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鈴原ありさ「私が釣りで感じた“リアル”をみんなにも」【はたらく釣り人 Vol.3】

釣りを生業とする、あらゆる人物に触れながら、哲学やプロフェッショナルな姿勢を深堀りする連載企画『はたらく釣り人』。第3回目は鈴原ありさ。海も川も湖も、魚さえいればどこだって遊び場。まるで仕事と趣味を往復するように、自由に釣りを楽しむ女の子。普段は見せないもう一人の“arico”。まだぼくらの知らない彼女がそこにはいました。

目次

 

鈴原ありさ

 

Chapter 1

 

授業後が“釣り時間”。

 

実家が滋賀県で、「琵琶湖で生まれ育った」と言ってもいいかもしれません(笑) 小さい頃はお祖父ちゃん子だったので、一緒にセミをとったり、家族で釣りに出かけることもよくありました。自然に囲まれた環境にずっといたので、それが今の仕事のルーツになっているような気もします。

 

ー 学生時代に上京したみたいですが、変わらず釣りには?

短大(心理学を専攻)に通いながら、授業が終わったあとに菅釣り(トラウト)に行っていました。ロッドを持って電車に乗って。なにせ何も知らない状態から始めたので、釣れないのがほんとに悔しかった。気付いたらのめり込んでいましたね。

 

鈴原ありさ

 

ー 本格的に「釣り」を仕事にしようと思ったのは、そのころ?

短大1年の終わりになると、周りもだんだんと就職活動にシフトしていって。でも、なぜか「自分が就活をする」っていうイメージがまったく持てなかったんですよね。せっかく人生の時間を費やすなら、自分が好きなことを仕事にしたいなと。最初は手探りでしたけど、オーディション(アングラーズアイドルの最終選考)を見ていたメーカーさんに声をかけていただいたことで、なんとかスタートを切ることができました。

 

鈴原ありさ

 

Chapter 2

 

釣りガールの一喜一憂。

 

ー 現在、多数のメディアに出演するなど、活躍の場を広げていますね。釣りを仕事にして良かったと思うことは?

一番は釣りの“幅”が広がったことですね。いろんな釣り、いろんな人と出会うことで、「こんなに奥深かったのか!」「こんなに楽しい釣りがまだまだあったんだ!」と、常に新しい発見ばかりです。一人ではなかなか挑戦できないような釣りも経験できたりと、自分はほんとに恵まれているなぁと感じています。

 

鈴原ありさ

 

ー では、反対に苦悩はありますか?

取材だと天気の都合だったり、その日しか釣りができないということもしょっちゅうで。限られた時間の中、「ここぞ!」という場面でいい魚をバラしてしまったりするとやっぱり凹みます。まだまだ実力が足りなかったと、自分自身を振り返るいいタイミングだったりもするんですけど。

 

鈴原ありさ

 

ー 仕事をする上でのポリシーがあれば教えてください。

釣りの魅力が多くの人に伝わるように……もっと言えば、私が釣りで感じた“リアル”を届けていきたいんです。バラした時の悔しさもあれば、魚を手にしたときの感動もある。そのどちらもがあるから、釣りが楽しい遊びになるんですよね。メディアによって表現の仕方は変えても、このことだけは忘れないようにしています。

 

鈴原ありさ

 

ー 「メディアによって表現を変える」という言葉が気になりました。

例えばYouTubeだったら、釣りをしている“自分そのもの”を、できるだけありのままに届けたいんです。魚をバラしてしまえば、声に出してとことん悔しがって、釣れた時は「やったー♪」とストレートに喜ぶ。とにかく楽しんで見てもらうことを一番に考えています。専門誌(雑誌)の場合は、テクニック面もできるだけわかりやすく伝えながら、“釣りを心から楽しんでいる自分”が文章からも表れるように。読んだ人が「この子、楽しそうに釣りしているなぁ」って、感じてもらえたら一番です。

 

ー 応援してくれる人と触れ合う中で、嬉しかったことは?

「アリコちゃんの動画を見て渓流はじめました」とか。自分が発信したことが誰かのきっかけになる。そんなことを実感できる言葉は、何よりも嬉しかったりします。

 

鈴原ありさ

 

ー 辛いときこそファンの存在が糧になるような気がしますね

体調を崩してしばらく休養していた時期も、「今はしっかり休んで」「取材大変そうだけど無理しないで」と、自分を気遣ってくれる一言に救われました。そんな経験もあって、ファンの方たちにはいつも支えられていると感じています。

 

鈴原ありさ

 

Chapter 3

 

なりたい自分。目指す未来。

 

ー 今後挑戦したい釣りは?

タナゴ釣りに挑戦したいですね。最近小物釣りにハマっているんですけど、あの繊細なアタリを取るっていうことに、釣りの面白さが凝縮されているような気がします。自然に囲まれた水路で、のんびり釣りを楽しむ。他にはない“趣”があるのも、この釣りの魅力じゃないかと感じています。

 

鈴原ありさ

 

ー 目標にしている人や、展望について教えてください。

んー……じつは「この人に憧れています」って人が思い浮かばなくて。でも、いつも楽しそうに仕事している人は素敵ですよね。見ているだけで、自然とこっちも幸せになっちゃうような。そういう人に私もなりたい。自分が発信することで、「釣りしてみたい」と思ってくれる人が少しでも増えてくれたら嬉しいし、それが夢であり目標です。

 

鈴原ありさ

 

ー では、最後に。読者(ファン)の方へ一言お願いします。

いつも応援ありがとうございます。少しでも恩返しができるように、自分らしく楽しい発信を続けていけたらと思っています。これからも変わらぬご支援をいただけたら嬉しいです!

 

Photo_Kenichi Kurosaki
Text_Masashi Takeda

 

鈴原ありさ

鈴原 ありさ(すずはら・ありさ)
ルアーフィッシングをメインに、日本全国で釣りを楽しむ。SMITH、Hapyson、サンライン、Foxfireなどのサポートを受け、ライターを中心にメディアでの活動を積極的におこなう。好きな場所は奄美大島。滋賀県出身。

Instagram:@angler_arico

ライター・鈴原ありさ(arico)の記事一覧

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