大阪府泉南〜和歌山県紀北
泉南〜紀北エリアの秋イカシーズンは9月1週目頃からスタートし、2.5号の小型エギで数釣りが楽しめます。
10月に入ると300g程度に成長した個体も多くなり、エギのサイズも3〜3.5号が中心に。
11月後半になると800g前後の大きな個体も釣れますが、数はかなり減ってくるので難易度が高く、秋のハイシーズンは9月2週目〜10月末ぐらいまでです。12月以降は親イカが回遊してくるまではオフシーズンになります。
親イカはゴールデンウィークを過ぎた5月1週目頃から釣れはじめ、6月末まで釣れます。
大潮や中潮など潮が大きく動くタイミングで釣果がでやすいため、5〜6月の大潮周りのタイミングに合わせるのがおすすめ。
釣果が上がるのは産卵場所に近くて潮通しがよいポイントで、朝夕もしくは夜間に釣れることが多いです。
親イカは6月いっぱいまでが本格シーズンですが、7〜8月の夏場にも稀に釣れることも。筆者は8月末にケンサキイカを狙っていると800gの親イカが釣れたこともあり、低確率ですが夏場も狙えなくは無いと思います。
和歌山県中紀〜南紀
中紀〜南紀エリアは黒潮の影響で年中水温が高いため、アオリイカの産卵時期がバラバラで、シーズンインのタイミングもバラバラというか曖昧です。
秋イカのシーズンとしては、南紀方面でまとまって釣れだすのが8月始め、中紀方面は8月半ば頃から釣れ始めます。
秋のハイシーズンは10〜11月末までですが、12月以降も水温が16℃以上を保っているようならまだまだ釣れ、冬でもエリア全域で良型狙いのエギングを楽しめます。
中紀方面は水温が下がりやすいので厳寒期の2月頃は厳しくなりますが、南紀方面は2月でも釣果が望め、3〜4月頃になると沖から接岸してくる3kgオーバーの超大型も釣れだします。
冬期は水温の安定の仕方で釣果も変わるため、水温が18℃前後で安定している期間に潮通しのよい漁港や地磯などのポイントをおさえ、なおかつ潮周りがよい日を狙うのがおすすめです。
そして、4月の終わり頃からそのまま親イカシーズンのピークを迎え、中紀でも南紀でも5〜6月頃までシーズンが続きます。
以降も早く産まれて成長した個体がそのまま7月から釣れだすため、黒潮の影響を受ける中紀〜南紀エリアはほぼ年中エギングが楽しめる貴重なフィールドといえるでしょう。
兵庫県瀬戸内海側
秋の新子シーズンは9月1週目頃からスタートし、2.5号の小さなエギでコロッケサイズのアオリイカが狙えるようになります。
時間の経過とともに新子が徐々に大きくなり、12月1週目ぐらいまでは岸から狙うことが可能です。
エギのサイズに関しては、9月初旬〜9月後半は2.5号、9月後半〜10月中頃は3号、それ以降は3.5号を目安にしてください。
11月後半になると800g以上の個体も現れてきますが、11月中盤を過ぎるとかなり釣りにくくなり、場所も限定されるため、ハイシーズンといえるのは9月2週目〜10月末ぐらいです。
親イカは5月末ぐらいから釣れ始め、場所によっては8月のお盆辺りに釣れることも。ただし、一箇所で5〜8月まで釣期が続くことは非常に稀で、どの場所も可能性があるのは2週間程度です。
正直、親イカはタイミングとピンスポットを把握していないと釣ることが難しく、実際に釣果をあげる人はかなり限られています。
そのため、兵庫県瀬戸内海側では「親イカ狙いはかなり期待値が低い」というのが現実です。
兵庫県〜福井県日本海側
秋の新子シーズンは、9月の頭からスタートします。早生まれのものは8月後半から釣れますが、超小型が多いので釣るのは控えたいところですね。
9月後半になってくると2.5号〜3号のエギでコロッケサイズの数釣りが楽しめるようになり、宮津・舞鶴・小浜といった湾内でも場所を問わずに浅場で釣れます。
ハイシーズンの週末の防波堤は人が多過ぎて釣り荒れる傾向にあり、意外とサーフが狙い目です。
10月いっぱいまではシャローで釣れますが、サイズが大きくなるに連れて深いエリアではないと釣り辛くなってきます。
基本的に12月と1月はオフシーズンですが、ヤリイカに混じってキロアップのアオリイカが釣れることも。水深10mを超える深場をメインに攻めると大型アオリイカも狙えます。
親イカは毎年ムラがありますが、大抵4月2週目〜5月頭頃でピークを迎えます。太平洋側に比べるとサイズや数は期待できませんが、2kgオーバーを毎年手にしているアングラーもいるほど。
京都市内や大阪からもアクセスが良くなったので狙う価値は十分あります。
長崎県平戸〜生月島周辺
長崎北部に位置する平戸~生月島は車で一周することができ、風裏も探しやすく、ポイントの多さが魅力の島です。
例年多少のズレはあるものの、秋の新子シーズンは9月1週目~2週目にシーズンインとなり、コロッケサイズのアオリイカを狙うことができます。
サイトフィッシングも楽しめるので偏光グラスや2.5~3号サイズのエギを用意しておきましょう。
10~11月の晩秋を迎えるころにはサイズもアップし、キロ前後の群れに遭遇するケースも多く、ギャフなどのランディングツールは必ず備えておきましょう。
12月になると海水温の低下と共にハイシーズンが終わりを迎え、冬イカシーズンがスタート。
厳冬期のエギングはポイントが絞られるので数釣りは難しくなりますが、潮通しがよくて水深が深い場所をマズメ時に狙うと確率が大きく上がります。
3月下旬になると南側から北上するように春の親イカシーズンがスタート。
堤防や湾内でも2kgオーバーが上がり、6月いっぱいまでエギンガーを楽しませてくれます。親イカシーズンは藻場やストラクチャーの絡むポイントをラン&ガンで探りましょう。
7~8月は個体数が減るものの、外洋に面した潮通しのいいポイントを狙うとキロオーバーに出会うことがあります。
釣果やサイズ、狙い方は変わるものの、1年中アオリイカを狙える長崎県平戸〜生月島は魅力溢れるエギングスポットです。
なお、春は産卵床の設置・資源保護のために禁漁になっている場所もあるため、必ず確認してから釣行してくださいね。