ダイワのレバーブレーキリールについて
ダイワのレバーブレーキリールは、磯でのメジナ狙いや堤防でのチヌ狙いで大人気です。現在ほとんどのシリーズで従来比ブレーキ効率2倍の「バイターボブレーキ」を搭載。軽い力でしっかり止められ、竿を立てたい時にはしっかり立てられる、やり取りのしやすいレバーブレーキを採用しています。
今回はそんなダイワの2020年最新レバーブレーキリールを解説していきます。
ダイワレバーブレーキリールのラインナップ
ダイワレバーブレーキリールのラインナップは全6シリーズ。トーナメントで勝つための競技モデル、手頃な価格で高性能を味わえるハイコスパなリールまで充実のラインナップです。
以下にシリーズごとに採用されている主な機構、ラインナップをまとめました。
トーナメントISO LBD

トーナメントISO LBDは、ダイワ最高峰のレバーブレーキリールです。競技用の超ハイスピードモデルから、巻上げパワーが強く大物と対等に渡り合えるモデルまで、全4機種をラインナップしています。
トーナメンター、ベテランフカセ師にふさわしいハイエンドモデルです。
採用されている主な機構
▼リアウエイトバランスボディ
重心をより後方に下げたバランス設計のボディ。重心が後方に来ることでロッドの先重り感を軽減し、操作が軽快・快適に行えるメリットが得られています。
薄肉アルミスプールが採用されていることも、ボディバランスの良さに貢献しています。
▼LC-ABS(ロングキャストABS)スプール
従来のABSスプールを進化させた、ライン放出性能に優れたスプールです。フカセ釣りにおいては軽い仕掛けを遠くに投げられたり、潮の流れに瞬時にアジャストさせながら道糸を送り出したりすることが楽に行なえます。
▼ワンウェイオシレーション
ワンウェイオシレーションとは、逆転時にスプールが上下しない仕組みのこと。魚に違和感を与えにくく、無駄に暴れさせずに取り込み出来ることがメリットです。バイターボブレーキとの相乗効果で、ハイレベルなレバーブレーキの釣りを展開出来ます。
ラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ブレーキ力(kg) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 (lb-m) | 本体価格(円) |
競技LBD | 108 | 7.2 | 230 | 14 | 8 | 1.85-150、2-140 | 85,200 |
2500SH-LBD | 102 | 6.8 | 240 | 14 | 8 | 3-150、4-100 | 85,200 |
3000LBD | 73 | 4.9 | 260 | 14 | 8 | 3-200、4-150 | 97,200 |
3000SH-LBD | 102 | 6.8 | 260 | 14 | 8 | 3-200、4-150 | 97,200 |
ダイワ トーナメントISO LBD 競技LBD
ダイワ トーナメントISO LBD 3000SH-LBD
尾長モンスター

磯釣り師の夢である大型尾長を獲るためのリールです。ナイロン5~6号を十分に巻ける大容量の糸巻き量、尾長に主導権を与えない巻取りパワー&巻上げ速度を誇ります。
掛けられるチャンスが非常に低いモンスタークラスの尾長を、確実に手中に収めたいなら選ぶべきリールではないでしょうか。
採用されている主な機構
▼マグシールド
海水・埃の侵入を防ぎ、初期回転性能を維持してくれるマグシールド。2010年に発表され、今ではダイワリールの多くで採用されている信頼の機構です。
塩や砂噛み等でリールに起こるトラブルを軽減し、常に最高の状態で尾長と真っ向勝負が出来ます。
▼LC-ABS(ロングキャストABS)スプール
ライン放出抵抗の少ないLC-ABSスプールは、仕掛けを自然になじませること、軽い力で仕掛けを振り込めるので無駄な体力消耗を防ぐことに繋がってくれるでしょう。
ライントラブルも最小限に抑えてくれますので、トラブル対応のタイムロスでヒットチャンスを失うことも少なくなります。
▼ATD(タフ)
ATDは魚に違和感を与えにくい新世代ドラグシステム。尾長モンスターは耐久性重視でカーボンワッシャーを採用した、タフ仕様のATDを採用しています。このドラグシステムとバイターボブレーキ、さらにワンウェイオシレーションも採用されているので、現状考えられる尾長相手のリールとしては最高のものではないでしょうか。
ラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ブレーキ力(kg) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 (lb-m) | 本体価格(円) |
LBD | 96 | 5.7 | 335 | 14 | 8 | 5-200、6-150 | 68,000 |
ダイワ 尾長モンスター LBD
銀狼 LBD

ダイワのチヌブランド・銀狼から発売されているチヌ専用のレバーブレーキリール。各機構がチヌ専用にチューンナップされています。狡猾なチヌを食わせて獲り、枚数を重ねられるチヌ師必見のレバーブレーキリールです。
採用されている主な機構
▼ZAION製リアウエイトバランスボディ
リアウエイトバランスボディによって得られる先重り感の軽減に加え、カーボン素材のZAIONを採用することで自重の軽量化も図られています。重心バランスの良さ、自重の軽さによって長時間の釣りもストレスフリーです。
▼ロングストローク×大口径スプール
浮力の低いウキで軽い仕掛けを使うことが多いチヌ釣り。黄金比率のロングストローク×大口径スプールを採用することにより、軽い仕掛けも遠投することが可能となっています。
▼ワンウェイオシレーション
時に0.6~0.8号といったハリスを使うチヌ釣りでは、魚を如何に暴れさせず取り込めるかがキーです。銀狼 LBDにはワンウェイオシレーションが採用されていて、レバーブレーキ使用時のブレが少なく、チヌを無駄に暴れさせずやり取りが出来ます。
ラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ブレーキ力(kg) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 (lb-m) | 本体価格(円) |
LBD | 100 | 6.8 | 240 | 10 | 6 | 1.85-150、2-140 | 57,900 |
ダイワ 銀狼 LBD
インパルト LBD

インパルト LBDは、2020年9月デビューのダイワ最新レバーブレーキリールです。ハイエンドモデル並みに軽く、最新の機構を多数搭載しています。ラインナップには競技モデルもあり、トーナメントでも通用する性能を持っていることが伺えます。
採用されている主な機構
▼チタンベール採用ZAIONエアローター
ローターにZAION、ベールにチタンを採用しているインパルト LBD。人気の高い品番2500SHはなんと自重240グラム。ハイエンドモデルのトーナメントISO LBDと同じ自重を実現している点は驚きです。
▼ワンウェイオシレーション
トーナメントISO LBDや尾長モンスターに採用されているワンウェイオシレーションも採用。無駄に魚を暴れさせず、やり取りをスムーズに行えます。
▼LC-ABS(ロングキャストABS)スプール
インパルト LBDでももちろん最新のLC-ABSスプールを採用。スプールスカートは競技モデルではレッド×ホワイト、H・SHモデルではゴールド×ホワイトが入ったデザインです。
ラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ブレーキ力(kg) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 (lb-m) | 本体価格(円) |
競技 | 108 | 7.2 | 230 | 14 | 8 | 1.85-150 | 58,000 |
2500H | 93 | 6.2 | 245 | 14 | 8 | 3-150 | 58,000 |
2500SH | 102 | 6.8 | 240 | 14 | 8 | 3-150 | 58,000 |
3000SH | 102 | 6.8 | 245 | 14 | 8 | 4-150 | 58,000 |
ダイワ インパルト LBD 競技
ダイワ インパルト LBD 2500SH
シグナス LBD

ダイワレバーブレーキリールで最も低価格なシリーズ。低価格とは言えどもバイターボブレーキをはじめとする機能を多数搭載していて、初心者だけでなく上級者も満足の性能を持っています。
フカセ釣りにチャレンジする最初の1台として、もしもの時のサブ機としておすすめのリールです。
採用されている主な機構
▼ZAIONブレーキレバー
シグナス LBDはブレーキレバーがZAION仕様。軽く扱いやすいのが特徴で、道糸を止める・出す指先での操作が行いやすいです。
クイックオンオフレバーブレーキシステムでストッパーをすぐに掛けることも出来るので、通常のドラグを利用したやり取りも簡単に行なえます。
▼ワンタッチアルミハンドル
簡単に折り畳めるワンタッチアルミハンドルを採用。コンパクトに持ち運べる、保管の際にハンドルが邪魔にならないといったメリットがあります。握り込みやすいハイグリップTノブ搭載にも注目です。
▼LC-ABS(ロングキャストABS)スプール
ハイエンドモデルにも採用されているLC-ABSスプールを搭載しています。初心者が起こしがちなライントラブルを軽減し、仕掛けを楽に遠投出来ます。
ラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ブレーキ力(kg) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 (lb-m) | 本体価格(円) |
2500LBD | 80 | 5.3 | 285 | 14 | 8 | 3-150 | 25,000 |
2500H-LBD | 93 | 6.2 | 285 | 14 | 8 | 3-150 | 25,000 |
3000LBD | 80 | 5.3 | 285 | 14 | 8 | 4-150 | 25,000 |
3000H-LBD | 93 | 6.2 | 285 | 14 | 8 | 4-150 | 25,000 |
ダイワ シグナス LBD 2500H-LBD
ダイワ シグナス LBD 3000H-LBD
ラグザス LBD

ラグザス LBDはミドルクラスでありながら、ハイエンドモデルの高級感を持ったシリーズです。そのデザインも性能も、ハイエンドモデルのトーナメントISO LBDに近いものがあります。その差は自重と逆転フリー性能に違いがあるくらいです
採用されている主な機構
▼アルミ鍛造レバー
安心の強度を持つアルミ鍛造レバーを搭載。バイターボブレーキの性能を確実に発揮し、取り込みをサポートしてくれます。ゴールドカラーで高級感も高いです。
▼軽量ZAIONハンドル
ラグザス LBDに搭載されている軽量ZAIONハンドルは折り畳みも可能。軽快な巻きを実現し、持ち運びの利便性にも優れています。
▼LC-ABS(ロングキャストABS)スプール
最新スプール形状のLC-ABS(ロングキャストABS)スプールを搭載。他のシリーズと同じく、遠投・道糸の送り出し・トラブルレス性能に優れ、快適な使用感をもたらしてくれます。
ラインナップ
品番(番手) | 最大巻上長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 最大ブレーキ力(kg) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量 (lb-m) | 本体価格(円) |
2500LBD | 80 | 5.3 | 275 | 14 | 8 | 3-150 | 40,000 |
2500H-LBD | 93 | 6.2 | 275 | 14 | 8 | 3-150 | 40,000 |
3000LBD | 80 | 5.3 | 270 | 14 | 8 | 4-150 | 40,000 |
3000H-LBD | 93 | 6.2 | 270 | 14 | 8 | 4-150 | 40,000 |
ダイワ ラグザス LBD 2500H-LBD
ダイワ ラグザス LBD 3000H-LBD
レバーブレーキリールの基本的な選び方
最後にレバーブレーキリールの基本的な選び方をおさらいしておきましょう。
サイズ
通常であれば2500番、大物狙いであれば3000番がおすすめです。ダイワでラインナップされている競技モデルは、通常モデルより細いラインを使うのに適しています。
ギア比
ハイスピードな巻取りが可能なSH(スーパーハイギア)が人気です。素早く巻取り出来ることで魚に主導権を与えないやり取りがしやすいです。もし大物狙いで巻上げパワーを重視する場合はハイギアやノーマルギアを選んでみてください。
自重
長時間竿を握り続けるフカセ釣りでは、自重の軽いリールを選んでおきたいところ。
自重は価格が高いほど軽いです。予算を考えながら、出来る限り軽いリールを選んでみてください。
ダイワのレバーブレーキリールがアツい!

ダイワは今回ご紹介したレバーブレーキリール以外に、ハイスペックな磯竿からラインのような小物、クーラーやバッカンといった用品まで、フカセ釣りに必要なアイテムが豊富にラインナップされています。フカセ釣りをする時には、ぜひレバーブレーキリールとあわせてチェックしてみてください。