているワームです。ボトムを這うように探るのに適しているでしょう。
パドルテールワームの使い方
大きなパドルテールを確実にアクションさせるために、重めのシンカーを組み合わせるリグに適しています。具体的にはテキサスリグ、直リグ、ビフテキリグ等のカバー向けのリグが良いでしょう。
デプス(DEPS)リルラビット
スピーディーに震えるパドルテールが特徴のカバー攻略ワーム。一説によると、バスからはカバーに逃げ込んだブルーギルに見えてるとか。格好の獲物に思わず食いついてしまうのも頷けますね。
ゲイリーヤマモト サンショーウオ
手足が付いた変わった形のワーム。スポーニングシーズンは反則級の釣れっぷりだとか。試してみる価値がありそうです。
クロー・ホグ系ワーム
エビ・ザリガニに似せた形状をしているワームです。リアルな見た目のものも多く、ハサミ・足に似せたパーツが生み出す微波動でアピールします。エビ・ザリガニを餌としているフィールドで効果的でしょう。
クロー・ホグ系ワームの使い方
底を這うエビ、ザリガニを模している事から、ボトムを攻めるリグとの相性が抜群です。テキサスリグ、直リグなどでカバー攻略にピッタリです。また、ラバージグのトレーラーとしても抜群の使い勝手です。
レイドジャパン バトルホッグ
大ぶりの腕パーツが目立つホッグ系ワーム。見た目だけでなく、質量のあるアームパーツは水中でしっかり水を押しアピール力抜群です。
OSP ドライブクロー
ドライブシリーズの特徴である、自発的アクションをこなすクローワーム。アームのパーツはわずかな水流でも機敏に反応し、バスのバイトを誘います。
デプス(DEPS)ベコンクロー
中空構造のアームが特徴のベコンクロー。浮力があるため、水底ではザリガニが威嚇するポーズを取り、オートマチックにバスへアピールします。
バークレー パワーホッグ
味と匂いで強烈に釣れるホッグ系ワーム。テキサスリグやラバージグのトレーラーはもちろん、キャロライナリグでも使える汎用性の高いワームです。
チューブ系ワーム
中が空洞になっており、イカの足に似たテールが特徴です。現在では見ることが少なくなってしまったワームですが、使っている方が少ないことが魚の好奇心をくすぐるかもしれません。
チューブ系ワームの使い方
中空ボディにチューブワーム専用のワームを仕込んみ、ボトム付近をシェイクして使うのが一般的です。小魚やエビをイメージすると良いでしょう。
テンフィートアンダー チューブル
肉厚ボディのチューブワーム。ジグヘッドリグはもちろん、テキサスリグでも使える汎用性の高いチューブワームです。
スイム(リアル)ベイト系
魚に似せて作られたワームで、3センチほどの大きさから、30センチを超える大きいものまであり、特に大型のスイムベイトのアピール力は計り知れません。
スイムベイト系ワームの使い方
大型のボディはそれだけで存在感も集魚力も抜群で、釣りをしているエリアに魚が居るかチェックするのに適しています。また、ビッグバス狙いでも多用されています。
虫(バグ)系ワーム
春から秋にかけての昆虫の多い時期に効果を発揮する虫系のワームです。セミやトンボ、カナブンなどをイメージして作られており、水面を溺れている状況を演出できます。
ワームの収納に便利なケース
何種類ものワームを購入時の袋に入れたまま釣行するのは、荷物が多くなり不便を感じる方がいらっしゃるのではないでしょうか。必要な分だけ持ち運べる便利なケースをご紹介します。
ケースを選ぶ時の注意点
ワームを通常のプラスチックケースに移すと、硬質プラスチックの素材ケースが、軟質プラスチック素材のワームに負けてケースとワームが変形します。必ずワームプルーフと銘を打っているケースを使いましょう。また色違いのワームを同じスペースに収めると、色移りする可能性がありますので、仕切りがあるものが良いでしょう。その他に集魚効果を狙った臭い付きのワームや、液体漬けになっているワームをケースに移すことはおすすめできませんが、専用のケースもありますのでご参考ください。
色々なワームを使ってみよう!
ここではご紹介しきれないほど多くのワームが存在します。各メーカーさんは試行錯誤を繰り返し、新しい形状のワームを発売させているのには、魚に見切られないためもあるかと思います。ひとつのワームで攻め抜く釣りもありますが、一匹を釣るチャンスにはローテーションが大切です。ぜひ多くのワームでアプローチを行って最高の一匹にめぐり合ってください。