ロウニンアジとは

ロウニンアジはスズキ科アジ目に属する海水魚です。
若魚の時はメッキと呼ばれ、成長するにつれヒラアジ、マルエバと呼称が変わり、スキューバダイビングやアングラーからはロウニンアジと親しまれている魚です。
海外では、ジャイアント・トレバリーという名称から頭文字をとったGTという呼び名でも呼ばれています。
ロウニンアジの特徴

ロウニンアジは最大で全長180センチ重さ80キロにまで成長すると言われ、ギンガメアジ属の中でも最大の種です。
群れを作って行動するような事はなく、常に大海原を単独で行動しているその姿や、こわもての顔に切り傷のようなエラ模様が入っている姿に浪人(武士)の姿を重ね、ロウニンアジと呼ばれています。
生息域・分布と釣れる時期

ロウニンアジは温帯、亜熱帯地域の浅い海に生息していますが、その行動範囲はとても広く、時には日本の関東地方沿岸までも回遊してくることがあります。
釣れるシーズンは7~8月の真夏と冬季を除いた時期で、大型の固体であるほど、そのような地域のサンゴ礁や岩礁など、急な水深の落ち込みのある場所を好みます。
生態・性質
ロウニンアジの食性は肉食で、小魚や甲殻類を捕食します。日本近海まで回遊するものの、日本の冬の寒さに耐えることが出来ず死滅してしまう死滅回遊魚であるという事までは確認されています。
しかし、ロウニンアジの生態にはいまだ謎が多く、例えば産卵の方法についても、その場所や方法などの詳細は判明していません。
ロウニンアジを狙えるところって?

ロウニンアジ釣りで有名なのは、主に温暖な気候の亜熱帯の国々になります。有名な場所では日本人向けのチャーター船も多く、旅行に訪れた際は、ぜひ狙ってみたいものです。
そんなロウニンアジ釣りの盛んな国の他、日本国内で釣れる場所も合わせてご紹介します。
バリ島

海外で有名なのがバリでのGTフィッシングです。サイズも平均的で、一日平均1匹は釣り上げることが出来ると言われるほどその個体数も多く、多くのアングラーに好まれています。
そして、バリは物価が安く、日本でGTフィッシングに挑戦するのとほぼ変わらない値段で計画する事が出来るというのも人気の理由です。
パラオ

GTに初めて挑戦する方や、駆け引きをより多く楽しみたいのであれば、パラオが最も釣果が上がることで有名です。
GTの生息数が最も多く、ベテランアングラーであれば一日5匹釣り上げることも珍しくありませんが、そのサイズは他に比べると小さく、10~20キロ前後がメインになります。
種子島

GTは主に南国に生息する魚ですが、その生息地の北限が鹿児島県の種子島近海になります。
他のエリアに比べるとその個体数は少なくアタリの取れない日も多いですが、80キロオーバーという他では見れない大型サイズが釣れる場所であり、毎年シーズンになると、敢えて種子島に挑戦するというアングラーが世界中から集まります。
沖縄

日本国内で最も南国と似た環境と言えるのが沖縄であり、その沖縄ではもちろんGTフィッシングを楽しむことが出来ます。
7~8月の真夏の時期や冬季はシーズンオフとなりますが、それ以外では年間を通して狙うことが可能です。宮古島から釣りに向かうプランが有名で、本島よりもプレッシャーが少なく、釣果が期待できます。
温排水ポイント

普段は亜熱帯に生息するロウニンアジですが、日本に回遊してきた若魚が、温水が排出される工業地帯や河口域など、比較的水温の高い場所に入り込み、その環境に適応し、棲みついていることがあります。
そのため、そういった条件の場所では、30センチクラスのメッキが釣れている実績があります。
ロウニンアジの釣り方とタックル

GTフィッシングは見たことも無いような大物に一生に一度巡り合えるかどうかの可能性をいつも秘めています。
そんな大物がせっかくヒットしても、用意が不十分で釣り上げることが出来ないとなってしまってはきっと後悔します。
何が起こるか分からないGTフィッシングの際は、常に強いタックルで万全に望みましょう。
タックル
GTフィッシングのタックルは、魚が掛かってからどれだけ自分のタックルを信頼してフルパワーで戦えるか。という事がとても重要になってきます。
そのため、タックル選びは妥協はせずに、強いリフティングパワーを持つGTに適したロッド、高負荷に耐えるドラグ性能のリールを選択するようにしましょう。
ヤマガブランクス ブルーリーフ GT・BoatCasting
オーシャンリッジ ウルティモ 88MH UG
シマノ 10 ツインパワー SW 12000XG
ダイワ 14 ソルティガ エクスペディション 8000H
ライン
GTフィッシングのライン選びもタックル同様に重要になります。細いラインを選べば飛距離は増し、ヒット率もあがるでしょう。
しかし、大物に巡り合うことが出来た時、その細いラインではランディングに耐えることが出来ません。釣り場や自身のスタイルに合わせ、ベストの選択をすることが重要です。
ロウニンアジ(GT)を狙うルアー
ロウニンアジは比較的浅い場所に生息しているため、使用するルアーも海面付近を攻め、そしてより多くアピールすることの出来るルアーが最も選ばれます。
泳ぎ方やアピール方法が千差万別なGTフィッシングのルアーの中でも、特に多くの実績を持つルアーをご紹介します。
動きによって色が変わり捕食本能を刺激する!
ヨーヅリ Sashimi Bull (F) 200mm CCGB
強烈な顎の力に耐える頑丈なボディ!
タックルハウス ソルティアポッパー No.4
本場のユーザーから高い支持を得る!
Jigging World ビッグ ママ ポッパー GT ツナ
ロウニンアジのために開発された商品!
Jigging World GTマニア ポッパー poppers ロウニンアジ
ポッパーでアタリが無い日の秘密兵器に!
タックルハウス ソルティア ミノー No.1
フローティングなのに抜群の飛距離!
Jigging World ブルドッグ ペンシル ポッパー GT ツナ
夢の大物ロウニンアジを釣ろう!

GTはなかなかアタリが簡単に取れるターゲットではありません。
しかし、遠くまで出掛け、たくさん苦労しながら釣り上げたGTを胸に抱えた時、どんなことにも代えがたい釣り人としての達成感を味わうことが出来ます。
そんなGTが与えてくれる感動をいつかきっと体験してみてください。




