ブリーデン『ビーバイブ キャシーマージー』 をレビュー
一風変わったルアーを発見すると、とてもそそられてしまう、TSURI HACKライターの小林です。
今回は注目の新作ルアー、ブリーデンの『ビーバイブ キャシーマージー』をレビューしてみたいと思います。
リーデンといえば、メタルマルなど独自の発想から生まれたアイテムが人気のメーカーですね。
▼以前にレビューしたブリーデンの名作メタルマル記事はこちら。
さて、キャシーマージー。結論から言ってしまえば、メタルマル以上に“尖った見た目”でありながら、その実釣力は極めて高いルアーでした。
ビーバイブ キャシーマージーを詳しく解説
なんと言ってもこのブレードの数! 独自のルックスで、一度見たら忘れられないほど。
あくまで、このルアーのベースとなっているのはメタルバイブ。タックル含め、メタルバイブと同じ感覚で扱って問題ありません。
今回、レビュー用に40gを購入してみましたが、ラインナップは40gの他に20gも用意されています。
ブリーデン ビーバイブ キャシーマージー 20g
ブリーデン ビーバイブ キャシーマージー 40g
『カシマシステム』というブレード
メーカーWebサイトを参考に見てみると、“羽が沢山あって姦しい(かしましい)”ということから、『カシマシステム』と名付けたそう。(意匠登録済み)
ルアー釣りをやっていると、マイクロベイトばかりで、どうしてもルアーに食わせられないシチュエーションが多く存在しますね。そんな状況を打開するために開発されたようです。
マイクロベイトパターン攻略とは頼もしい限り。秋のナブラ祭りに大活躍してくれるのでは?
毎年、そのタイミングでは弓角を多投してきましたが、今年の秋にはキャシーマージーの威力も試してみたいところです。
アイによってアクションが大きく変化
また、パッケージを見てみると、「取り付けるアイによってアクションを変えられる」との説明も。
『エスケープアイ』と言われる早巻きしやすいタイプのセッティング。
水面のナブラに直撃しても、通常のルアーでは歯が立たない状況ってありますよね。そんなシチュエーションで、エスケープアイ&カシマシステムで活躍するのでは?(イメージ)
一方こちらは『パニックアイ』。本体の揺れに合わせてブレードの回転も激しいものに変わり、きらめきによるアピール力が半端ではありません。
この動きによってパニックになっている魚を演出し、魚のスイッチを入れる事が可能なセッティングということでしょうか。
コツを掴むまではエビる
メタルバイブやブレードジグ系は、構造上どうしてもエビりやすい性質を持っていますね。
このルアーも例外ではなくエビりますし、何ならブレードの分だけエビりやすい? そんな印象を受けました。
雨上がり直後の荒れた河川でチヌやヒラスズキを狙って、流れの速い所や浅瀬にキャストをしていましたが、毎投見事にエビってしまいました。
フラッシングがすごい!
パニックアイセッティングの動きを動画で撮ってみました。あいにく撮影場所の足場が高く、ちょっと遠くて小さいのですが……それでも動きがかなり激しく、暴れまくっているのがおわかりいただけるでしょう。
ここまでフラッシングアピールがに長けたルアーって、なかったような気がします。流石、多数ブレードの威力と言いますか。
因みに。いかにも引き抵抗が重そうな見た目をしていますが、思っていたよりも巻き心地は軽いです。
合わせるタックル
合わせるタックルは使うルアーの重さに合わせると良いのですね。40gであればライトショアジギング用のタックルが丁度良いでしょうか。
20gであれば、シーバスロッド、エギングロッドなど、汎用性の高いライトルアータックルでも使用できると思います。
実釣してみた結果
朝マズメの堤防で実釣してみましたが、早速カマスがヒット。
パニックアイを使用で、一旦底までカーブフォールで落とし、そこからタダ巻きでヒット。フリーフォールをさせてしまうと、高確率でエビるのでご注意。
カマスシーズンということもあり、サイズも30cmそこそこの食べごろカマスがいい感じに釣れてくれます。
ブレード系ルアーが大好きなカマスは、キャシーマージーの激しいフラッシングに、見事惑わされてしまったのでしょう。
ハマチも釣れた!
そして40cmジャストのギリギリハマチと呼べる青物もヒット!
どうやらイワシ系の小型ベイトを追いかけ回遊してきた様子。早巻き時の回収直前にガツンと食い上げてきました。
ベイトが豊富なタイミングだったため、このルアーの存在感とマッチしたのかもしれませんね。キャシーマージーの威力を十分に知ることができました。
キャシーマージーの威力を是非!
今回、レビューのために初めて買ってみた『キャシーマージー』。
バス釣りならスピナーベイト、ソルトならブレード付きメタルジグを必ず先発で登板させるほど、“ブレード系のルアー”には絶対の信頼を置いています。
見た目からして「釣れない訳がない」と思ったら、案の定簡単に釣れてくれました(笑)
とくにこれから秋に向けて、小型のベイトにしか反応しない瞬間が多くなります。その対策として、一個持っておいても損のないルアーであることは間違いありません。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海に川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。