ビーフリーズとは
ビーフリーズは、日本のルアーメーカー「ラッキークラフト」が、1996年にリリースしたミノー。ファーストモデルはビーフリーズ78SPで、その後65、100、128などのサイズバリエーションが登場。また潜航深度別でロングビルモデル、ダイブモデルもラインナップされ、システマチックな使い方が可能です。一番の特徴は、ピリピリとハイピッチなキレのあるアクション。ただ巻きはもちろん、トゥイッチやジャークにも高次元で対応し、アングラーの使い方によって千差万別のアクションを演出できます。発売から20年以上経た今でも根強い人気があり、特にバスやシーバスのアングラーからの信頼を集めています。
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ビーフリーズ78SP/S
ビーフリーズのファーストモデル「ビーフリーズ78SP」。発売当初日本でも人気はありましたが、「ポインター78SP」(ビーフリーズ78SPの輸出名称)がアメリカのバストーナメントでウイニングベイトに輝いたのを機に、瞬く間に評判が広がり、アメリカでの人気が先行したルアーです。後に日本でもバスアングラーからの人気を集め、多くのフィールドで釣果をあげています。SP(サスペンドモデル)の他に、F(フローティングモデル)、S(シンキングモデル)があり、特にシンキングモデルはシーバスアングラーにも支持されるミノーです。
ビーフリーズ65SP/S
ダウンサイズ版の65ミリサイズ。オリジナルサイズのキレのある泳ぎはそのままに、日本の淡水におけるベイトフィッシュの標準的サイズに合わせた人気の高いモデルです。特に春のワカサギパターンでは、ただ巻きでバスが狂ったようにバイトしてくる事から、ワカサギレイクのアングラーを中心に大人気となったサイズです。あまりの釣れ方に、ラッキークラフトは知らなくてもビーフリーズなら知ってるという人が出てくるほど。小さめのサイズ感は野池等の小規模フィールドでも使いやすく、SPモデルをストップ&ゴーで止めた時に一瞬揺れる「ブルッ」という動きは、低水温期のフィールドでも魚を連れてきてくれる必殺アクションです。
ビーフリーズの使い方
ビーフリーズはミノーに求められる様々なアクションを高次元でこなします。その多才ぶりの理由は、スクエア形状に近い分厚いリップと、低重心化を図るための専用固定ウエイト。飛距離は今どきの重心移動機構には劣りますが、アングラーの操作に機敏に反応できるレスポンスの良さは固定重心ならではです。そんなビーフリーズのレスポンスの良さを活かした使い方を紹介します。
ストップ&ゴー
ただ巻きでもキビキビとアクションする特性を生かしつつ、ストップで魚に食わせの間を与えるアクション。春先や秋の低水温期にはSPモデルがおすすめで、止めた直後に「ブルッ」と震えるアクションがスローな魚に効果的です。ハイシーズンならFモデル。止めてライズアップさせることで水面に逃げるベイトフィッシュを演出でき、活性の高い魚の積極的なバイトを誘えます。
トゥイッチ・ジャーク
ビーフリーズのアクションレスポンスの良さが特に活きるアクション。トゥイッチは竿先を少し引いてルアーを少し寄せたあとにリールを軽く巻き、ラインを張りながらロッドティップを素早くチョンチョンと動かします。弱ったベイトを演出できるほか、イレギュラーアクションによるフラッシングや水流で遠くのバスを寄せます。ジャークはリーリング中にロッドを下げ、強く長めにしゃくり逃げ惑うベイトを装います。ベイトフィッシュを積極的に追っている状況で使いたいテクニックです。
ビーフリーズは今でも釣れる超実力派ミノー
ビーフリーズは発売から20年以上たった今でも古くささを感じさせず、レスポンスの良さは最新のミノーと比較しても見劣りしない優秀なルアーです。ターゲットもバス、シーバスをはじめ、トラウトにも有効とあり、フィッシュイーターを惹きつける力を秘めています。次々と発表される最新ルアーに関心が向きがちですが、今でも多くのアングラーに愛され、厚く信頼されるビーフリーズ。ターゲットを問わず試す価値のある、古参の超実力派ルアーと言えるのではないでしょうか。