繊細な穂先を守る「ティップカバー」について
釣竿の中で最も繊細な穂先(ティップ)は、普通に使っている分にはそう簡単に折れませんが、ピンポイントで物に当てたりするとあっけなく折れてしまいます。
ティップ折れはロッドを持ち運ぶ時にはとくに起こりがちなトラブルですが、これを防いでくれるのがティップカバー。
ロッドの破損リスクを最小限にしてくれる、ティップの守り神について解説します!
移動中の破損リスクを最小限にできる
ティップカバーを使う最大のメリットが、移動中の破損リスクを最小限にできること。
手元から離れた位置にあるティップは意識が向きにくく、持ち歩いてる最中に折ってしまう事が多くあります。
持ち歩く時や車載する時にティップカバーで保護しておくだけで、破損リスクがグッと下げられるのです。
ロッドを守りつつ気軽に使える
移動中のロッドの破損を防ぐ方法として、一般的なのがロッドケースに収納することですが、嵩張るのがネック。
出し入れにも一手間かかるため、ついつい裸でロッドを持ち運びがちになってしまいますが、これがロッドを折ってしまう原因になるのも事実。
ティップカバーは破損しやすい部分だけを守るのに特化しているので、非常にコンパクト。
取り付けも簡単なうえ嵩張らず、外したあとも邪魔になりにくいので釣り場でも気軽に使えます。
ティップカバーの種類・バリエーション
非常にシンプルな小物であるティップカバーですが、材質や形状3つに大別できます。
ソフトタイプ(ショート)
ソフトタイプ(ショート)はクロロプレンゴムなどの柔らかい素材で作られ、ティップ部分だけを保護します。
コンパクトで持ち運びしやすいことが特徴で、釣行中にバッグやボックスに入れておいても嵩張りません。
一方でロッドを保護するという点では、やや劣ります。
ソフトタイプ(ロング)
ソフトタイプ(ロング)はティップだけではなく、ティップから下のガイドやブランクスまである程度長めにカバーできます。
ブランクスやガイドの傷を防ぎ、ロッドケースほどではないもののそれに近い保護力を持っています。
ソフトタイプなので折り畳みも可能で、ショートタイプほどではないにしろ釣り場や船で邪魔になりません。
セミハード・ハードタイプ
セミハード・ハードタイプは硬い素材、もしくはハードボードが内蔵されたティップカバー。
3つの中では最も保護力が高く、当たった時の傷はもちろんある程度の衝撃や荷重からもティップを守ってくれます。
その一方で折り畳みができないため、外した後にやや嵩張ってしまうのが唯一のデメリットでしょう。
ソフトタイプ(ショート)のティップカバーおすすめ5選
マズメ 2ピースロッドティップカバー
柔らかいネオプレーン生地でティップを保護
柔らかいネオプレーン生地を使用したロッドティップカバー。
ティップカバーとバットを束ねるためのロッドベルトが付属し、2ピースロッドを安全に持ち運ぶことが可能。
ティップ部分だけをカバーするショートタイプなので、使わない時にはバッグなどに仕舞いやすくなっています。
サイズ | 19cm |
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メジャークラフト ティップカバー
アンダー1,000円のハイコスパティップカバー
メジャークラフトのティップカバー。
ロッド固定用のベルトが付いており、ズレることなくティップを守ります。
実売1,000円を切る価格で、多数のロッドを所有しているアングラーにもおすすめ。
サイズ | 30cm |
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天龍 ティップカバー
ロッドの太さ別に3サイズ揃うカバー
M・L・XLの3サイズをロッドの種類に応じて選べるティップカバー。
特にXLサイズは太めに設計され、マルチピースロッドなどの複数本を束ねたいロッドに最適。
片手で簡単に取り外せるため、釣り場について準備に手間取ってしまうこともないでしょう。
サイズ | 20cm |
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アピア APIAティップカバー
グラスファイバー芯入りのティップカバー
2本のグラスファイバーの芯で、外部の衝撃からロッドを守ってくれるティップカバー。
2ピースロッドのティップ側とバット側を2本束ねて収納するろ、より強固にティップを守ることができます。
ライトゲームロッドからシーバスロッドまで幅広く対応してくれるサイズで、ルアーマンにおすすめ。
サイズ | 20cm |
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ヤマガブランクス YBティップカバー
人気ロッドメーカーの2サイズ展開のティップカバー
人気のロッドメーカー、ヤマガブランクスが販売しているティップカバー。
ライトゲームロッドに最適なSサイズから、オフショアロッドにも使えるMサイズがラインナップされています。
ロゴ入りでデザイン性もあり、ヤマガブランクスユーザーなら必携のアイテムでしょう。
サイズ | S(36cm),M(45cm) |
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ソフトタイプ(ロング)のティップカバーおすすめ5選
プロックス ティップガードカバー
ブランクス部分も保護できるロングタイプ
プロックスから販売されている、40cmと55cmの2サイズが展開されているティップカバー。
ブランクス部分まである程度保護してくれるため、胴調子の柔らかい竿などにおすすめです。
曲がりを防ぐためのグラス製シャフトが内蔵されており、不意に力が加わる状況でもある程度耐えてくれます。
サイズ | 40cm&55cm |
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クロスファクター ロングティップカバー
ワンピースロッドにもおすすめのロングティップカバー
65cmの長さで、ベリー部分まで保護できるティップカバー。
SサイズとMサイズがあり、太めのMサイズであれば複数本のロッドをまとめて収納することができます。
価格も手頃で、たくさんのロッドを整理したいアングラーにおすすめです。
サイズ | 65cm |
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あおりねっと あおりねっとティップカバー
トップガイドが大きめのロッドに対応したティップカバー
先端収納部分が大きめに設計されており、トップガイドの大きなルアーロッドにも使えるティップカバー。
グラス製のシャフトが内蔵され、曲がりによる破損リスクも軽減。
あおりねっとの製品はコストパフォーマンスが高く、このティップカバーも1,000円以下と手頃なのも魅力です。
サイズ | 38cm |
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クレイジーオーシャン オーシャンティップカバー
4本のベルトでがっちり固定できるカバー
固定用のベルトが4本付き、繊細なティップも破損から守ってくれるティップカバー。
全長は47cmで、ティップ先端部分だけではなくある程度長めにブランクス部分を保護してくれます。
ライトゲームロッドからオフショアロッドまで、さまざまなルアーロッドに取り付けられるのもポイント。
サイズ | 47cm |
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シマノ ロッドトップガード
衝撃にも強いティップカバー
クッション材と保形材が使われ、曲がりや振動などさまざまな衝撃からロッドを守ってくれるティップカバー。
固定のためのベルトは2か所あり、移動中もズレることなくロッドを保護します。
ライトゲームロッドからショアジギングロッドまで、さまざまなルアーロッドに使えるサイズなのも魅力。
サイズ | 38cm |
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セミハード・ハードタイプのティップカバーおすすめ2選
ダイワ ティップカバー(A)
セミハードボード内蔵のティップカバー
先端部分にセミハードボードが内蔵され、高い保護力を持つティップカバー。
本体内部にはクッション材とシャフトも備わっていて、曲げや荷重に対してもある程度持ちこたえてくれます。
ティップカバーとはいえ、防御力にはこだわりたいアングラーにおすすめ。
サイズ | 37cm |
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ダイワ ティップカバーロング80(A)
全長80cmのセミハード系ティップカバー
全長80cmのダイワ「ティップカバー(A)」のロングバージョン。セミハードボードとクッション材を内蔵しています。
船カワハギ竿などの繊細な竿の保護も可能で、折れやガイド破損を防止します。
内部にハードシャフトも内蔵し曲げにも強く、胴にかけても細くて繊細な胴調子のロッドを保護する際にもおすすめ。
サイズ | 80cm |
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ティップカバーでロッド破損を防ごう!
ティップカバーを使用すれば、移動中の不意の衝撃によって繊細なティップが破損してしまうリスクを、かなり少なくすることが可能です。
釣りの相棒たるロッドを、ティップカバーで守ってあげましょう!