雨と夏日が入り混じる7月

梅雨入りが遅かった今年の東京湾。梅雨らしい雨の日もあれば、真夏を感じさせる暑さが厳しい日もある6月でした。
雨と厳しい暑さが交互に来る7月は、水中の酸素量が著しく下がる時期。ここから夏に向けては酸素量がキーとなります。
夏は表層とシェードがキー
水中の溶解酸素量がなくなると、酸素が多い表層、もしくは浅場に魚が集まります。また、暑い日ほどシェード(日陰)に魚が集まります。
夏は魚にとって厳しいシーズンですが、そのおかげでレンジやスポットを絞りやすく、釣りやすいシーズンとも言えるのです。
マゴチ|浅場に集結するシーズン

7月のマゴチは産卵から回復してどんどんと浅場に集結してくる季節です。
水深1m台まで差してくることも茶飯事で、リフト&フォールからズル引き主体の釣りになっていきます。
ズル引きの際はジグヘッドよりもフリーリグがおすすめです。
ワームはホグ系かクロー系
夏のメインベイトはハゼとシャコ、そしてイワシです。どのベイトの時もワームはホグ系やクロー系が強い傾向にあります。
ジグヘッドは基準となる30g程度から14g程度の軽いものまでを用意しておきましょう。
また、20g程度のナス型オモリとオフセットフックがあると、浅場のズル引きアクションがしやすくなりますよ。
ハイドアップ スタッガーワイドホグ 3.3in
チニング|クロダイが優勢の時期へ

例年の傾向だと夏に近づくにつれてキビレよりクロダイの方が多くなります。
キビレの方がアタリが連発し、クロダイは単発だけど釣れるとデカいというのがよくあるパターン。
また、暑くなるほどトップの反応が良くなります。
チヌトップ最盛期
ボトムチニングはもちろんですが、トップウォーターへの反応が良くなるのが夏です。
フリーリグはもちろん、5〜8cm程度のポッパーやペンシルベイトも準備しておくと良いでしょう。澄み潮時にはトップしか釣れない、なんてときもありますよ。
デュオ ベイルーフ リプラッシュ62F
全長 | 62mm |
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自重 | 7.5g |
アジ|ショットガンアジングの時期

暑くなるほど釣果が良いのがショットガンアジングです。
沖のデカアジの姿は未だ見られませんが、これからベイトの流入とともにデカアジの回遊も始まるはずです。
6月末現在は、近場での20cm前後のアジ狙いがメインとなっています。
針は小さめ、オモリ必須
近場のショットガンアジングでは、針が7号程度の小さめのサビキの方が釣果が良いです。ジグサビキ等の大きい針のサビキだと食いが悪い時があるので、針が小さめのものを必ず用意しましょう。
オモリはメタルジグよりもナス型オモリやホゴオモリの方が釣れます。
ダイワ 快適職人サビキ ソフトアミエビ6本 7-1.5
タチウオ|夏タチシーズンイン

夏タチシーズンが始まっています。
夏タチは20mまでの浅場で釣れるという特徴がありますが、6月末現在は、深場の20〜30mほどに浮いた反応を狙っています。
浅場に入る前は反応が浮きがちなので、デジタルカウンター付きリールが必須です。
ジグに加えてワームも
メタルジグは通常のタチウオジギングで使う100〜150gのジグに加えて、浅場を攻めるための60g程度の軽めのジグも必要です。
また、浅場ではキャスティングする方が釣れることも。そのような場合に備えて、シャッドテールワームやワインドの準備があると狙える状況の幅が広がります。
テイルウォーク ヤミージグ 80g
全長 | 74mm |
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自重 | 80g |
シーバス|デカトップシーズン開幕!

オープンエリアが好調な現在のシーバス。
梅雨くらいからメインベイトがイワシからコノシロに代わり、デカトップを中心としたビッグベイトシーズンが開幕します。
ビッグベイト以外では、軽いジグや鉄板バイブが釣れるシーズンです。
デカいトップウォーターが必須
夏のコノシロパターンは表層が強い時期。潜らせるよりも表層への反応が良いので、トップウォーターやジャークベイトなど、表層を攻めるルアーを用意しましょう。
200mm以上の大きめのルアーも効果的です。
デュオ ラフトレイル ボラペン 245F
全長 | 245mm |
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自重 | 138g |
タコ|だんだんサイズが大きくなる時期

6月から解禁のタコ釣り。
解禁当初は持って帰れるサイズがなかなか釣れないですが、7月になると徐々にサイズアップ。持ち帰れるサイズが増えてくるでしょう。
ワームが効果的
タコ釣りでは、エギを2本セットするのが最もポピュラーなタコエギセッティング。
これに豚バラ肉を巻いたり、集寄をつけたりしますが、一番効果的だと感じるのはワーム。ワームをセットしたエギでも、オフセットフックにワームを刺してつけるだけでも効果があります。
ハリミツ 蛸墨族
全長 | 3.5号 |
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自重 | 35g |
マダイ|アフター回復に期待

春から厳しい状況が続いている東京湾のタイラバ。
例年6月は非常に良く釣れるはずなのですが、今年は厳しく……。7月になってベイトの流入とともに活性が上がることを期待しましょう。
浅場が始まる時期
ベイトの流入とともに浅場にタイが差してくる時期。
浅場はバーチカルよりもキャスティングの方が効率的に探ることができます。40g程度のヘッドとキャスティング用のスピニングタックルを必ず準備しましょう。
ライズジャパン なみだまTG
自重 | 45g |
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青物|遅めのシーズンイン

ようやく青物が釣れ始め、サワラとワラサの流入が始まっています。
青物は釣れる場所やベイトによって、ルアーが大きく変わってきます。ミノーやシンキングペンシル、セミロングのジグとブレードジグ等多くのルアーの準備をしましょう。
シーズン序盤はミノー
サワラもワラサも共通してシーズン序盤は比較的プレッシャーが低いこともあってかミノー等の大きなルアーに反応が良いことが多いです。
プレッシャーが高くなったり、小さいベイトにつくとブレードジグが強くなります。
ハイドアップ HUミノー 111S
全長 | 111mm |
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自重 | 18.5g |
雨の準備はしっかりと

梅雨真っ只中の7月。今年は梅雨入りが遅かったので梅雨明けもずれ込む可能性があります。
梅雨が明けても暑くなればゲリラ豪雨の季節になります。
暑くても雨具の準備をしっかりと、また、水分の摂取と日焼け対策もしっかりと行いましょう。