怪魚ハンターとバイトアラームの出会い
バイトアラームを初めて使ったガーフィッシング
僕が初めてバイトアラームを使ったのは、10年以上も前の話です。
重さ1kgもあるコイの輪切りを餌に、2m越えのアリゲーターガーを狙った時でした。
バイトアラームは“待ち続ける釣り”に重宝する道具
効率よくガーを狙うために、数十メートル間隔で4カ所に巨大な餌をブッコミ、川岸に設置したバイトアラームに釣り竿をセットします。
日陰にボートで移動し、ガーが食いつくまで1時間……2時間とひたすら待ちます。
バイトアラームを使えば、一度に数百メートルの区間を釣ることができる
お察しの良い方はバイトアラームの長所にお気づきでしょう。
無線でアタリを知らせてくれるバイトアラームを使うことで、釣り竿の傍でアタリを待つ必要がなくなるんですね。
気温40℃の中、日陰でのんびりナマズ釣りをしながら巨大魚が掛かるのを待つわけです。
竿をセットして車で待機。なんてことも可能です。
僕はピコピコ……ピィーーーの虜です!
コチラは日本の映像ですが、魚が餌に食いつき泳ぎ出すとセンサーと手元のトランシーバが鳴り響きます。
音色やLEDの色でどの竿に魚がヒットしているか一目瞭然! この瞬間がバイトアラームを使った釣り最大の醍醐味ですね!
魚のアタリを音で知らせる便利グッズ『バイトアラーム』について
あらめてバイトアラームについて
バイトアラームは、リールから引き出される釣り糸がローラーを回すことでセンサーが反応し音を発する釣道具です。
のっけからバイトアラームの短所をお話しすると、魚のアタリが小さくてリールから糸を引っ張り出せないとアラームは鳴りません。
つまり、ある程度の大物釣り用の道具になりますね。だいたい40cm以上の魚が対象と思ってください。
バイトアラームの種類
バイトアラームは大きく3タイプに分けられます。
センサー自体が音を出すシンプルなタイプ、センサーとアラームが10~30mの有線で繋がっているタイプ、そしてセンサーとアラームを無線で約100m程度繋ぐタイプです。
バイトアラームの価格相場
一昔前まで無線式のバイトアラームは、センサー3機とトランシーバ1機のセットで4~15万円が相場でした。
ちみに、上位機種のセンサーには回転数に応じた音色の変化や感度調整機能などがついています。
日本の釣具店ではまだ普及していない
バイトアラームは欧州でよく使われている釣り具ですが、まだまだ日本での流通量は少なく、ユーロカープフィッシングの道具を扱う店舗以外ではほとんど見かけない商品です。
近年、ネット通販上ではバイトアラームの相場がグンっと下がっているようで、ミルバディ(チェコ)社製のバイトアラームセットは3万円前後で手に入りますよ。
中華製のバイトアラームも選択肢に入れてみよう
アマゾンなどネット通販上では、中華製のセットがセンサー3機とトランシーバ1機で1万円程度で販売されています。
滅多にヒットしない超大物を狙う場合に中華製はオススメできませんが、とりあえずバイトアラームの音を楽しみたい方は入門機種として中華製品もありでしょう。
バイトアラームの使い方
バイトアラームを地面に刺したり、置いたりするために専用の竿立てが必要になります。
僕は、バンクスティックと呼ばれるポールを使っています。
ロッドスタンドも使えますよ
堤防など釣り場がコンクリートの場合は、ロッドスタンドが付いたバッカンを活用しています。
バンクスティックにロッドベルトを巻き、ロッドスタンドにフィットさせます。
バイトアラームが効果的な対象魚
バイトアラームはエサを食べて走り出す魚に効果的!
バイトアラームは、感度の高いセンサーやスインガーという道具を使うことで糸の弛みを検知することもできますが、基本的には魚が走った時にアラームがなります。
カープフィッシング
警戒心の高いコイを狙う場合、釣り座から離れて待つ必要があるため、バイトアラームがとても重宝されます。
また向こうアワセで掛かった後、一直線に疾走するコイの性質もバイトアラーム向けの魚と言えますね。
ソウギョやアオウオ釣り
草で釣るソウギョやタニシで釣るアオウオは、12時間以上も餌を入れっぱなしにすることがあります。
超持久戦となる釣りにもバイトアラームは欠かせません。
▼バイトアラームを使ったソウギョ釣り動画はコチラ!
堤防でのブッコミ釣りにも使えますよ
僕はタマンを狙う場合にもバイトアラームを使うことがあります。鈴やケミ蛍を使ってある程度のドラグを掛けておいた方が良いのは分かっているのですが……。
バイトアラームの音が聞きたくて(笑)。餌を食った後のタマンダッシュは爽快です!
他にも、アジを泳がせアオリイカが抱くのを待つヤエン釣りの置き竿時にバイトアラームを使用する方もいるようです。
とりあえず、バイトアラームの音が聞きたい方は……
バイトアラームの醍醐味は“けたたましい音”
きっとこの記事を読んでくださっている方は、「ピコピコピィィィーー!」って音を聞きたいって思っていることでしょう。
チャネルキャットフィッシュ(アメキャ)
関東地方にお住まいの方は、霞ケ浦・利根川水系のアメリカナマズがオススメ!
とにかく簡単に釣れて、針掛かり後にダッシュもしてくれるので1日に何度もアラーム鳴りまくりです(笑)
▼アメリカナマズについてはコチラの記事
アカエイ
河口が近い方は、毒針に注意しながらアカエイを狙ってみてはいかがでしょうか。
アカエイも餌を食べると一直線に走り出す性質があるので、アラームが爽快に鳴り響きます!
▼アカエイ釣りはコチラの記事
バイトアラーム使用上の注意点
釣り場が混雑している時は竿の近くで待機しよう
バイトアラームを使用する際は、ドラグを極端に緩めてアタリを待ちます。
人気堤防などで青物などをバイトアラームを使って狙うと、掛かった魚が自由に泳ぎすぎて周りの方と絡まってしまうことがあるので、すぐに竿を手に取れる距離で待機するようにしましょう。
電池切れに注意!
電池切れのバイトアラームは、言うまでもなく作動しません。
車やテントで待機している時にヒットしてもアラームが鳴らず、ラインを全て引き出されてタックルごと取られてしまわないように、電池残量には注意しましょう。
住宅地では音量を極力下げる
音量MAXのバイトアラームは、想像以上に大きな音が出ますので民家が近い場所では必ず音量を下げて使用しましょう。
少しマニアックだけど雰囲気を楽しめる釣り具をご紹介しました
淡水域の大型から超大型魚を狙う際には無くてはならないバイトアラームですが、以上のことに注意すれば身近な魚で使っても全然OKです!
センサー単品ならお安く購入できるので、まずは1台買ってみてはいかがでしょうか。
「ピコピコ!ピィーーー!!」って急に鳴りだすアラーム音が病みつきになりますよ!