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アタリが激減するって!?ワイヤーリーダーの“リアル”を元釣具屋が解説

タチウオやサワラの牙対策として用いられるワイヤーリーダー。そんなワイヤーリーダーのおすすめアイテムと基礎知識を解説します。活性と喰い方を見極めて有効活用すれば釣果が伸びること間違いなし!

目次

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牙モノはワイヤーリーダーで対策を

タチウオ釣りの画像

タチウオやサワラなどを狙う釣りでは、鋭い牙によるラインブレイクが付きものです。

そんな牙ものを狙うにあたり、ヒットさせた魚を確実に取り込み、仕掛けやルアーをロストから守るには、ワイヤーリーダーという手段があります。

本記事では、元釣具屋の筆者がおすすめのアイテムやワイヤーリーダーを使う際の注意点を解説します。

ワイヤーリーダーを使用する釣り

タチウオ釣りの画像

基本的には、タチウオもしくはサワラを狙う時に使用します。

タチウオ釣りの場合、引き釣りやワインド、ショアジギング、船タチウオテンヤ、オフショアジギングと、幅広い釣り方に用いられます。

サワラ狙いの場合、ショアジギングやオフショアジギングで使うことが多いです。

おすすめのワイヤーリーダー

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おすすめのワイヤーリーダーを集めました。

ワイヤーリーダー選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

土肥富 形状記憶合金ワイヤーリーダー OS-13

形状記憶合金を採用した耐久性の高いワイヤーリーダーです。

クセが付きにくいため、数釣りをするワインドや引き釣りにおすすめ。

ワイヤーの径が細く、スイベルやリングなどの付属パーツも小さいため、魚に違和感を与えにくくなっています。

オーナー ワイヤーリーダー TF−W2

極細ソフトワイヤーを採用したリーダーです。

しなやかなのでルアーのアクションを損いにくいことが特徴。

ピンク色のチューブが付いており、魚からの視認性を高めてミスバイトを防ぎます。

がまかつ ワイヤーリーダーkg II

形状記憶合金なので折れにくく、カールしないワイヤーリーダーです。

ライン側にはパワースイベルが付いており、糸ヨレを防止してラインラブルを軽減。

喰わせ重視のワイヤー径が細いものと、強度重視の太めのものがラインナップされています。

清光商店 ワイヤーリーダー

ブラックカーボンコートが施されていて目立ちにくいワイヤーリーダーです。

長めの規格もラインナップされており、オフショア・船釣りにも適します。

4本入りでリーズナブルな価格も魅力です。

カットして使用する複合メタルラインです。

スリーブ無しで結べるため、普通のショックリーダー感覚で使える点がGOOD。

しなやかでクセがつきにくく、綺麗なルアーアクションを演出できます。

ワイヤーリーダーのQ&A

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筆者が釣具店で勤務していた時によく受けたワイヤーリーダーに関する質問と、それへの回答を紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

ワイヤーリーダーを使うと喰いが悪くなる?

ナイロン・フロロカーボンリーダーと比較すると目立ち、潮との抵抗が大きく、硬くて重たいため、仕掛けやルアーのアクションを阻害してしまいます。

そのため、「比べると喰いが悪くなる(アタリが減る)」というのは間違いありません。

しかし、夜間に速いアクションで誘うワインドやテンヤはワイヤーが目立ちにくいのか、喰いにさほど影響がない場合も多いです。

また、魚の活性が高い場合も喰いが落ちることは少なく、ラインブレイクが減るので結果的にキャッチ率が上がることも多々あります。

その時々によって適した選択は異なりますが、「ワイヤーを使って喰いが悪い場合はフロロリーダーに切り替える」ということを念頭に置いておきましょう。

長さの選び方は?

ワイヤーリーダーは短いものが扱いやすく、喰いも良いのでおすすめです。

岸からの釣りは10cm程度、船釣りは30〜70cm程度を基準にしてください。

ワイヤーを長くするとラインブレイクを軽減できますが、仕掛けやルアーの動きが悪くなってしまうため、喰いが悪くなってしまいます。

太さの選び方は?

ワイヤーリーダーの太さは、できるだけ細いものを選びましょう。

太いものを選ぶと潮の抵抗が大きくなったり、見た目の違和感が大きくなったりして、魚からの反応が悪くなります。

筆者は細いワイヤーを長く使用していますが、切られた経験はなく、極端に喰いが悪くなることも少ないので細めのワイヤーがおすすめです。

ショックリーダーは必要?

ワイヤーリーダーを使用する際も、PEラインとワイヤーリーダーの間にショックリーダー(フロロかナイロン)を接続しておくのが無難です。

PEラインは結束強度が低いため、ワイヤーに直結すると強い負荷が掛かった際に結び目が切れたり、抜けたりすることがあります。

また、PEラインもワイヤーも伸びが少なく、瞬間的な強い衝撃を吸収できないことも理由です。

ワイヤーリーダーを使いこなそう!

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太めのフロロやナイロンリーダーを用いて対策することもできますが、牙に当たる角度によってはすぐに切れる場合もあります。

そのため、魚の活性や、アタリの数、喰い方を考慮しながらワイヤーリーダーを使いこなせるようになれば、釣果は伸びるはずです。

最後になりましたが、遊漁船によってはワイヤーリーダーが禁止されていることもあるため、必ず乗船前に確認しておいてくださいね。

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筆者の紹介

tsuki

関西出身の元釣具屋。釣具店時代の知識を活かして皆様の役に立つ情報を発信していきます♪

釣りはいろんなジャンルをしていますが、その中でも好きな釣りはタナゴ釣り。

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