梅雨に最盛期を迎えるウナギ釣り
超高級川魚”天然ウナギ”
過ごしやすい気候だったGWも明けて、いよいよジメっと蒸し暑い日も増えてきましたね。
そんな日によく釣れるのがみんな大好き「ウナギ」です!
一般的に、5月から10月ごろまでがウナギ釣りの季節と言われます。
自力で釣ったウナギは格別に旨い
近年中国産の養鰻も美味しくなり、1,000円も出せばスーパーでウナギが買える時代です。
ですが! ちょっぴり苦労しながら自分たちで釣りあげた天然ウナギの味は言うまでも無く、格別に旨いんです。
ポイント探しに苦戦したり、蚊に刺されたり、市販のかば焼きのように上手く焼けなくても、思い出と達成感に勝る味付けは他にありませんからね!
天然ウナギの釣り方について深堀り
一括りにウナギ釣りといえども、ウナギは海から川の上流部まで生息する凄い魚です。
ウナギ釣りをする場所の環境とマッチした餌を使うことで、ウナギを上手に釣ることができるんです。
今回は、ウナギ釣りの餌である“ドバミミズ”を使ったウナギの釣り方をご紹介いたします。
▼ウナギ釣り入門者向けの記事はコチラ!
ウナギ釣り名人はドバミミズが捕れる場所を秘密にする
川のウナギ釣りにはドバミミズが最適
川や湖といった淡水域でウナギを釣る場合に使用する餌は、ザリガニ・テナガエビ・アユの切り身など色々あります。
しかし、万能餌として欠かせないのはミミズです。
とくに山で捕れるドバミミズは、匂いがとても強く、嗅覚で餌を探す性質のウナギには効果覿面!
ウナギ釣りが好きな人は、良質なドバミミズが捕れる場所を明かそうとしません。それほど、ドバミミズはウナギ釣りの最高の餌になるということですね。
市販のミミズとドバミミズでは釣果に差がでる?
市販のミミズは、おもに製紙工場からでる紙くずを主原料とした餌で養殖されたものであるため、山の腐葉土を食べて育つ天然ミミズ(ドバミミズ)と匂いが全然違います。
ウナギは餌の生死に関わらず匂いを頼りに餌を探し、食べ慣れた餌を好む傾向にあるため、どうしても市販の養殖ミミズより天然ミミズの方が良く釣れるんです。
ドバミミズを捕るための道具
ドバミミズは、場所さえ知っていれば誰でも簡単に捕まえることができます。
まずは、ドバミミズを捕るために必要な以下の道具を用意しましょう。
- ●熊手(スコップでもOK)
- ●軍手
- ●バケツ(ジップロックでもOK)
- ●長袖長ズボン
- ●虫除けスプレ ー・蚊取り線香
- ●長靴
ムカデやケムシ、マムシやハチ等の危険生物にご注意ください
ドバミミズがいるような場所には、さまざまな毒虫が住んでいます。
可能な限り肌の露出は抑え、知らない生物は無暗に触らないようにしましょう。
ドバミミズが“溜まる”場所の探し方
山の南斜面を走る林道
ドバミミズを探すために一番大切なのは、デスクワークです(笑)
Google mapなどの地図アプリを使用し、日当たりが悪そうな山や林の南面(北側)を走る林道をいくつかピックアップしましょう。
ストリートビューを活用すべし
Google mapを使用している方は、ストリートビューを起動しざっと林道を見ていきましょう。
常に日陰になっていたり、道路の脇に落ち葉が体積していれば可能性ありです!
ついでに駐車可能なスペースがあるかも見ておきましょう。
ドバミミズの方程式┃コンクリート+落ち葉+湿気
雨で斜面を流れ落ちてきたミミズが集まる場所を見つけることが、ドバミミズを効率良く取る為のテクニックになります。
林道脇の落ち葉が体積している場所が狙い目です。U字溝と呼ばれる側溝があれば尚良しですね。
ジメジメと湿気のあるような場所を、どんどんランガンして探してみましょう。
ドバミミズはシャローにいる
ついつい、土を深く掘って探したくなる気持ちはわかりますが、ミミズはビックリするほど浅い場所にいます。
熊手を使って落ち葉をサッとかき分けるくらいがベスト。掘り進めて土の色が変わったら掘りすぎと覚えておきましょう。
ドバミミズの持ち運びや補完について
ウナギ釣りに使用するミミズは取れたてが一番ですが、余ったりした場合は通気性の良い容器にミミズが捕れた場所の腐葉土と一緒に入れて冷暗所で保管しましょう。
僕は発泡スチロールに細かな穴をたくさんあけて入れていますが、段ボールなどでも良いでしょう。
室内に置く場合は、くれぐれも脱走に注意してくださいね(笑)
掘り返した土は必ず戻しましょう
土の中に住んでいる生き物はミミズだけではありません。掘り返した腐葉土は元通りに戻してあげましょう。
ちょっとしたことですが、目的以外の生き物への配慮も忘れないで下さいね!
ドバミミズを使ったウナギ釣りのポイント選び・餌の刺し方・仕掛けについて
ウナギがドバミミズを食べていそうな場所
ウナギ釣りの餌としてドバミミズがもっとも効果を発揮するのは、河川中流から上流域や用水路といった常日頃から大雨の日にミミズが流れてくる環境です。
また流れのある環境では、強力なドバミミズの匂いが下流方向へ拡散するので、テトラや深みなどウナギの隠れ家になりそうな場所のちょっと上流に釣り座を構えることもコツですよ。
ウナギ釣りの餌としてドバミミズが適さない場所
ドバミミズでウナギが釣れにくい場所としてあげられるのが、海水の影響を受ける河口や海、そしてカワムツやハゼ類といった餌取りの多い場所です。
集魚力抜群なドバミミズですが、テナガエビやザリガニと違い、他の魚から撃たれ弱い所にデメリットがあります。
ミミズ通しを使って針につけよう
餌取り対策として、ぜひ使っていただきたいのが「ミミズ通し」です。
ミミズの体内にハリスを通すことで、ミミズを千切られにくくなります。
通し刺しはハリスが体内を貫通するため、ミミズの動きは弱くなります。繰り返しになりますがウナギをミミズで狙う場合、匂いが重要なのでミミズが弱っても問題ありません。
また、通し刺しの方が針掛かりする確率も高くなるので、ウナギ狙いなら通し刺しがオススメです!
ちなみに、ミミズは頭が急所ですので針に刺す場合は必ず少し下から刺すようにしましょう。
針はミミズの大きさに合わせて選ぼう
ミミズを使ったウナギ釣りの仕掛けは、中通しオモリを使った基本的かつシンプルな物でOKです。
コツをあげるとすれば、ミミズの大きさに合った針のサイズを選ぶことでしょう。
ミミズが小さい場合はウナギ針12号前後、極太が捕れた場合は14号前後が良いでしょう。
この夏、皆さんもミミズを捕ってウナギ釣りに出かけてみてはいかがでしょうか?
▼初場所でウナギの見つけ方からちょっとしたコツ
ライタープロフィール
山根央之(やまねひろゆき)
初めての1匹との出会いに最も価値を置き、世界中何処へでも行く怪魚ハンター山根ブラザーズの兄。餌・ルアー問わず、もはや釣りに限らず。ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。
テレビ東京・緊急SOS池の水全部抜くやNHK・ダーウィンが来た、TBS・VSリアルガチ危険生物などに出演したり、魚類生態調査に参加したりと幅広く活動中。
どえらい魚を獲った!もはや釣りを越えて!色んな人と繋がって!特大天然メコンオオナマズ! 240 cm175 kg 捕獲です!!ホント色んな人に助けられてこの魚と出会うことができました!メコンオオナマズに関わる全ての人に感謝でいっぱいです!! pic.twitter.com/JHWpNdLAvX
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) September 16, 2017