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釣れない時間に差がつくのは、“誘いの引き出し”の数だった

釣れない時間に差がつくのは、“誘いの引き出し”の数だった

ライトアジは、同じ船・同じタックルでも釣果に差が出る釣りです。

その分かれ目になるのが、状況に応じた釣り方の切り替え。

中乗りとして船上に立つ筆者が、実釣で使い分けている4つの釣り方を紹介します。

目次

ライトアジは「誰でも釣れる時間」と「釣り方で差が出る時間」がある

ライトアジでの釣果

ライトアジでは、同じ船でも、釣果に大きな差が出る場面があります

活性の高いアジが群れている状況では、タナさえ合えば簡単にアタリが続いて大爆釣。

しかし、アタリまでの間隔が長くなると状況が一変。

コマセの撒き方、仕掛けを留めるタナ、待つ時間などの細かな操作が釣果を大きく左右します。

山下

ライトアジは、状況対応が鍵になる釣りです。

本記事では、ライトアジ船で中乗りをする筆者が、釣り方のパターンをわかりやすく紹介します。

ライトアジには4つの釣り方パターンがある

釣り方は大きく4パターン

釣れ方が変わる以上、状況に応じて釣り方も変える必要があります。

筆者は中乗りとして多くの釣り人を見てきたほか、ライトアジが誕生して間もないころに入門し、長くこの釣りを楽しんできました。

その中で、“渋い時間に強い人”には共通点があると気づきました。

状況によって狙い方を切り替えていたのです。

山下

その経験から、筆者はライトアジの釣り方を4つのパターンに整理しています。

ここからは、その4パターンを順番に紹介していきます。

パターン① ピンポイントで効かせる“通常の釣り方”

通常の釣り方

まず紹介するのが、コマセを一点にまとめて効かせる方法。

ライトアジではこれが基本中の基本で、中乗りとして初心者に最初に教えるのもこの釣り方です。

ビシが着底したら仕掛けの半分ほどのラインを巻き取り、コマセを2回振り出し、そのまま残りの半分と20〜50cmほど巻き上げます。

20〜30秒ほど待ってアタリがなかったら、いったんビシを着底させて同じ動作を2〜3回繰り返します。

山下

特定の状況に特化した方法ではありませんが、どの場面でも安定して使えるのがこの釣り方の強みです。

迷ったらまずこのパターンから入るのが無難といえるでしょう。

パターン② 帯状にコマセを巻く“ライン引き”

ライン引き

ライン引きは、仕掛けを引きながらコマセを帯状に広げる釣り方です。

太い帯状にコマセを効かせる釣り方は、一般的に「ライン撒き」とも呼ばれています。

30〜50cm間隔でロッドを上下に動かしながら、コマセを帯状かつ均一の濃さで広げていくのが基本。

この動作を船長の指示ダナ、もしくは仕掛けの長さに50cm足した位置まで続けてアタリを待つのが一連の流れです。

ロッドをゆっくり立てる

コマセを撒いた後は2〜3秒待ち、アタリがなければゆっくりとロッドを立て、仕掛けを張ってアタリが出るか様子を見ます。

1mほど上がったところでアタリがなければ再度着底し、同じ動作を繰り返しましょう。

ライン引きが効果を発揮するのは、潮が速すぎず、かつアジの活性が高いとき。

アタリが連発するようなときはロッドをしゃくっている間にアタリが出始め、そのまま細かくしゃくり続けると多点掛けも狙えます。

山下

ライトアジを本格的にやり込みたい人は、ライン引きを覚えるのがいいでしょう!

パターン③ 素早くコマセを出す“トゥイッチ撒き”

トゥイッチ撒き

トゥイッチ撒きはライン引きの一種で、より素早く細かくコマセを出す釣り方。

コマセが潮に流される前に素早く仕掛けと同調させ、瞬間的に食わせの間を作るのが狙いです。

20〜30cm間隔で細かく跳ね上げるようにしゃくりながら濃い点を打ち、それを線状につなぐイメージでコマセを出していきます。

コマセを撒いた後は通常のライン引きと同じで、ロッドをゆっくりと立てて1mほど上げたら再度ビシを着底させて同じ動作を繰り返します。

潮の流れが早いとき

トゥイッチ撒きが効果を発揮するのは、潮の流れが速いとき。

潮ケツと呼ばれ、ときとして不利となる潮上の座席では、コマセが潮下に流れる前に仕掛けを同調させるこのトゥイッチ撒きが効果を発揮する場合があります。

山下

そのほか、ロッドの上下をより弱く細かくしてコマセを撒くと、ビシの動きを嫌がっていそうな場面でも釣果につながります。

パターン④ アタリが遠いときの“置き竿”

置き竿

ライン引きやトゥイッチ撒きが“動の釣り”であるのに対し、ここで紹介する置き竿は“静の釣り”です。

通常の釣り方や50cmほどの間隔でコマセを撒いてタナまで仕掛けを上げたら、ロッドを船縁に置き、アタリを待ちます。

1分ほど待ってアタリがなかったら再度ビシを着底させ、タナを取り直して置き竿にするのを繰り返します。

山下

置き竿が効果を発揮するのは、ライン引きやトゥイッチ撒きなど、動の釣りではアタリがない場面。

筆者の感覚では、アジがビシの動きを嫌がったり、アジの群れの出入りが激しかったりする場面では置き竿にアタリが集中するイメージです。

4パターンを切り替えるコツ

切り替えるコツ

コマセを広く効かせながら群れの反応を手早く探るため、筆者はまずライン引きから釣りを組み立てます。

ライン引きで反応が薄く、潮が速そうだと感じた場合はトゥイッチ撒きに切り替えます。

置き竿

それでもアタリが出なければ、次は置き竿に切り替えます。

動きを止め、仕掛けを静かに見せて食いの間を作るのが狙いです。

置き竿でアタリが早く出るようになったら、もう一度ライン引きを試してみましょう。

動かしても食う状況かどうかを、一度チェックしておくイメージです。

次の手を打つ

ライン引きでアタリが続くならそのまま釣りを展開しますが、反応がなければ次の手に移ります。

底から1m上げた位置で一度ロッドをしゃくり、50cm上げてもう一度しゃくり、さらに50cm上げてアタリを待つ、通常の釣り方に近いアプローチです。

底付近で反応が多いときには、底から50cm上げてしゃくり、さらに50cmでもしゃくり、1m巻いてアタリを待ちます。

山下

これはビシの激しい動きやコマセの撒きすぎを嫌がるアジを狙うための釣り方です。

この流れを繰り返しながら、その日もっとも反応の早いパターンを探します。

切り替えを迷わないことが、安定した釣果につながると感じています。

実釣で解説!

実釣で解説

ここでは、午前・午後アジに乗船したとある1日の流れを簡単に紹介します。

この日もライン引きからスタートしましたが、なかなかアタリは出ず、潮の流れもそれほど速くない印象でした。

置き竿に切り替える

そこで釣り方を置き竿に切り替えます。

ポツポツ釣れ始める

するとポツポツとアタリが出始め、反応が見え始めました。

しばらくすると、ところどころでアタリが早く出る時間帯が出現。

その一瞬を逃さず、ライン引きに切り替えて多点掛けを狙います。

ライン引きでアタリが遠のいたら、再び置き竿に戻し、静の釣りで反応を待つ展開に。

ライン引きに切り替える

再度、置き竿でアタリが早くなった場面では、またライン引きを投入。

ここでも多点掛けが何度か決まり、ペースが上がりました。

終盤は、底から1mはテンポ良く、やや強めにコマセを撒くトゥイッチ撒き、さらにその上1mは、ゆっくり目のトゥイッチに切り替えます。

この狙いは、底付近でアジの反応が良く、コマセで魚を集めてその後のゆっくりとした動きで多点掛けを狙うイメージです。

このパターンがはまり、多点掛けを連発します。

釣果に恵まれた

最終的には、午前は73匹の釣果に恵まれました。

午後も同じように釣り方を切り替え続け、68匹と結果につながった1日でした。

差が出るのもこの釣りの魅力です!

差が生まれるのも魅力

ライトアジは、技術差が出にくい釣りと思われがちです。

しかし、実際は釣り方を切り替えられるかどうかで、釣果は大きく変わります。

釣れない時間こそ、釣り方を試すチャンス。

その積み重ねが、安定した釣果につながると感じています!

撮影:山下洋太

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