清蒸魚(チンジャンユー)はご飯泥棒
清蒸魚(チンジャンユー)は中国・香港、台湾などで食べられている料理。
清蒸とは中国料理の調理名で、素材の風味そのままに蒸すという意味です。
僕は香港の南丫島(ラマ島)で食べたのが最初。蒸したスズキにたっぷりのタレ、熱々の油がかけられた清蒸魚の味は抜群で、今でも記憶に残っています。
釣魚にもオススメの料理です
調理が比較的簡単で魚を丸々味わえる清蒸魚は、釣った魚の料理にもぴったり。
清蒸魚に合うのは淡白な味の白身魚。
本場ではスズキ・ヒラメ・カレイなどが使われるようですが、メバルやソイなど、釣りで人気の対象魚にもよく合う料理です。
清蒸魚(チンジャンユー)の作り方
清蒸魚は中華料理ということで、本格的なものを作るとなると専用の調味料が使用されます。
今回は釣った魚を清蒸魚にとの考えのもと、家庭にある調味料での作り方を紹介します。
※材料・調味料は2人分の想定
材料
メインの食材となる魚は、釣ってきたイシモチ。
35cmほどで2人分にちょうど良さそうなサイズです。
清蒸魚では魚を蒸すので、鍋や蒸器に入るサイズにする必要があります。
スズキなどの大きな魚の場合は切り身にして作ることも可能ですが、丸ごと調理できたほうが簡単で良いですね。
シンプルな料理ということでその他の具材は少なめ。
長ねぎ・生姜に加え、パクチー等の香菜があると良いです。
・長ねぎ(白い部分) … 10cmほど千切りにして5分ほど水にさらし白髪ネギに
・長ねぎ(青い部分) … 1本分を5cmほどにカット
・しょうが … ひとかけ(薄切り4枚、残りは千切りに)
・パクチー … 適量(かいわれ大根などでもおいしいです)
魚の下拵え
まずは魚のエラや内臓、鱗を取り除いて下処理しておきます。
魚が大きい場合は、火が通りやすいように身に切り目を入れておくと良いです。
魚を蒸す
次に魚を蒸す工程。
耐熱皿にネギの青い部分の半分と、生姜の薄切りを2枚置きます。
魚を置いたら、魚の上に残りのネギの青い部分と生姜の薄切りをのせます。
蒸し器がある場合は蒸し器へ。
蒸し器が無い場合は水を入れた鍋にお椀を置き、その上に魚を置いた耐熱皿をのせ、蓋をして蒸します。
中火で15〜20分ほど蒸して魚に火が通ったら、ネギや生姜は取り除いて器に盛ります。
タレを作る
魚を蒸したらタレ作り。
下の材料を鍋にいれてひと煮立ちさせます。
・酒 … 大さじ1 (ある場合は紹興酒)
・砂糖 … 小さじ1/2
・醤油 … 大さじ1と1/2
・こしょう … 少々
さらに、魚を蒸した時に皿に溜まる蒸し汁を大さじ2加えたらタレの完成。
蒸した魚にタレをかけ、白髪ネギ・しょうがの千切りを盛り付けます。
熱した油を魚にかける
最後に清蒸魚の一番楽しい調理工程。
サラダ油大さじ2にゴマ油を少々混ぜたものをフライパン等で熱々に熱して、ネギ・生姜の上にかけます。
ジューッ! という音と共に良い香りがたって食欲をそそりますよ。
最後にパクチーを散らして出来上がり。
白飯が進む清蒸魚
完成しました、清蒸魚(チンジャンユー)。
蒸すのにひと手間が必要ですが、魚を捌く手間が少なく食材も自宅にあるもので作れるので、釣った魚の料理にもぴったりです。
蒸すことで魚の旨味が凝縮されておいしいんです!
熱々の油をかけたことで香り高くなったネギと生姜、甘辛い醤油ダレが魚の旨味と合わさって、一度食べるとやみつきになります。
おすすめなのが、白飯に清蒸魚のタレをかけて掻っ込むこと。
魚の旨味が浸透した甘辛い醤油ダレが白飯に抜群に合うご飯泥棒です。
釣魚料理にもオススメの清蒸魚
“魚料理”をイメージすると、思い浮かぶのは刺身・焼き魚・煮魚・揚げ物など。
日本では魚を蒸して食べることが少ないですが、清蒸魚は比較的簡単に作れておいしいのでオススメの魚料理です。