ヘラブナ釣りでもっと釣果を伸ばしたいあなたへ
ヘラブナ釣りで思うように釣れない……隣の人はハイペースで釣り続けているのに。
ヘラブナ釣りを始めた方は、誰しもが経験があることではないでしょうか?
仕掛けの長さ・太さは同じなのに。だいたい同じエサを同じ配合で使っているのに。
わずかな違いで大きく釣果を左右するヘラブナ釣りでは、こうした事がよくあります。
まさに腕の差がモロに釣果に直結する釣り、悪く言うなれば“残酷な釣り”でもあります。
釣れるには釣れるようになったけど、上手な人と比べると釣果は雲泥の差に……
ヘラブナ釣りは、一匹を釣ろうと思えば比較的簡単に釣果を出すことができる釣りです。
ただ、思い通りに釣れるようになるには色々な要素が必要。
そんな誰もが感じる、『釣れない時にどうアプローチすれば良いか?』そんな悩めるヘラブナ釣りファンのため、マルキユーインストラクター萩野氏に“釣れない時”の打開策を聞いてきました。
教えてくれたのは萩野プロ!
萩野 孝之インストラクター
- 管理釣り場から野釣りまであらゆる釣りをこなすオールラウンダーで、トーナメントシーンでも輝かしい成績を上げるトッププロ。マルキユーのインストラクターを務める傍ら、へらウキ「一志」の作者でもある。
その方がわかりやすいと思うよ。
そんな萩野インストラクターの言葉に甘え、実釣しながら色々と教えてもらってきました!
教えてもらったのは、編集部ノグチ
ノグチのヘラブナ釣り歴
- 5歳でヘラブナ釣りを始める。
- ルアー釣りに浮気しつつも、月に1度くらいの頻度でヘラブナに癒されている、にわかヘラ師。
- ヘラブナ釣りなら自称TSURI HACK編集部イチの腕前。
編集部 ノグチ
そこ意識して頑張るべ!
まずは自分がいつもやっているように打ってみて。
編集部 ノグチ
んじゃ早速。
・・・・・・
編集部 ノグチ
少し触りも出てきました!(ドヤ)
編集部 ノグチ
打ち始めだから手返しも早くしているし、なにが悪かったんだろ……
編集部 ノグチ
投げようとしちゃっていて、エサを落とす場所が毎回微妙に違うのよ。
編集部 ノグチ
ヘラブナ釣りはエサを打って自分のポイント、タナに寄せていく釣りだからね。
エサも繊細だから、あちこちに投げちゃうと釣れるヘラも釣れなくなっちゃうよ。
編集部 ノグチ
上記は、毎回ウキの立つ場所にエサを打ち込んだ時の水中イメージ。
上記は、振り込む場所が異なる時の水中イメージ。
安定して釣りたいなら振り込みの精度は超大事なことだよ。
エサを丁寧にしっかりとつけてみて。
ウキが馴染まないと釣りにならなくなっちゃうよぉ!
編集部 ノグチ
編集部 ノグチ
アドバイス通りに実行すると連チャン!!
萩野インストラクターのアドバイス通り、“ウキが立つところに投げる”、“エサをしっかりつける”。
たった2つのことを実践すると、連続して釣れ続けます。
編集部 ノグチ
こっから実力発揮していきまっせー!
編集部 ノグチ
編集部 ノグチ
10cmくらいのズレかと思ったけど……
編集部 ノグチ
うりゃ!!
スカッ!
編集部 ノグチ
編集部 ノグチ
ヘラブナが“釣れない時”萩野インストラクターの教え【浅ダナ両ダンゴ編】
ちょっとみていてね。
■浅ダナ釣りでの振り込みの基本
- ●エサを竿より高く持ち、グリップより穂先を水面近くに構える。
- ●手首を使わずに、腕を上に持ち上げる。
- ●なるべく静かにエサを着水させるイメージで振り込む。
編集部 ノグチ
ルアーだと着水音で魚が散るとかは聞きますけど……
“着水音”うんぬんよりも、柔らかい練りエサを水面に強く落とすとどうなると思う?
編集部 ノグチ
ヘラブナも吸い込みやすい柔らかいエサを好むからね。
食べやすいエサをいかに釣るタナ(水深)まで持たせるか。考えながらやるともっと釣れるようになるよ!
それはエサの付け方が甘い証拠だよ〜。
これができていないと、せっかく寄せたヘラのタナ(水深)がズレてしまうと萩野氏は言う。
安定して釣れ続けるためには、こうしたひとつひとつの基本をマスターしなければならないのです。
編集部 ノグチ
ヘラブナ釣りはなによりも“基本”が大事だった
いいアタリをしても乗らなかった時、アタリが遠のいたりした時。
今までの師匠の教えを忘れ、萩野インストラクターの教えを守ると次第に釣れ始める編集部ノグチ。
編集部 ノグチ
基本ができていないと、その考えは逆効果になっちゃったりするんだよねぇ。
編集部 ノグチ
今日アドバイスいただいたのは、“打ち込む場所”と“エサが持っていない”ことだけでした。
ここができていないと、エサや仕掛けを調整してもドツボにハマるだけなんだよ。
編集部 ノグチ
基本だけを意識してエサの手直しなどせずとも71枚も釣れました!!
編集部 ノグチ
160枚?!
編集部ノグチ
「目が何個ついてるんだ?」って思っていました。
今日の教訓。
①振り込みの精度とエサ付けが超大事。
②手返しやエサ調整などの小手先よりも基本を忠実に。
③ヘラブナ釣りは運では絶対に勝てない。
編集部 ノグチ
一から勉強しなおします……。
竿頭狙おうとか、大会で勝ちたい。って人じゃなきゃシビアにならなくてもいいよ。
楽しんでなんぼの釣りだからね!
基本を疎かにして、小手先に走るとドンドン釣れなくなっちゃうからねぇ。
これだけ説得力のある取材はあっただろうか。
▼今回萩野インストラクターが使用したエサの配合はこちら▼
- ●カクシン:500cc
- ●バラケマッハ:200cc
- ●カルネバ:100cc
- ●グルテンダンゴ:100cc
- ●水:230cc
エサ持ちが悪ければ、カクシン600のマッハ100で調整してみてください!
取材協力いただいた『府中へら鮒センター』
今回取材協力させていただいたのは『府中へら鮒センター』、ヘラブナ釣り以外にも、鯉釣りや金魚釣りも楽しめる都内では貴重な釣り堀のひとつ。
取材は平日でしたが、鯉・金魚釣りを楽しむファミリーも多く見受けられました。
また、ヘラブナ釣り場には自動検量機が完備されているのも嬉しいポイント。自分の釣った枚数、重量が一目でわかり、事務所では各釣り場の釣果が一目でわかります。釣りの腕がモロに出るヘラブナ釣りならでは、自分の腕がどのくらいか一目瞭然なので、腕試しにももってこいの釣り堀ではないでしょうか。