目次
フライタイイングに挑戦しよう!

フライフィッシングで使うフライは完成品も売られていますが、鳥の羽や獣の毛などを用いてタイイング(自作)することもできます。
自身でイメージしたものを作り、狙い通りに魚を釣るのもフライフィッシングの魅力のひとつです。
本記事では、元釣具屋の筆者が簡単に巻ける定番フライのタイイング方法を紹介します。
フライタイイングに興味がある方は、ぜひ参考にしてください!
タイイングに必要なアイテム

タイイングに必要なアイテムを紹介します。
まずは以下で紹介するアイテムを揃えましょう。
バイス
フックを固定して作業するためのアイテムです。
台座がついているタイプと万力になっているタイプがありますが、どこでも作業ができる台座付きのタイプがおすすめです。
スレッド
フックにマテリアルを固定するための糸です。
専用品ではなくとも手芸用の糸なども十分に代用できます。
小さいフライは細めのスレッド、大きいフライは太めのスレッドを選ぶと巻きやすいです。
ボビンホルダー
スレッドを装着して作業するためのアイテムです。高額なものを買う必要はありません。
シザーズ
マテリアルやスレッドをカットするハサミです。
刃の切れ味がよく、細めで小回りが効くものを選びましょう。
あると便利なアイテム

必需品ではありませんが、用意しておくとタイイングが捗るアイテムを紹介します。
余裕がある場合は用意しておきましょう。
ハーフヒッチャー
フライの巻き終わりに使用するアイテムです。
素早くハーフヒッチができ、スレッドがほどけないようになります。
慣れれば指などを使ってハーフヒッチができるので必需品ではありませんが、用意しておくとスムーズにできて便利です。
ウィップフィニッシャー
ハーフヒッチャーと同じく、フライの巻き終わりにスレッドを固定するためのアイテム。
ビーズヘッドなどを使用したフライの固定に便利です。
ハックルプライヤー
ハックル(鳥の羽)を掴んで、タイイングしやすくするアイテムです。
巻くフライの種類によってはあると便利です。
ヘアスタッカー
エルクヘアー(鹿の毛)などの獣毛の毛先を揃えるためのアイテムです。
ヘアスタッカーがあるとフライの仕上がりが綺麗になります。
エルクヘアカディスのタイイング

エルクヘアカディスはトビケラを模したドライフライの定番パターンです。
浮力が高く、素材のエルクヘアは視認性もよいため、ドライフライ入門にもおすすめ。
渓流から管理釣り場まで万能に使えるドライフライです。
必要なマテリアル

- ・スレッド
- ・エルクヘア
- ・コックネック
- ・フライフック(ストレートシャンク・#8-#10程度)
▼ エルクヘア
▼ コックネック
▼ フライフック
巻き方
1.ヘッドの部分に少し隙間を空け、ボディ後方までスレッドで下巻きする2.コックネックハックルをボディ後方に固定し、スレッドは前方で止めておく
3.コックネックハックルをボディ前方まで巻きつけていく(ハックルプライヤーなどがあれば便利)
4.ヘッド部分でハックルを固定し、ボディのハックルの上部を指で押さえつけて平らにしておく
5.エルクヘアをヘッドに固定する(ヘアスタッカーで毛先を揃えておくと綺麗に仕上がります)
6.ハーフヒッチャーなどでフィニッシュして、エルクの余分な部分とスレッドをカットして完成
ソフトハックルのタイイング

ソフトハックルはウェットフライの代表パターンです。
水生昆虫や小魚に見えるシルエットで、表層〜中層付近の攻略に適します。
ドリフトでもリトリーブでも使える万能なフライです。
必要なマテリアル

- ・スレッド
- ・パートリッジ
- ・飾り糸など(手芸用などで可)
- ・フライフック(ストレートシャンク・#8-#10程度)
▼ パートリッジ
▼ 飾り糸
▼ フライフック
巻き方
1.ヘッド部分を少し空け、ボディ後方までスレッドで下巻きをする2.飾り糸をボディの後方に固定し、スレッドを前方まで持っていって止めておく
3.飾り糸をボディ後方から前方に向かって均一に巻く
4.ヘッド部分で飾り糸を固定する
5.パートリッジの先端部分をヘッド側に向けて固定する(パートリッジは根元部分の毛を取り除き、芯だけにしておく)
6.パートリッジの先端を折り返し、ヘッド部分で固定した後、折り返した側の余分な部分をカットする
7.パートリッジを1回転させて、ヘッドに固定する(ハックルプライヤーがあると便利)
8.パートリッジを後ろに撫でつけて、根元をスレッドで多めに巻きつけて補強する
9.ハックルを整え、ハーフヒッチャーなどでフィニッシュして完成
ヘアーズイヤーニンフのタイイング

ヘアーズイヤーニンフは水生昆虫の幼生をイメージしたニンフフライの代表格です。
中層〜底層を探るのに適しており、流れがある場所でも威力を発揮します。
ボトム付近に溜まっている魚を狙うのにおすすめです。
必要なマテリアル

- ・スレッド
- ・ヘアーズイヤー
- ・フェザントテール
- ・ビーズヘッド
- ・フライフック(ストレートシャンク・#10-#12程度)
▼ ヘアーズイヤー
▼ フェザントテール
▼ ビーズヘッド
▼ フライフック
巻き方
1.フックにビーズを通しておき、スレッドで下巻きをする2.フェザントテイルを適量取り、ボディの後方に固定する
3.スレッドにヘアーズイヤーを適量巻きつけ、ボディ後方から前方に向かって巻きつける(ヘッド近くに向けて段々と太くなっていくように巻くと綺麗にできます)
4.ヘッド部分まで巻いたらフィニッシャーなどで固定する
5.形を整えて完成(専用ニードルや裁縫用の針などがあると便利)
マラブーフライのタイイング

マラブーフライは小魚を模したストリーマーの代表的なパターンです。
フォールやリトリーブなどで高い威力を発揮します。
特にニジマスに効果抜群で、大型魚がよく釣れるフライです。
必要なマテリアル

- ・スレッド
- ・マラブー
- ・ビーズヘッド
- ・フライフック(ストレートシャンク・#8-#10程度)
▼ マラブー
▼ ビーズヘッド
▼ フライフック
巻き方
1.フックにビーズを通しておき、スレッドで下巻きをする2.マラブーを適量取り、ボディの後方に固定する(テールの長さはボディの2〜3倍程度)
3.スレッドにマラブーの余っている部分を巻きつけ、スレッドと一緒に巻きつけてボディを作る
4.ヘッド部分まで巻いたらマラブーの余った部分をスレッドと分け、スレッドで余った部分を固定
5.余った部分をカットし、フィニッシャーなどでスレッドを固定して完成
エッグフライのタイイング

エッグフライは管理釣り場での定番として知られているフライです。
ペレットなどに近い沈下速度なので、管理釣り場のトラウトには抜群によく効きます。
タイイングが簡単でよく釣れるため、タイイング入門にも最適です。
必要なマテリアル

- ・スレッド
- ・エッグヤーン
- ・糸オモリ(もしくはガン玉)
- ・フライフック(カーブシャンク・#10〜#12程度)
▼ エッグヤーン
▼ 糸オモリ
▼ フライフック
巻き方
1.フックにスレッドで下巻きをする2.適量の糸オモリもしくはガン玉などをフックに固定する
3.フックの倍程度の長さのエッグヤーンをフックの上部に巻き付けて固定
4.スレッドでヤーンの根元を挟み込むようにして両端を固定してから、アイの後ろ側にスレッドを持っていく
5.ハーフヒッチャーなどでフィニッシュしてスレッドをカット
6.エッグヤーンを上に摘み上げて、余分なヤーンをカット
7.シザースでトリミングし、指で形を整え完成
フライフィッシングがもっと楽しくなる!

今回は、使いやすくて簡単にタイイングできるフライを厳選して紹介したので、数あるフライの中のほんの一部です。
他にも釣れるフライはたくさんありますので、ぜひさまざまなフライをタイイングしてみてください。
タイイングできるようになればフライフィッシングがさらに楽しくなりますよ!
▼ビギナーの方はタイイングセットを購入して始めるのもおすすめです!
キャップス バイスツールセット
土台に適度な重さがあるので、安定してフックを固定出来ますし。固定した時でも角度や向きを調整出来るので、とても使いやすいと思いました。
出典: 楽天市場
筆者の紹介

関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪
釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。
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