世界に200種もいる「ウツボ」

こんにちは。怪魚ハンターの山根です。
ウツボ科の魚は世界に約200種類も存在しており、中には淡水性の種類もいます。
本州では、こちらの写真のウツボが優占種ですが、トラウツボやコケウツボ、ワカウツボなどなど……。
じつは、かなり沢山の種類が生息しているんですね。
僕にとってのウツボ釣りは「ドキドキ」の連続

こちらは派手な模様と長く伸びた鼻孔が特徴のトラウツボです。
そう。初めての一匹に最も価値を置く僕にとって、ウツボ釣りはどんなウツボが上がってくるのか毎回ドキドキする釣りなのです。
▼ウツボの基本的な生態についてはこちらの記事もチェック。
ウツボの仕掛け・エサ・狙い方
針はバーブレスで手返し良く

ウツボは口が大きく歯が鋭いのでワーム用のオフセットフックがオススメです。
トラウツボなどを狙う際は、兎に角、釣って釣って釣りまくること。そのため、手返し重視でバーブレスにしておくのがおすすめです。
海底でエサが安定するように仕掛けを組む

難しく考えなくても大丈夫。中通しオモリを使ってシンプルに作っちゃいましょう。
ハリスは60lb前後のリーダーで挑みます。フロロでもナイロンでもOK!万が一切られても、また食ってきますw
バリバス ショックリーダー 60lb
エサはサンマがベスト

とはいえ、アジでもイカでもネンブツダイでも釣れます。
その場で手に入る動物性タンパク質であればOK。
僕のように数を釣る場合は、血や匂いの強いサンマがベストです。冷凍や塩サンマでも釣れます。
エサはふところに深く刺し、針先は出す

エサの付け方はシンプルに刺すだけ。サンマにはオフセットフック#4/0が適合サイズです。
堤防の足元が最高のポイント

ウツボは捨石やテトラが大好きです。そういったストラクチャーは足元に多く敷かれているため、まずは足元を狙って見てください。
ウツボを実際に釣ってみましょう!
意外と魚がいっぱい ※水中カメラの映像

この堤防は、足元にテトラが沈められています。
チョウチョウウオもサンマがお好きなようでw おや、奥にはアカハタも見えますね。
なんとしても珍しいウツボを撮りたい

テトラだらけの海底にカメラを落とすのはスリル満点w(スタックしたらとれない)
ウツボに引き込まれて根掛るのだけは避けたいところ。
そうこうしてると、早速アタリが!

一投目で、「グゥーっ」と引き込むウツボらしいアタリがきました。
早めにフッキング!

ウツボ釣りで一番ドキドキする瞬間。
さぁーて、上がってくるのは何ウツボかなー?
普通のウツボでした。

幾度となくこのガッカリを繰り返すのが僕のウツボ釣りですw
確率で言えば、トラウツボはウツボ30匹に1匹。
コケウツボはウツボ200匹に1匹、なんて言われます。
ウツボ大爆釣!
釣れ続ける普通のウツボ達

ウツボは引きも強く、何より“めっちゃ旨い”ので、これだけ釣れるのは嬉しい悲鳴です。
でも、どこか心底喜べない。それは初めての一匹を強く求める僕の性格に問題がありそうです、
あっという間にこの有様

ウツボはなんと、皮膚でも呼吸をすることができます。
冬場であればバケツで頻繁に海水をかけることで何時間も生きています。
クロホシイシモチをつけてみた!

用意したサンマが少なくなってきたのでクロホシイシモチを餌にしてみると……(下に続く)
すぐ食いついてきた!

問題なく釣れますね〜。むしろクロホシイシモチを釣るほうが難しいくらいです(笑)
ようやくアタリが止んだ

3時間弱で20尾を釣りあげたところで、少しずつバイトに陰りが……。(リリースしても食ってくるので、無限ループです笑)
頑張って釣り続けましたが、無念の潮止まり。納竿とすることにしました。
ウツボ釣りを動画でチェック!
ウツボを捌いてみる
調理開始!

目標(珍しいウツボを釣ること)達成とはならなかったものの、釣果には恵まれました。

ウツボは非常に骨が多い魚です。
僕たちのような素人が骨切りせずに食べることができるのは総排泄孔(肛門)より頭側になります。
頭を落とします

まな板に乗るサイズになりましたね。
ここから背開きしていきます。
背鰭を綺麗に取り去りましょう!

背鰭は開く前に取り去ると後が楽になります。
背開き

真っ白で綺麗な身質です。
いかがでしょうか? やっと食材っぽくなってきたかな。
背側に小骨が並ぶ場所があるので取り去りましょう

少々身がもったいなくても大胆に取っちゃってください。
骨の無い綺麗な冊に

今回は一番オススメの“ウツボのたたき”にしていきます。
“身はふっくらと皮はしっかり” 焼くのがコツ。

身が白くなったらガスバーナーで仕上げの焦げ目をつけてあげます。
完成〜♪

みょうが、生姜、ネギ、ニンニクなどお好みで薬味をのせて、ポン酢をかければできあがり。
皆さんも冬が旬のウツボをぜひ食べてみてください♪
おまけ)衝撃の事実

家に帰って動画を確認すると、そこにはなんとトラウツボが写っていました。惜しかったので近々リベンジします。
居場所は分かったぞ〜。次こそは!
〜おしまい〜
この記事を書いた人

山根 kimi ヒロユキ
“初めての1匹”を求めて、世界中どこへでも行く怪魚ハンター「山根ブラザーズ」の兄。
釣りに留まらず、ガサガサや漁業者と協力してまでも、まだ見ぬ生き物を追い求め、日々水辺に立っている。