一工夫で餌持ち向上!節約効果もありますよ

釣り餌は生のまま使うよりも加工した方が、釣果アップにつながることも珍しくありません。
例えば、釣り餌の水分を抜くことで身が締まり、エサ取りに強くなったり、遠投性が増したりします。
また、ニンニクや味の素などを加えれば、ニオイや味によるアピール力を高めることも可能です。
山根
餌によっては、釣具店で購入するより安く済むこともあります。
脱水に使われる定番アイテム
塩

塩は、餌の水分を抜いて身を締める定番アイテムです。
魚の切り身やアサリなど、身餌と呼ばれるものとの相性が良く、生エサではすぐに針から取れてしまうような釣り方(ブッコミ釣りや船釣り)で使用する餌を作ることができます。
砂糖

砂糖にも、塩と同様に脱水効果があります。
塩より餌が硬くなりにくいため、オキアミの脱水によく使われます。
甘味成分による集魚効果を期待する釣り人も少なくありません。
ハチミツ

砂糖で締めたオキアミよりもソフトなオキアミに仕上げたい方はハチミツを使ってみてください。
ハチミツにも脱水効果があり、砂糖との併用も可能です。
山根
一方で、コスパ面では砂糖や塩に劣るため、こだわり派向けのアイテムといえるでしょう。
ニオイや色を付けるのも効果的
ニンニクパウダー

ニンニクは釣り餌の定番添加剤のひとつで、コイやフナ、チヌ釣り用の配合餌ではよく使用されています。
強い香りによる集魚効果が期待でき、塩締めした身餌や加工オキアミに少量加えるだけでも、手軽にアピール力を高められるかもしれません。
ニンニクチューブでも良いですが、脱水した餌に添加する場合はニンニクパウダーがオススメです。
食用色素

チヌ釣りや海上釣り堀では、釣り餌を着色するのも定番の工夫です。
着色には、スーパーの製菓コーナーなどで手に入る食紅(黄色や赤など)が手軽。かき氷シロップを使い、軽く脱水しながら色を付ける方法もあります。
とはいえ、着色の効果は魚種や状況によってさまざま。まずは無着色の餌と着色した餌を用意し、反応を見ながら使い比べてみるのがおすすめです。
味の素

魚は水中に溶け出したアミノ酸を感知すると考えられており、市販の集魚剤にもアミノ酸類が配合されています。
山根
味の素は手軽にアミノ酸を添加できる家庭用調味料として釣り餌を仕込む際に使っている人も少なくないですよ。
身餌の仕込み方
対象魚に合わせて切り分ける

狙う魚種や針のサイズに合わせて、3枚におろした魚の切り身を切り分けましょう。
サバのように身が厚い魚は、不要な部分を削ぎ落としておくのがポイントです。食い込みが良くなるほか、仕掛けを沈める際に餌が回転しにくくなります。
身餌の素材としては、皮の硬さや入手しやすさ、集魚力の高さなどを総合的に見ると、サンマとサバがおすすめです。
また、スルルーで使用するキビナゴも、付け餌だけ塩で締めておくと扱いやすくなります。
塩で脱水

身全体に塩をまんべんなく振り、冷蔵庫で30分〜数時間ほど寝かせます。
塩の量を増やしたり、寝かせる時間を長くしたりするほど餌は硬くなるため、狙う魚や釣り方に応じて調整しましょう。
釣り餌の硬さは釣果にも関わる大切なポイントです。仕上がりが心配な場合は、硬めと柔らかめを作り分けておくと安心ですよ。
ニンニクでニオイ付け

僕は身餌自体に十分なニオイがあると考えているため、サバの切り身に追加でニオイを付けることはあまりしません。
一方で、魚種によっては塩締めした後にニンニクやエビ粉を加えることで、より効果的にアピールできる場合もあるようです。
身餌の加工には、地域や魚種によってさまざまなノウハウがあります。自分なりの配合を試してみるのも面白いでしょう。
ドリップと塩を拭いて完成

脱水が終わると、身の表面にはドリップや溶け残った塩が付着しています。キッチンペーパーで軽く押さえるようにして、余分な水分と塩を取り除きましょう。
僕は実釣で1〜2時間ほどで使い切れる量に小分けし、冷凍保存しています。こうしておくと、餌を取り出すたびにクーラーを開閉しなくて済み、庫内の温度上昇も抑えられます。
山根
塩で脱水しているぶん、真夏の炎天下でなければ、直射日光を避けることで1〜2時間程度は扱いやすい状態を保ちやすいです。
オキアミの仕込み方
解凍と水切り

生のオキアミは食いが良い一方で、遠投しにくく、エサ取りに弱いというデメリットがあります。
そこで活躍するのが、脱水したオキアミです。
まずは解凍したオキアミをザルにあけ、水切りしましょう。潰してしまうと付け餌として使いにくくなるため、優しく扱うのがポイントです。
砂糖で脱水

オキアミ1.5kgに対して、砂糖500gを目安に使用します。少量ずつ加えながら、オキアミ全体に砂糖をまぶしていきましょう。
砂糖が均等になじんだら、ラップなどで軽く密閉し、冷蔵庫で2〜6時間ほど置きます。好みの硬さになったら完成です。
ドリップが大量に出ます

解凍や水切りの具合によって差はありますが、砂糖に漬けると想像以上にドリップが出ます。
大量に水分が抜けるため縮みが心配になりますが、砂糖締めの場合は一回り小さくなる程度で済むことが多いです。
ただし、砂糖を使うと餌がベタつきやすく、使用時に手が汚れやすい点はデメリット。
山根
ハード加工された市販のオキアミも同様ですが、気になる方はタオルやウェットティッシュを用意しておくと安心です。
黄色く染めるとこんな感じ

試しに黄色の食用色素を少量まぶすと、このような仕上がりになります。
ハード加工された市販のオキアミを購入するのが一番手軽で確実ですが、餌代を抑えたい方や、自分好みの硬さ・色に仕上げたい方は、自作してみる価値があります。
餌の仕込みも釣りの醍醐味

釣り餌の仕込みは、決して難しいものではありません。
塩や砂糖で身を締める、ニンニクや味の素で香りとアミノ酸を加える、食紅で色を付ける。家庭にある材料だけでも、工夫の幅は意外と広いものです。
自分で試行錯誤しながら作った餌で魚を釣る楽しさは格別です。釣果だけでなく、餌作りそのものも釣りの醍醐味といえるでしょう。
山根
ぜひ、自分だけのオリジナル餌作りにチャレンジしてみてください。
撮影:山根央之
