僕のマストアイテム
ダイソージグ。これほどコスパに優れたルアーは知りません。TSURI HACKライターの小林です。
二代目メタルジグ『ジグロック』によって、もはやその地位を確固なるものにし、ダイソーに釣具を買いに行くことに対し、違和感がなくなってきた昨今。
むしろ「次のダイソーの新作ルアーはどんなのだろう」と心待ちにしてしまうほど。
ダイソー三代目『メタルジグ』レビュー
お値段変わらず。なんと言っても一個100円
アイテムの固有名詞が無く、「メタルジグ」としか言いようがない、こちらの“メタルジグ”。一個100円という、価格破壊ぶりは健在。買わない理由がありません。
釣具屋の店頭に流通しているメーカー品であれば、一個600円〜1000円くらいが相場でしょうか。流石にクオリティは違えど、それらと比べると価格は雲泥の差です。
とりあえず一個は持っておいて損はありません。ロストしてもお財布に優しいので、なんなら10個ぐらい買っておくことをオススメします。メタルジグは引っ掛けやすいのでね。
最近カラーラインナップが増えて、タチウオ需要を見込んだ『夜行モデル』も発売されました。こちらまだ試していませんが、まぁ釣れるのは間違いないでしょう。
ウェイトは18g、28g、40g
ウェイトは18g、28g、40gの3サイズ展開。二代目のジグロックと同じラインナップですね。
僕はもちろん、3タイプすべてコンプリート。状況に応じて使い分けるようにしています。
最近だとサーフで使うことも多いダイソージグ。荒れたサーフでは飛距離を出すために40g、穏やかなときには18g、28gと言った具合に使い分けています。
堤防であれば、水深や潮の流れに応じて対応させると良いように思います。
10mぐらいと浅ければ18gで十分ですし、30mとそれなりに水深があるならば40gなど。深くて潮が速いようなら、このメタルジグでは太刀打ちできません。他メーカーの専用ルアーを使うようにすると良いと思います。
申し分ない飛距離
メタルジグは鉛の塊。これが飛ばない訳がありませんね。飛距離は通常使用であれば、必要にして十分でしょう。
今回の三代目は、二代目ジグロックよりも風の抵抗を受けにくい棒状。なんとなく“飛ぶイメージ”があるものの、確かではありません。
ちなみに、下のメタルジグは塗装がボロボロに剥がれたのが『二代目・ジグロック』。二代目はアジのような体高ですが、三代目はイワシのようなスリムさですね。
センターバランスで水平フォールをキープ
パッケージでもアピールしていましたが、三代目メタルジグはセンターバランス。そのため、フォール時に水平姿勢をキープしやすくなっているのでしょう。
水平フォールをキープしてくれる……つまり、フォール速度をゆるやかにしてくれるということ。しゃくりアクションで誘い、フォールで食わすなんて使い方がベターでしょうか。
因みにこちらは二代目ジグロック。ご覧のとおり後方重心。水平姿勢はキープしにくい形です。また、一見飛距離が伸びそうですが、扁平故に風の抵抗をもろ受け。それで相殺されている印象です。
タダ巻きでもOK
タダ巻きでも釣れちゃうのがいいところ。僕がよく釣りをするエリアでは、水深10m未満のところも多く、フォールがいまいち活きない。そんなときはタダ巻きで使うことが多いのです。
ボトムまで沈めてからリトリーブしても良いですし、着水と同時にタダ巻きしてもOK。そのどちらでも良く釣れます。
塗装が剥げにくい
そしてこのルアー、本当に100円で良いのかと思うほど塗装が剥がれません。
サーフや磯でガンガン岩に当てて酷使していますが、それでも十分に塗装をキープしてくれています。
上から三代目メタルジグ、二代目ジグロック、そしてシマノのイワシロケットと並べてみましたがこの通り。
二代目ジグロックの塗装の剥がれ具合はサーフで使えば数投でダメになるようなレベルでしたが、三代目メタルジグは何度もサーフで使っているのに、色が残ってくれていますね。
トップコートがしっかりしている印象がありますね。
※注意!衝撃でひん曲がります
これは悪い点でもあり、良い点でもあります。衝撃でひん曲がってしまうのです(笑)
使っている鉛の質や密度の関係だと思うのですが、曲がりやすいということは……下手したら壊れる可能性も否めません。
良い点はコレを逆手に取り、簡単にカスタムできるということ。軽く曲げるとウォブリングが激しくなり、動きも変わります。
ダイソーメタルジグのカスタム
フック&スプリットリングは要交換
「ダイソーでメタルジグ買って、釣り場ですぐに釣り開始!」ってのはちょっと危険です。
この三代目メタルジグ。ボディ自体は非常に良いのですが、フック、スプリットリングが弱く、また恐ろしく錆びやすいのです。
なので、もしカスタムせずに幸運にも魚がかかったとしても、フックが折れてバレてしまうかもしれません。そして、フックは一回使えば確実に錆びます。
そのため、フックとスプリットリングは使い物にならない(要交換)という認識でいるのが良いと思います。
ブレード付けると、さらに激釣れルアーに
フックの交換と合わせて、ブレードを付けちゃったりしてもいいですよ。
ブレードによるアピール力アップで魚を引き寄せ、タダ巻き時でもブレードの抵抗を感じながらリトリーブできます。
ブレードカスタムはダイソージグのみならず、様々なルアーで釣れるのでめちゃめちゃオススメです。
ダイソー『メタルジグ』での釣果!
三代目メタルジグで、過去釣れたサゴシ。これ以外にもたくさんの魚を釣っています。
ブレードカスタムの28gに55cmのサゴシ。ボトムに一旦落として、タダ巻きたら「ガツーン!」ときました。
ブレードカスタムは、獰猛なサゴシなどに有効な気がしています。みなさんも、サゴシが釣れているタイミングで使ってみると、よく釣れるかもしれません。
サゴシカッターで高価なルアーを無くそうものなら……すぐにメンタルをやられてしまうでしょう。『三代目メタルジグ』は精神衛生上の観点からもおすすめ。
ここ最近、このジグで釣れた一番の大物は70cmのメジロ。ナブラが湧いた瞬間にタダ巻きしていたら「ゴツーン」ときました。ひょっとしたらイワシと間違えたのかもしれませんね。
他にもヒラスズキなども釣れるため、今や僕の釣りのスタイルになくてはならないルアーの一つです。
まとめ
100円なのになぜかスタメンのタックルボックスに入れちゃう不思議なルアーです。
二代目ジグロックは「とりあえず入れておくか」という感覚でしたが、三代目メタルジグは、その釣れっぷりから、なくてはならない存在にまで昇華しました。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海に川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。