フロートリグ×プラグって釣れるのか?

沖合のメバルやアジを狙うのにフロートリグを使う方も多いと思います。
その際、フロートの先に結ぶのはジグヘッド(ワーム)なのではないでしょうか。しかし、理屈で考えるとプラグを結んでも魚は釣れるはず。
そこで今回は、フロートプラッキングは釣れるのか? フロートにプラグを結ぶメリットはあるのか? を検証します!
フロートプラッキングの仕掛け

タックルに関しては、普通のフロートリグと同じです。
仕掛けが長いので7〜8ft程度のライトゲームロッド、2500番のスピニングリール、PEライン0.6号前後が適しています。
フロートの種類はカン付き(Fシステム)と中通しタイプのどちらでもOKですが、絡みにくいFシステムがおすすめです。
使い方
使い方も普通のフロートリグと同じで、基本は遠投してただ巻きです。
ハンドル1回転に1〜2秒かけ、デッドスローでゆっくりアプローチします。
たまにリトリーブを止めて、少しフォールさせるのもいいでしょう。
これがフロートプラッキングの威力だ!

遠投してデッドスローで巻いてくるとヒットしました。
小型ですが本命のメバルをゲット!
ルアーはラッキークラフトの「ワンダー50ライト」です。

同じパターンで追加!
上がってきたのは20cmほどのまあまあサイズ。サイズアップに成功です。

タックルハウス「ライジングミノー」に変えて3匹目をキャッチ。
2時間程の釣行で、爆釣とはいきませんが、そこそこ反応を得られて楽しめました。
ただし、アタリの割にはキャッチ率が低く、フロートの抵抗のせいか喰いこみが悪いようにも感じました。
数を伸ばすためにはフロートのサイズダウンなどの工夫が必要なのかもしれません。
フロートプラッキングのメリット・デメリット

ここからは実釣を通してわかったメリットとデメリットを紹介します。
沖の表層をスローに誘える
飛距離を出せるフロートと比重の低いプラグを組み合わせることで、沖の表層をじっくり誘えるのが最大のメリットです。
ジグヘッドは比重が高いのでデッドスローで表層を誘うのは難しいですが、プラグなら超スローな動きにしか反応しない個体を狙えます。
とくに沖合のポイントはスレていない個体や良型も多いため、狙う価値は十分です。
絡みやすい
キャスティングに失敗すると糸絡みが発生します。
フロートリグはもともと絡みやすい仕掛けですが、先がプラグになることでさらに絡みやすくなります。
また、タカ切れした場合はフロートとプラグの両方を損失するのでダメージも大きいです。
喰い込みが悪い
そもそもプラグ自体がワームのように食い込みませんが、フロートがあることでさらに喰いこみが悪いと感じました。
ジグヘッドよりもフッキング率が低い印象です。
フロートプラッキングのコツ

実際にチャレンジしてみて感じた、釣るためのコツを紹介します!
流れの変化を感じる

フロートを巻いていると抵抗の変化を感じる場所があります。そんなところは流れの変化がある場所なので重点的に探りましょう。
流れの変化にはベイトが溜まるため、メバルの好ポイントなっていることが多いです。
慣れるまでは少し難しいですが、巻いた時に抵抗が軽くなる場所や重くなる場所を感じとってください。
余裕をもってサミング

キャスト時は早めにサミングして絡みを防止しましょう。
サミングが遅れると、着水時にラインとプラグが重なって絡みます。
飛距離は少し落ちますが、余裕を持ってサミングすることでフロートとプラグが一直線の状態で着水してくれます。
ドラグは強めに

フロートリグはアワセが効きにくいため、ドラグ設定は強めにしておきましょう。
フロート自体に重みがあるのと、横流れの場合はフロートを支点にラインが屈折するため、ドラグが緩いと針先に力が掛かりません。
デメリットもあるけど……

「フロートにプラグを付けて釣れるの?」と筆者も疑念を抱いていましたが、結果的にちゃんと釣れました。
喰いこみの悪さや絡みやすいといったデメリットもありますが、他のアングラーが攻め切れないところを攻められるメリットはとても大きいです。
ぜひ、ライトゲームの引き出しのひとつとしてみてはいかがでしょう。