ダイワから可愛いワームが登場

ダイワから2023年に発売された「月下美人ブレーキンビーム」というワームをご存知でしょうか?
その姿はまるで、“水中の妖精”ことクリオネのような可愛らしさ。
こんな個性的なワーム、釣具屋で見かけたら買ってみるしかありませんよね!
試しに使ってみたらすごかった

見た目の可愛さだけで買ってみたブレーキンビームですが、使ってみたら納得のクオリティー。
ダイワがふざけたのかと思っていましたが、どうやら勘違いだったよう。大変失礼いたしました(笑)
というわけで、今回はブレーキンビームの特徴とその使用感を皆さんにご紹介いたします!
ブレーキンビームってどんなワーム?
両手でバンザイ

頭部分からニョキっと生えた2本の腕が最大の特徴です。
ブラックバスやロックフィッシュでは腕や足が生えたワームは一般的ですが、ライトゲーム、とくにアジングとなるとそうありませんよね。
かなり面白い発想です。
ぷにっぷにで超柔らか

月下美人シリーズなだけあって、ワームの質感はぷにっぷにで超ソフト。
同シリーズのシラスビームと同じような素材感です。
高強度なエラストマー素材でありながら、ここまでソフトにできるのはダイワだからでしょう。
ブレーキンビームの実力がこれ

ブレーキンビームを語る前に、まずはその実績をご紹介!
10〜15cmの豆アジ・小アジが釣れていると聞いて釣行してみました。

豆アジは口が小さいだけでなく、吸い込む力も弱いのでなかなかフッキングに至らないもの。
でも、ブレーキンビームをしっかりと吸い込んでくれます。

エステルラインを用いたふわふわ系の誘いに好反応!

こんなに小さなアジでもしっかりとフッキングできたのは、ブレーキンビームの柔らかさと形状が効いていそう。
まだまだ多くのアジが釣れたのですが、釣果の紹介はこれくらいにしてブレーキンビームの特性を総括します!
使ってわかったブレーキンビームの特性
引き抵抗が強くて操作しやすい

腕とボディの相乗効果なのか、引き抵抗が強くて操作感がとても明確。
ブレーキンビームは1.3inのコンパクトなサイズですが、一般的な2inクラスのワームよりも引き抵抗が強いと感じました。
そのため、多少横風があっても流されにくく、快適に釣りができます。
アクション後の“ビタ止まり”が良い
見える範囲でワームをアクションさせてみると、アクション後にビタっと止まっていることに気づきました。
惰性で動く感じではなく、動から静への移行が瞬間的。
腕がブレーキの役割を果たし、姿勢を安定させているのかもしれません。
ふわふわした浮遊感を大切に

ブレーキンビームを使う場合、重たいジグヘッドでストンと落とすよりも、軽めのウエイトでふわふわさせた方がポテンシャルを活かせると感じました。
使えるギリギリの軽いジグヘッドにすることで、ブレーキンビームの抵抗の大きさと相まってふわふわとした動きを演出できます。
その一方、抵抗が大きいので、重たいジグヘッドを使っても他のワームよりフォールがゆっくりになる。とも言えますね!
フォールを多用したい

スイミングよりもフォールの方が良さが際立つと感じました。
もちろんスイミングでも釣れるのですが、スイミングで使うならシラスビームなどのストレート系に分があります。
腕の抵抗を活かしてゆっくりフォールさせられるのが、一番の強みでしょう!
プランクトン喰いに効果大

その特性を考えると、シラスのような小魚喰いパターンよりも、水中を浮遊するプランクトンを食っているパターンに合っていると言えます。
実際にシラスを食っているアジに試してみたところ、普通のピンテール系ワームの方が高反応でした。
つまり、ピンテール系ワームとの使い分けも明確なので、ローテーションにも加えやすいわけです。
とにかく刺しにくい

これは月下美人のエラストマー製ワーム全般に言えるのですが、やっぱりフックが刺しにくいんです。
とくにブレーキンビームはボディが扁平していて、腕もあるので一層刺しにくいと感じました。
釣り場で刺すよりも、事前に自宅でジグヘッドにセットしておくのをおすすめします。
フックの長さには注意

ボディが柔らかいので吸い込みはとてもいいのですが、豆アジの活性が落ちてくると頭まで吸い込みきらないケースもあると感じました。
そのため、フックのシャンクの長さを考えるのが大切だと思います。
ジグヘッドをセットした際、フックポイントが腕よりも後ろになるフックを選ぶといいでしょう。
特徴がはっきりしたワームだ!

ブレーキンビームはその見た目の特殊さだけでなく、性能的にもかなり特徴がはっきりとしています。
他にはあまりないタイプなので、ボックスに忍ばせておいて損はないはず。
とくにピンテール系ワームとは使い分けやすいので、ぜひ試してみてくださいね。
撮影:六畳一間の狼 SUU
ダイワ 月下美人 ブレーキンビーム