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港湾バチパターン

メバルゲームから見えた『港湾バチ抜けのルアーローテーション術』を釣りウマ女子が伝授!

まさに今シーズンインな「港湾バチパターン」。

川バチパターンに比べ難解なイメージのある釣り方ですが、ルアーローテーションにキモがあります。

シーバスより繊細さのあるメバルのバチパターンから編み出した、ルアーチェンジメソッドを紹介します!

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

港湾バチ抜けはルアーローテーションでもっと釣れる!


東京湾の港湾バチパターンは、シーバスアングラーが一年で最も釣りやすいパターンの一つ。

私も普段はシーバス狙いですが、同じように活性が上がるメバルをあえて狙ってみたりもします。

その経験の中で分かったのは、バチの時のメバルは想像以上にシビアなこと。

少しでも違和感があると喰ってきません。

そんなメバル狙いで培ったルアーローテーションを、港湾バチのシーバスにも試してみると同じように釣果を伸ばすことができたのです!

港湾バチパターンで知っておいて損のない、釣れるルアーローテをご紹介します!

そもそもバチ抜けって?

港湾バチ

バチ抜けとは、釣り餌でお馴染みのゴカイ(通称:バチ)が、早春の時期を皮切りに繁殖行動のために、海底や川底から一斉に抜け出している状態をさします

東京湾ではそのタイミングを狙って、産卵後で体力が落ちているシーバスやメバルなどの魚がバチを捕食しに大集結。

バチの泳ぎや形状を再現できるルアーで、フィッシュイーターを狙うことを「バチパターン」と呼び、春のメジャーな釣り方として定着しています。

ちなみに、抜けたバチは流れていった先で、また海底に戻ることが分かっているそうです。

「港湾バチ」は数種類いる

港湾バチパターンで釣れたシーバス

4月頃から耳にする「港湾バチパターン」ですが、この時期に港湾エリアで見られるバチ抜けを構成しているゴカイの種類は複数存在します。

2月頃から始まる「川バチ」とも種類が異なり、抜けやすい日や動きの傾向も異なるのです。

港湾バチと川バチとの違いを、解説してみましょう。

川バチと港湾バチの違い

川バチ港湾バチ

主な場所

河川の中流~河口域砂泥質の運河

シーズン

1月~3月いっぱい4月~7月初旬
釣りやすい潮回り大潮~中潮小潮や長潮など潮が緩い日
遊泳力遊泳力が低い遊泳力が高い
狙い方下げ潮の流れで一斉にバチが抜ける時間帯ヨレや流れの溜まる場所

色々な部分で違いがありますが、まず明らかに差があるのはポイントと季節

川バチの時はある程度流速のある川の河口エリアを狙いますが、港湾バチは流れの緩やかな運河帯がメイン。

川バチの季節はまだ寒い時期ですが、港湾バチは暖かくなってから。

多少のイレギュラーはあるものの、まずこの2つの要素を押さえておくとよいでしょう。

港湾バチパターンを形成する2種類のゴカイ類

オウギゴカイ
港湾バチの代表的なゴカイその1がオウギゴカイ

比較的イージーで釣りやすい通称「引き波バチ」と呼ばれる、緑色で10cm~20cm以上にもなる大型のバチ。

水面や水面直下を泳ぐので、スィーっと引き波ができることからそう呼ばれています。

アシナガゴカイ
もう1種がアシナガゴカイ

小型で素早い動き「くるくるバチ・トリックバチ」と呼ばれる、オレンジ色で3cm程度の小さなバチです。

表層から中層までクルクルと素早く縦横無尽に泳ぎまわり、ゴロタや岸壁からも出てきたりします。

東京湾における港湾バチの時期

東京湾では、川バチが終わった後に港湾バチが始まります。

引き波バチはシーズン初期の4月~6月。くるくるバチはシーズン後期の5月~7月初旬

どちらかしか泳いでいない時もありますが、時期が重なると2種類混ざった状態で抜けていることもあり、こういった状況は大チャンスです。

ポイントを探すヒントは「港湾バチの習性」

港湾バチパターンで釣れる場所を探す時には底質がとても重要。

砂泥質の柔らかい海底で抜けるため、流れの緩い運河の多い湾奥に行くほど抜けやすいと言えます。

また、港湾バチは常夜灯などの明かりに集まる習性もあるので、そういった場所も要チェック。

流れが激しい場所よりもヨレや流れが滞留した場所に溜まりやすく、小潮など潮位変化が緩やかな時のほうが時合いが長く続くので、結果的に釣りやすくなります。

バチが抜けるタイミングは満潮前後で、上手く合わせると活性の高い魚を狙えるでしょう。

港湾バチパターンでのルアーローテーション術

バチパターンで使うルアー
港湾バチパターンのシーバスは、経験上どんなバチルアーでも喰ってくるといったイージーな状況はそこまで多くなく、その時その場所の当たりルアーをローテーションして探す釣りになることがほとんど。

また、ずっと同じルアーで釣れ続けることも少なく、潮流の速さや風による水面の波立ち方をみつつ、ルアーを変えていった方が魚と出会える確率も高くなる傾向にあると思います。

「どのバチか」で釣り方は変わる

引き波バチの時

すべてのバチパターンの中でも、比較的簡単に色んなルアーで釣れるのが引き波バチが抜けているタイミング。

経験上この引き波バチが抜けている時は、潮が当たってヨレる場所と、沖の強い流れから弱い流れへと変化する場所でバイトが多発します。

魚は流れてきたバチが、そこに溜まることを知っているのです。バチは小魚のように、捕食者から逃げることはできません。

フィッシュライクなパターンとの大きな違いは、シーバスが追いかけなくても待っているだけで楽にたくさん食べられること。

そして、このパターンで一番大事なのはレンジです。

刻一刻と変わる潮の変化に対応して、反応がなければどんどんルアーを変えていきましょう。

くるくるバチの時

バチパターンの中でも、とりわけ難しいと言われるくるくるバチ。

くるくるバチは、抜けるタイミングがあまり潮に左右されず、突然深夜などにも抜けることがあるため、基本的には潮が緩い日にランガンして拾っていく釣りになります。

バチの中でも泳ぐスピードが速く、虫の大群のように縦横無尽に動きまわるので、魚が狂ったようにそこら中でボイルするのが特徴。

一見簡単に釣れそうと勘違いしてしまいますが、じつはルアーのレンジやスピードにとてもシビア

加えて、くるくるバチは明るい場所に溜まるため、魚にルアーを見切られやすく、なかなかルアーに反応しないといった悶絶の釣りになることも多々あります。

おすすめのルアーローテーション

港湾バチのルアーローテーション

まずポイントに着いたら、足もとから探りを入れましょう

いきなり水際に立って遠投してしまうと、せっかく近くにいた魚まで散ってしまいます。

使うのは、アクションが控えめなバチパターン専用ルアーがベスト。

ルアーローテーションは、表層から徐々にレンジを沈めていくことです。

港湾バチに限らず、バチパターンの時でも渋いとルアーの泳層が5cm違うだけで釣れないこともあるのです。

あかねんオススメ!港湾バチルアーローテーション

  1. 1.最初は魚に喰わせやすい細身のルアーで探る
  2. 2.次にド表層を引けるバチルアーで水面をチェック
  3. 3.引き波が出る、水面から5~10cmをゆっくり引けるバチルアーで探る
  4. 4.引き波が出る、水面から10~20cmを速く引けるバチルアーで探る
  5. 5.20cmより少し下のレンジを引けるバチルアーで探る
  6. 6.仕上げにバチ用シンキングペンシルでボトムをスローに引く
  7. ※くるくるバチのパターンだと、7cm以下の小粒で細身の重心のあるシンキングペンシルのみでサーチしつつランガンすることもあります。

 

このローテーションを試す中で、反応はあるけどショートバイトで乗らない時は、喰うレンジを少し外している可能性があります。

対策としては巻きスピードを変えたり、竿の角度を上げ下げしてレンジを少し変えてみたり、前後の順番のルアーに交換してみると良いでしょう。

オススメの必勝バチルアー

パズデザイン フィール120FG

全長120mm
重量6.7g
レンジ0〜0.3m

まずは水面から攻める用

ド表層を引きたい時におすすめのルアー。

フローティングのバチルアーはまだまだ少ないですが、絶対に持ってた方が良いです! 

ima アルデンテ 95s

全長95mm
重量7.1g
レンジ0~1cm

imaのど定番バチ抜けルアー

皮一枚もぐる程度の水面系ルアーで、シンキングなので飛距離も抜群。

引き波を出しながら水面直下をゆっくり引ける貴重なルアーです。

ガイア エリア10

全長100mm
重量9g

リーズナブルなバチ抜け必須ルアー

ゆっくり引いて引き波が出せるバチ抜けの有名どころルアー。

レンジキープ力が素晴らしく、よく釣れる一軍ルアーです。

デュオ マニック95

全長95mm
重量8g
レンジ0~10cm

ぶっ飛び系のバチ抜け神ルアー

早巻きで引き波を出しつつ、水面直下を引けるルアー。

飛距離もかなり出ますが、唯一無二の微振動ロール"マニックムーブ"で魚を連れてきてくれます。

 

パズデザイン フィール120SG

全長120mm
重量10g
レンジ水面~150cm

表層に反応がない時の救世主

中層からボトム少し上までを、これ1本で補える万能系バチ抜けルアー。

他サイズも含め使いやすく、安定して釣れます。持っていないと不安になるレベルの一軍ルアーです! 

くるくるバチ攻略にはこちら!

エバーグリーン コルセア65

全長65mm
重量7g

小型ベイトに威力発揮

くるくるバチパターンに人気のシーバスルアー。

バチ以外にも、小型のベイトをしている偏食パターンにも有効です。

アピア ハイドロアッパー55s

全長55mm
重量5.5g

表層のマイクロベイトパターンに!

表層のくるくるバチパターンやマイクロベイト攻略ルアー。

リアルな引き波を発生させ、表層ベイトの動きを完全再現してくれます。

こんなルアーでも釣れる!

専用ルアーではなくても釣れたりするバチパターン。

ユニークなルアーや、そんなルアーで釣れた釣果写真をご紹介します。

バチパターンで釣れたシーバス

こちらはルアー(ノガレ)の2連結で釣れたシーバス!

こんな長いシルエットでも喰ってくるんですね。

バチパターンのメバル
こちらはメバルですが、しっかりバチパターンで釣ったもの。

スイッシャーが効果的な状況でした。

リップを削ったミノーで釣れたシーバス
極め付きはリップを削ったラパラのミノー!

バチ専用ルアーが登場する以前の、先駆者達が編み出したテクニックは今でも全然通用します。

港湾バチパターンはゲストも多彩

バチパターンで釣れた魚
バチ抜けは色々な生き物が集まってくる、春の一大イベント!

港湾のバチパターンはシーバスやメバルだけではなく、普段はエサ釣りやワームでしか釣れないような魚も釣れたりするから驚きです。

港湾バチパターンはルアーゲームの面白さが詰まっている!

一見簡単そうに見えるバチパターンですが、日によっては難易度が極端に高くなったりもします。

持っているバチルアーをほぼ全て投げてみて探ることもありますが、これは答えにたどり着くまでとても時間のかかる作業。

答え合わせをしている間に時合いを逃してボウズなんてことも……。

これから港湾バチに挑戦する方も、今までルアー選択で悩んでいた方やサーチ時間を短縮したい方も、この記事が攻略の一助になると幸いです。

色々なルアーを考えて使いこなすゲーム性や、ユニークなルアーで釣れちゃう面白い側面もある港湾バチパターンで、ルアーゲームの醍醐味を味わってみてください!

 

撮影・執筆:あかねん

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