自転車釣行の魅力

自転車釣行には、車やバイクでの釣行にはない魅力がたくさんあり、利点を活かせば釣果アップにも繋げられるでしょう。
では、実際にどんな魅力・メリットがあるのか紹介していきます。
めしだ
自転車釣行もかれこれ15年以上の筆者が解説します!
自転車釣行はメリットがたくさん
▼小回りが利く

最初に挙げておきたいのは、小回りが利くということでしょう。
車で通れない細い道や、車道として整備されていない道でも進んでいけるのは、自転車の最大の魅力です。
とくに海辺などは路地のような細い道も多く、駐車場がそもそも近くに無かったりと、車釣行のアングラーにとっては少し不便と感じる場面も。
そんな場面でも、自転車であればどんどん進んでいけることが多いのです。
めしだ
交通の便が悪い=人が少ない釣り場にもエントリーしやすいので、釣果アップにも期待できるでしょう。
▼ポイント移動も気軽に

車では入っていけないポイントを、自転車でテンポ良く移動できる点は大きなメリットでしょう。
例えば、川沿いやサーフ沿いの遊歩道など、自転車があれば超快適。
徒歩でポイント移動するには遠いけど、車に戻る手間や再度駐車場を探す手間を考えると……。自転車が圧倒的に便利ということが、容易に想像がつくのではないでしょうか。
めしだ
川の橋脚間の移動や、車では進めない奥まったポイントの移動など、自転車ランガンが良い場面は、めちゃくちゃ多いんです!
▼駐輪場所に困らない

駐輪禁止の場所、他人の迷惑にならない場所であれば、比較的どこでも停めやすいのも自転車のメリットです。
車の場合、駐車場を探すのに手間取ることや、釣り場まで距離がある場面が多くあります。
とくに都心などの交通量の多いエリアは、駐車料金も高く、駐車場を移動すればするほど、料金が嵩むばかり。
自転車であれば大きな駐輪料金が取られることもほとんどなく、時間のロスも少ないので、経済的かつ効率的に釣りを楽しめます。
めしだ
駐輪場があれば利用するようにしましょう。
▼良い運動にもなる

「健康のために運動がしたい」そんな方にも自転車釣行がおすすめです。
車と違って自分の足で漕ぐ必要があるので、一日を通して自転車でランガン釣行を行えば、かなりの運動量となります。
スポーツバイクという趣味のある方は、サイクリングと合わせて釣りを楽しむのも良いかもしれません。
デメリットは……

デメリットは、車のように多くの荷物を持ち運べないことでしょう。
「どんな状況にも対応できるように、ルアーや仕掛けをたくさん用意しておこう」「一度にいろんな釣りがしたい」という場面には向いていません。
めしだ
やることがある程度絞られていれば、自転車の方が効率の良い釣りを展開できると思います!
自転車釣行におすすめの装備を解説
ロッドはコンパクトなパックロッドがおすすめ

自転車釣行には、仕舞寸法60cm前後とコンパクトに仕舞えるパックロッドがおすすめ。
パックロッドであればリュックに差し込んだり、自転車のカゴにも入れやすく、片手でロッドを持つといったことも無くなります。
片手が塞がった状態で運転することは事故にも繋がるので、安全面からもパックロッドがおすすめです!
めしだ
ロッドホルダーなどを装備できれば、2ピースロッドも快適に持ち運べるでしょう。
▼パックロッドはこちらをチェック!
バッグはリュックタイプがおすすめ

リュックタイプは大容量であることはもちろん、体にしっかりと密着してくれることが最大の特徴。自転車を漕いでいる時でも邪魔になりにくく、遠い釣り場へもストレスなく出掛けられるでしょう。
サイドポケットにロッドを差し込んで固定できるリュックであれば、カゴのないスポーツバイクでも快適に自転車釣行が楽しめます!
ショルダータイプなどは、本体部分が前に落ちてくることがあるので、注意が必要です。
めしだ
自転車を改造して、タックルボックスを持ち運ぶ方もいます。
自転車釣行におすすめのリュック
シマノ エクストラバックパック
容量(L) | 28 |
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普段使いもしやすいシンプルなデザインと、自転車釣行にピッタリな28Lの容量を持ったバックパック。
サイドポケットにはパックロッドを固定しておくこともでき、両手が空いた状態で自転車を漕ぐことができます。
表面には撥水加工が施されているので、多少の雨であれば中身が濡れるといった心配もありません。
アブガルシア システムバッグパック
容量(L) | 25 |
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大容量かつ高機能、さらにはコストパフォーマンスにも優れた、自転車釣行にピッタリなバックパック。
リュック内部が2つの部屋に分けられており、下部は水に濡れたものを入れられるPVC生地になっていることが最大の特徴です。
その他、細かなポケットやサイドポケットも充実しており、自転車釣行ながら荷物の多い方におすすめしたい製品です。
折り畳めるソフトクーラーボックスなら移動が楽チン

釣った魚を持ち帰るためのクーラーボックスは、荷物を増やしたくない方はソフトタイプの折り畳めるものがおすすめ。
キスやアジ、メバルといった小物狙いであれば、そのままソフトクーラーをリュックに入れて持ち帰ることもできます。
めしだ
少し大きな魚を狙いたい方は、自転車の荷台やカゴにクーラーボックスを積載して持ち運びましょう。
自転車釣行におすすめのクーラーボックス
サーモス 保冷ランチバッグ RFC-002
容量(L) | 2 |
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魔法瓶で知られるサーモスから販売されている、お弁当を入れるための保冷バッグは気軽に出掛ける自転車釣行にピッタリ。
容量は2Lであることから大きな魚を入れることはできませんが、キスやアジ、メバルといった小魚であれば充分にクーラーボックスとして使えます。
この製品は保冷バッグの中でも保冷力が高く、リュックにも入れられることが大きなメリットです。
ロゴス ハイパー氷点下クーラー M
容量 | 12L |
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使わない時にはコンパクトに折りたたんで収納できる、ソフトクーラーとしてはトップクラスの保冷力を持った製品。
Mサイズは使用時にも自転車のカゴに入れやすく、使わない時にはリュックに入れて持ち運ぶことができます。
ハードタイプのクーラーボックスに近い保冷力を持っているので、長時間の釣りにもおすすめできるクーラーボックスです。
ダイワ クールラインα TS1000X
容量(L) | 10 |
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10Lのコンパクトサイズで自転車のカゴにも収まりやすい形状のクーラーボックス。
TS1000Xは断熱性能の高い真空パネルが3面に使用されており、ハードタイプのクーラーボックスとしても最高クラスの保冷力を持っています。
長時間の釣りはもちろん、真夏の自転車釣行にもこのクーラーボックスが1つあれば安心です。
キャプテンスタッグ シャルマンクーラーボックス25
容量(L) | 25 |
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アウトドアメーカーのキャプテンスタッグから販売されている、5,000円以下で購入できるコストパフォーマンスに優れたクーラーボックス。
25Lサイズなのである程度大きな魚を狙った釣りにも使用でき、より本格的な釣りを自転車釣行で考えている方におすすめです。
ショルダーベルトが付属しているので、自転車の荷台に上手く固定して使ってみてください。
カスタムアイテムで自転車移動を快適に

自転車にはさまざまなカスタムアイテムが販売されており、それらを上手く利用することで自転車釣行をもっと快適なものにできます。
ここでは、自転車釣行にぴったりな便利グッズをご紹介します!
▼スマホホルダー
自転車用のスマホホルダーは、スマホをナビとして使用するのに大活躍。
グーグルマップを見ながら釣り場を探すことで、これまで気付けなかった新しい釣り場に出会えるかもしれません。
しっかりと固定でき、少しの振動くらいでは落ちないものを選ぶようにしましょう。
カエディア バイク用スマホホルダー
Amazonでベストセラーを獲得している、カエディアというメーカーのバイク用スマホホルダー。
自転車よりも速いバイク用であることから、スマホの四つ角をガッチリと固定してくれ、落としてしまうリスクの少ないことが特徴です。
価格も約2,500円とお求めやすく、スマホをナビに遠くの釣り場まで出掛けたい方におすすめ。
▼ドリンクホルダー
ドリンクホルダーも自転車釣行をされる方にはぜひ付けていただきたいアイテム。
とくに夏の自転車釣行は熱中症のリスクが高く、信号待ちなどサッと水分補給をする必要があります。
水筒は重たくて荷物になりがちなので、自転車のドリンクホルダーに積載できれば重さを感じにくく疲れにくいでしょう。
ミノウラ ペットボトルケージ 500ml用
シンプルなデザインで派手過ぎず、どんな自転車にも馴染んでくれることが特徴のペットボトル用ホルダー。
14色ものカラーラインナップが用意されているので、自分の自転車の色に合わせてカスタムを楽しめます。
ペットボトルは差し込むだけで固定できるため、走行中でもサッと取り出して水分補給することが可能です。
カエディア バイクドリンクホルダー
ママチャリや電動自転車など、ドリンクホルダー取付用のビスが付属していない自転車にも取り付けられるドリンクホルダー。
フレームに固定するタイプなので、自分が出し入れしやすい場所へ自由にペットボトルを入れておけるのが大きなメリットです。
バイク用であるが故の振動に対する強さも安心できるポイントと言えるでしょう。
▼ロッドホルダー
ロッドを手に持って自転車を漕ぎたくない方は、自転車用ロッドホルダーを装着するのがおすすめ。
ロッドホルダーにロッドを差し込んでおけば、両手が自由に使えるのでより快適な移動ができるようになるでしょう。
OUTDOORWEI 自転車釣り竿ホルダー
自転車のフレームに固定することでロッドを差し込める、自転車用のロッドホルダー。
差し込む部分が長めに設定されているので、自転車を漕いでいる最中に抜け落ちてしまうことを防いでくれます。
工夫すれば複数個付けることも可能であり、自転車を自分好みにカスタムしたい方におすすめのロッドホルダーです。
筆者の自転車釣行での装備をご紹介!

実際にどのような装備で自転車釣行を楽しんでいるのか、一例として、筆者がアジングやメバリングなどのライトゲームを楽しむ際の持ち物をご紹介!
ぜひ、参考にしてみてください!
めしだ
100円ショップのアイテムも登場します!
まずは筆者の愛車を紹介

筆者の愛車はクロスバイク。
走破性に優れているのである程度の長距離でも、快適に移動ができます。
併せて悪路の走破性もそこそこ。基本的にこの自転車で行きたい道を遮られたことはありません。
積載に関しては、カゴがないので荷物はリュック内に全て収める必要があります。
めしだ
ネックなのは、大きな魚を持ち帰りにくいということですね……。
ライトゲームを想定した装備を紹介

筆者がライトゲームで使用しているロッドはパックロッド。
セミハードケースが付属しているので、それをそのままリュックのサイドポケットに差し込んで移動しています。
めしだ
パックロッドは、最初からケースが付属されているものが多く、そのまま持ち運べるので、別でケースを買う必要もありません。

リールは、100円ショップで購入した、リールケースに入れて持ち運んでいます。
釣具メーカーのものは1,000円近くするものも多いですが、100円ショップのものでも十分使えるのでおすすめです。

ちなみに、2ピースロッドを持っていく場合は、リールをセットした状態で、カバンのベルトなどに固定し持っていくことが多いです。
めしだ
ロッドホルダーがあればより快適でしょう。

ジグヘッドとワームはメイホウのランガンケース 1010W-1にまとめて収納しています。
サッと気軽に釣りへ行く程度であれば、このケース1つに入るワームだけで困ったことはありません。

リーダーやプライヤー、フィッシングナイフ、スナップなどの小物類は100円ショップのポーチにひとまとめにしています。
こうすることでリュック内でバラバラにならず、必要な時に必要なものをサッと取り出せます。
めしだ
小物用のポーチは必需品!
大きなバッグの中に闇雲に手を突っ込んで……なんてやってたら釣りに集中できませんよ!

釣った魚を持ち帰る際には、お弁当用のソフトクーラーを利用しています。
このサイズのソフトクーラーであればリュックに入れることができ、アジやメバルなどの小魚であればこれで充分かと思います。

ライフジャケットは、余裕があればリュックに入れてしまいますが、腰巻きタイプであればリュックと干渉しにくいので、着用した状態で移動しても問題ありません。
めしだ
ゲームベストの場合は、着用しての移動が基本。
冬場はゲームベストが意外と暖かいんですよね。

ここまで紹介した筆者のライトゲーム用の装備を全てリュックの中に詰め込み、ロッドはサイドポケットに差し込んで両手は空いた状態で自転車移動しています。
めしだ
リュック内はまだまだ余裕。
バス釣りであれば、プラグ用ケースとワームを数袋詰め込めこんでもまだ余裕です!
カゴや荷台の付いた自転車であれば、より大きなクーラーボックスを持っていけるので、楽しめる釣りの幅も広がるでしょう。
釣りに適した自転車のタイプを考察
「自転車」といってもさまざまな種類があり、それぞれに長所や短所があります。
ご自身のスタイルに合った自転車を選んでみてください。
ママチャリ

メリット | ・ 低価格 ・ 積載量が多い |
デメリット | ・ 疲れやすい |
自転車として最も一般的なママチャリは、カゴも荷台もセットされている場合が多く、たくさん荷物を載せられることが最大の特徴。
カスタムなどの工夫を凝らせば30Lクラスのクーラーボックスも積載できるので、ライトショアジギングや船の釣りなど、ある程度大きな魚を狙った釣りにも使えます。
しかし、スポーツバイクや電動自転車と比較すると、漕ぐのが大変で疲れやすいことがデメリットです。
めしだ
とにかく安いのが最大のメリット!
カスタムで自分好みの自転車に改造するのもアリです!
釣り場までの距離が近いという方は、ママチャリでも良いかもしれませんね。
スポーツバイク

メリット | ・ 走行性能が高い ・ サイクリングを楽しめる |
デメリット | ・ 高価 ・ 積載量が少ない |
クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクは、走行性能が高く、長距離移動でも快適なのが特徴。
自転車釣行以外にも、本来の目的であるサイクリングも楽しめるので、自転車という趣味や運動のためと考えている方にピッタリな自転車です。
しかし、ママチャリと比較して高価なことや、大きなタックルを積載できないことがデメリットとなります。
めしだ
クロスバイクは、カスタムをしてもカッコ良くなること間違いなしですよね!
ただし、積載量を増やすカスタムは、本来の走行性能を下げる可能性もあるので、注意しましょう。
釣り場までの距離があるという方におすすめです!
電動自転車

メリット | ・ 楽に漕げる ・ タイプによっては積載量が多い |
デメリット | ・ 高価 ・ 充電する手間がかかる |
とにかく楽に釣り場まで行きたい、そんな方には電動自転車がおすすめです。
近年はスポーツタイプの電動自転車も販売されているので、運動と両立させたい方にはそちらがおすすめ。
タイプによっては大きめのクーラーボックスも積載でき、なによりもスイスイと進んでくれることがメリットです。
デメリットとしては、高価なことや充電する手間がかかることが挙げられます。
めしだ
ここ数年で一気に普及した感もある電動自転車ですが、やっぱり未だに高級品ですよね。
“釣りのためなら……”という方であれば、電動自転車が良いに越したことはないでしょう。
折り畳み自転車

メリット | ・ コンパクトになる ・ 車に積める |
デメリット | ・ 疲れやすい ・ 積載量が少ない |
折り畳み自転車は、車を駐車場に止めて、そこから釣り場まで移動する手段として最適。
遠方の釣り場も、車に自転車を積んで近くまで移動し、その付近の釣り場を自転車で効率的にランガンできます。
自転車としての性能は、他の自転車に比べると劣るでしょう。
めしだ
“車+折り畳み自転車”は遠方でも通用するので、ある意味最強かもしれません。
その場合は、荷室の広い車が必要ですが……。
自転車釣行の注意点
事故のないように安全運転

自転車釣行では事故のないように安全運転を心掛けましょう。
スピードを出さなくても予定通りに到着できるよう、時間には余裕を持って行動することが大事です。
また、自転車に乗る際は、ヘルメット着用が努力義務化されているので、自分自身の安全を守るためにもヘルメットを着用するようにしましょう。
めしだ
疲れを感じた時には休憩も必要です!
邪魔にならないよう駐輪する

駐輪の際は、他人の邪魔にはならないよう注意しましょう。
できるだけ広い場所を探し、通行人や地元の方などの邪魔にならない場所へと駐輪してください。
めしだ
釣り場のそばにきちんとした駐輪場があるのであれば、そこに停めておくのが安心です。
釣り禁止場所は入らない

出典:PIXTA
これは自転車に限ったことではありませんが、釣り禁止場所での釣行は避けましょう。
車では到達できないポイントに入れたり、駐輪がしやすかったりと、自転車釣行は釣り場に困らないといったメリットがありますが、ルール厳守が第一です。
めしだ
釣り場の維持のためにも、ルールを破ることは絶対にやめましょう。
盗難には要注意

自転車の盗難にも十分注意が必要です。
鍵をかけるのはもちろん、目の届く範囲に駐輪できるのであれば安心です。
窃盗犯は思いのほか簡単に鍵をこじ開けるので、可能であれば二重ロックや、ポールや柵などに固定して起きたいですね。
めしだ
また、近年はサドルだけの盗難も増えているので、サドル専用の鍵もかけておくようにしましょう。
盗難対策のおすすめアイテム
Raatel サドルロック
軽量で邪魔になりにくい、3桁の数字でロックするタイプのサドル用鍵です。
暗証番号を入れるタイプの鍵なので、無くしてしまう心配もなく、サドルの盗難防止として最適。
このような簡単な鍵をかけておくだけでも盗難はかなり防げるので、安心のためにも購入をおすすめします。
アブス Granit X-Plus 6500
大切な自転車を絶対に盗難されたくない、そんな方におすすめなのがアブスというメーカーのブレードロック「Granit X-Plus 6500」です。
数多くの自転車用鍵の中でも最強と評価されており、厚さ5.5mmの金属製ブレードが大切な自転車をしっかりと守ってくれます。
重くてかさばりやすいことがデメリットですが、その分盗難に強く、長時間自転車から離れる釣りにおいてこれ以上の安心はないでしょう。
自転車を使って釣りをもっと快適に!

自転車は車にはない小回りの良さと、気軽さを備えており、なおかつお財布にも優しい移動手段です。
とくに色々な釣り場を周るランガンでは、自転車の機動力が大きな武器となってくれるでしょう。
車や公共交通機関などの移動手段を使えない方はもちろん、車を持っている方もぜひ自転車を使って釣りに出掛けてみてください。