東京湾デイゲームの本命シーズン「夏」が到来!
産卵で体力が落ちていたシーバスが回復し、ようやく元気な姿を見せてくれる時期「夏」がやってきました。
気温や水温が上がって活発になるのは、人間も魚も同じ。
港湾のナイトゲームからのそのまま朝マズメデイゲーム。昼に夜に大忙しのこの時期は、アングラー同様、シーバスもベイトを追い求めあっちにこっちに大忙し!
バイブレーション早巻きで引ったくっていく突っ込み、トップルアーでの水面爆発、ミノーのジャーキングでゴン!
さまざまなベイトが湧き、色んな種類のルアーで釣れる夏の東京湾は、デイゲームが最高に面白いんです。
私のメインフィールドでもある、河川・港湾に分けて夏のデイシーバス攻略法をご紹介します。
まずはシーバスの習性をおさらい

人間の身近な場所にもいるシーバス。視力も良く頭もとても良いため、ルアーを見切ってくることも多々。
一方で、ひとたび捕食スイッチが入ると活性が上がり、我を忘れて豪快なバイトやエラ洗いを見せたりと、臆病であり大胆でもある魚です。
基本的には群れで餌を求めて回遊していることがほとんどで、障害物につきながら移動します。
無闇にベイトを追いかけまわすことはせず、物陰に潜んでベイトを捕食する傾向から考えると、カロリー計算をしつつ一番楽にお腹を満たせる方法で捕食する場面が多い魚なのでは、と個人的には考えています。
普段は流れの上に頭を向けていますが、潮止まりなどで流れが緩くなると魚の向く方向がバラバラになってしまうので、ルアーを食わせにくくなりがち。
釣れない時はシーバスがそこにいないか、もしくは捕食モードではなくオフモードにあります。シーバスは基本、捕食していない時間は寝たり休憩したりして休んでいるのかもしれません。
なぜ夏はデイゲームが有効なの?

夜行性と思われがちなシーバスですが、ベイトが多い場所などであれば日中でも盛んに捕食します。
そして、日中に釣れる条件がビタっと揃うのが夏の時期なんです!
『河川』は潮位がキモ!
寒い時期は夜の方が潮が動きますが、夏の潮汐では日中にも大きく潮が動きます。
満潮時の水がたっぷりある状態は、シーバスの餌となるベイトフィッシュも色んな場所で見られ、潮位が下がると川は浅く狭くなり、シーバスがベイトを捕食しやすくなります。
『港湾』の水温は一気に上昇
冬が明け春が来て厳寒期を終え、海の中に生命感が戻ってくる夏の時期は、港湾部の水温が一気に上がり、海の中にはプランクトンが発生します。(プランクトンが異常増殖すると赤潮となります。)
これを求めてプランクトンを主食とする小魚が沖から入ってくる為、沖の深場にいたシーバスはそのベイト達を求め回遊してくるようになります。
東京湾デイゲームの攻略法

デイゲームが効く時期・タイミング
桜が散る頃に昼夜の潮回りが逆転し、春の代名詞である川バチパターンが終わりを迎えます。
そのあたりの時期になると、水温もしっかり上がってベイトフィッシュパターンに移行。夜よりも日中の方が大きく潮が動く潮回りに入ると、いよいよデイゲーム開始の合図です。
まだまだ体力的に完全復活とは言えないシーバスは、大きく移動はせずその場で楽にたくさん食べられるベイトの方を選ぶと言われています。
夏のデイシーバスでのポイント選び
『河川』は地形を味方にするべし!
河川ではベイトの群れがたくさんいて、地形変化が多いシャローエリアを探します。
目に見えて分かりやすいベイトは、ハクやイナッコ。ベイトの群れは潮位が下がると狭くなった川幅のかけあがりや落ち込みに移動し、シーバスはそこで待ち構えて捕食します。
ちなみに、河川のシーバスが一番好きなベイトはアユ。アユを求めてかなり上流まで遡上します。利根川などの大河川では100km上流でも確認されているそうです。
日中は潮通しの良さが全ての『港湾』
港湾デイゲームは、とにかく潮通しの良い場所が有利です。潮がしっかり効いているためプランクトンが多く、イワシやサッパやコノシロなど、シーバスの好むベイトフィッシュも集まります。
港湾シーバスデイゲームは、ベイトフィッシュの有無が釣果を左右します。なるべく潮の動く日を選ぶといいかもしれません。
狙い方・ルアーの選び方
『河川』はリアクション、アピール重視
春から夏の河川はボラ(イナッコ、ハク)やハゼの稚魚、コノシロなどがおもなベイトフィッシュ。
デイゲーム初期のベイトサイズは小さいので、5~7cmのルアーをメインで使用します。ベイトの群れが水面にいる時はミノーの早巻きからサーチしましょう。
反応がない、ベイトが沈んでいる、またはベイトの群れが遠い時は、バイブレーションでボトムを探ります。水深にもよりますが、バイブレーションは10~15gで早巻きでも浮いてこないものがベストです。
夏本番に近づくと、河川にコノシロが入ってくるので、15cm以下のペンシルベイトなどで大型が狙えるチャンスです。
『港湾』は回遊を待ち伏せる
春から夏にかけての港湾では岸ジギがオススメ。潮通しが良く、水深が5m以上の深い場所が岸ジギのポイントです。
まだ完全に体力が回遊していないシーバスは、岸壁について体力を温存させつつ、身を潜めながら餌を食べています。
さらに海水温が上昇するとプランクトンが湧き、イワシやサッパ、アジやコノシロなどが回ってくるようになります。
こうなるとルアーの大きさはあまり関係なく、シンキングミノーやメタルバイブ、スピンテールやジグヘッドワームなどで底まで落としてから巻いてくるといった狙い方もできるのです。
あかねんオススメ!夏のデイシーバスルアー
デイゲーム大好きな私が実績ルアーを厳選してご紹介します!
河川向けルアー
河川では派手にアピールできて、シャロー帯を攻められるルアーがおすすめ。
ペンシルベイト
ベイトが小さければ小さめ、コノシロが見られるようなら大きめがおすすめ。
操り手であるアングラー自身が目で見て「これは美味しそうだ!」と思うスライド幅やリズムで軽快にドッグウォークさせてみましょう!
デュオ レアリス ペンシル 130 SWリミテッド
全長 | 130mm |
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重量 | 31.6g |
定価(税込) | 1,650円 |
ドッグウォーク入門にオススメ!
MLパワーのスピニングで扱える丁度良い重量感のペンシルベイト。
飛距離、ラトル音、アクションのつけやすさ、どれをとっても完璧です!
ima チャッピー100
全長 | 100mm |
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重量 | 18g |
定価(税込) | 2,314円 |
軽量なのにぶっ飛び!リアルなアクションは完全に餌
アイマの小さめペンシル。18gと軽量なのに飛距離は抜群!
デイもナイトも釣れまくり餌ルアーですが、とくに凪の時にオススメです。
ミノー

夏の河川は小魚がメインベイトなので、当然ミノーは主力ルアーになってきます。
派手なアクションでサーチベイトとして使うのがおすすめ!
タックルハウス K-TEN ブルーオーシャン BKF90
全長 | 90mm |
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重量 | 13g |
定価(税抜) | 1,700円 |
夏のデイリバーで理想的なサーチミノー
発売から31年。元祖重心移動システムは今でも現役。
見た目の可愛さとは裏腹に、ぶっ飛び&アピール系一軍ルアーです。
バイブレーション
シーバスが底ベッタリの時にはバイブレーションの出番。
バイブレーションのキーになるのが、「レンジキープ」。ボトムスレスレをできるだけ長く引けるルアーがおすすめです。
バスデイ レンジバイブ 55ES
全長 | 55mm |
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重量 | 10g |
定価(税込) | 1,738円 |
定番バイブはレンジキープ力も◎
シーバスゲームのど定番と言える、ナチュラルなアクションのバイブレーション。
誰にでも使いやすい操作性で、レンジキープも容易。魚を連れてきてくれます。
港湾向けルアー
広大な港湾のデイゲームは飛距離を稼ぐことと、フラッシングや波動で魚を寄せることが大事です。
これを念頭に置きつつ、ルアーを選んでみましょう。
ミノー
イワシの群れが見えたらミノーのジャーキングが効果てきめん!
X80マグナムは巻きでもジャークでも非常に秀逸なアクションなので、ボックスに忍ばせておきましょう。
メガバス X-80 マグナム
全長 | 115mm |
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重量 | 18g |
定価(税抜) | 2,050円 |
美しいカラーリングにキレキレアクション!
タングステンボールを3連で搭載した重心移動機構で、港湾オープンエリアでも圧倒的な飛距離を稼げるミノー。
ただ巻きでもジャークでも使いやすく、イワシパターンではボウズ逃れ並みに釣れるルアーです!
バイブレーション
港湾のオープンエリアで、飛距離が必要ならメタルバイブやジグヘッドワームの出番。
ボトム付近から中層を探ります。
ジャッカル ビッグバッカー107
全長 | 107mm |
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重量 | 27g |
定価(税込) | 1,331円 |
3フックでイワシ着きシーバスを絡めとる!
港湾エリアのデイシーバスでは、定番のロングボディメタルバイブ。ジャストカタクチイワシなスリムボディで、長距離射撃が可能です。
浮き上がりにくく、深場を攻めやすいのも港湾デイゲームにマッチします。
コアマン VJ-22
全長 | 110mm |
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重量 | 22g |
定価(税込) | 1,650円 |
これで釣れなきゃシーバスは居ない?!
港湾デイゲームの奥の手とも言える、王道ルアー。他のルアーを散々投げ倒した後に使ってみましょう。
中層からボトムまでを得意とし、スレたシーバスの口も使わせます。
スピンテールジグ
シーバスにルアーをゆっくり見せたい時や、ベイトサイズが小さい時ならスピンテールジグがおすすめ。
キラキラアピールでイワシの群れを演出します。
コアマン PB-24
全長 | 125mm |
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重量 | 24g |
定価(税抜) | ¥1,400 |
レアメタル使用のカッ飛びスピンテールジグ
デイゲームの定番スピンテール専用ブレードがしっかりと水をかんでスローにレンジキープ。
フラッシングと波動でアピールし魚を寄せます。
メタルジグ(岸ジギ)

足元から水深がある岸壁や沖堤防の足元を狙うなら、岸ジギ(ガンジギ)を試してみましょう。
フックはフロントとリア両方シングル、またはチラシ針だと掛かりがよくバラしにくくなります。フォールと巻き上げを繰り返すので、ベイトタックルがおすすめです。
コアマン ゼッタイ 30g
全長 | 70mm |
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重量 | 30g |
定価(税込) | 1,100円 |
岸壁ジギング専用メタルジグ!
ただ巻きでしっかり泳ぎ、フォールでもイレギュラーダートするコアマンの岸ジギ専用メタルジグ。
誰でも簡単に使えるうえ、フックも最初からセットされているのもポイント!
夏のシーバスゲームを楽しむ皆さんにお願い
シーバスは年中釣れるイメージがありますが、じつは適水温は16℃前後とされ、本来は水温が低い場所が得意な魚です。
ただでさえ水温も一気に高くなる夏は、釣れたシーバスはとても弱りやすい状態になりがち。
夏にシーバスが釣れたら、なるべく早く水の中で蘇生してあげましょう。
エラに水を通し続けてあげると、徐々に回復してきます。(足場が高い場所では、タモを使うと便利。)
力が戻って、逃げようとする動きが見られたらリリースOKのサイン。
釣った魚が元気に泳いで戻っていくのを確認するのも、ゲームフィッシングを楽しむために身につけておきたいマナーだと私は考えています。
デイゲームこそシーバス釣りの醍醐味

夜とは違い、目で見て楽しめるシーバスデイゲーム。トップに出る水面爆発、水面から飛び出てルアーを食い上げるシーバスを見るのは興奮もの!
ファイト中のエラ洗いなど、大迫力のシーンが間近で見られるのも明るい時間ならではの魅力です。
夜は港湾バチ抜け、昼間はデイゲーム。シーバスアングラーの皆さん、休んでいる暇はないですよ!