石鯛リールのQ&A

ヒットすると強烈な引きを見せる石鯛。その引きに負けないため、石鯛釣りではナイロンの14号以上と、かなり太い道糸が使用されます。
太い道糸を巻き、かつ力強く巻き取るには専用の石鯛リールが必要です。
本記事では元釣具屋のTSURI HACKライターが石鯛リールの選び方やおすすめについてまとめました。最初に石鯛リールでよくある質問にお答えしました。
トローリングリールとの違いは?
石鯛リールとトローリングリールとの大きな違いは、キャスト性能にあります。
石鯛リールではキャストする必要があるため、メカニカルブレーキ+ブレーキシステムが付いているものが多いです。一方のトローリングリールでは、メカニカルブレーキのみのものが多いのが特徴。
またトローリングリールでは糸巻量が非常に多いこと、ハーネスを取り付けるためのパーツがあることも、石鯛リールとの違いといえます。
泳がせ釣りや遠投カゴ釣りに使える?
石鯛リールは泳がせ釣りや遠投カゴ釣りに代用することも可能です。クエや青物を狙う場合にはその強い巻き上げ力が役立ってくれることでしょう。
ただし、細い道糸を使うと、スプールとボディの隙間にラインが入り込むトラブルが起きる可能性があるので注意してください。
キャストの基本は?
石鯛リールはボディサイドにあるクラッチレバーをオフにしてキャストします。
また通常はリールを支えるほうの手が上、もう片方の手は竿尻に添えてキャストしますが、石鯛タックルの場合は、もう片方の手でフロントグリップ部を持ってキャストするのが基本です。
石鯛リールを選ぶ際の3つのポイント

ここでは石鯛リールを選ぶ際の3つのポイントを解説します。ここでご紹介するポイントをもとに、釣り方に応じたリールを選んでみてください。
Point1:サイズ
石鯛リールは手持ちの場合は小さめ、置き竿や遠投の場合は大きめのリールを選ぶのが基本です。
具体的には手持ちの場合にはダイワ20番・シマノ2000番、置き竿や遠投の場合はダイワ30~40番・シマノ3000~4000番が基準となります。
Point2:糸巻量
糸巻量は使用するラインが100メートル以上巻けるものを選びましょう。
石鯛リールの場合、ラインをスプールに綺麗に巻き取ってくれるレベルワインダー機能が付いていないので、糸巻きをする際はできる限りスプール上のラインが平坦になるように巻いてください。
Point3:カウンターの有無
石鯛リールにはラインがどれだけ引き出されたか分かるカウンターが付いているものと、そうでないものがあります。カウンターがあると同じ距離を投げるのに役立ったり、足元の中層を狙ったりする時に非常に役立ちます。
現在販売されている石鯛リールはほとんどカウンターが付いていますが、一部付いていないものもあるので選ぶ時にチェックしておきましょう。
おすすめ石鯛リール5選
ここからは元釣具屋のTSURI HACKライターが、各メーカーのおすすめ石鯛リールをピックアップしました。ぜひこの中からお気に入りの一台を見つけてみてください。
ダイワ 幻覇王 石鯛 40
ダイワ石鯛リールの最高峰である幻覇王 石鯛。防水機構の「マグシールド」や、水深の把握に役立つ「タテ型ICカウンター」を搭載しています。
ラインナップは30・40・50番の3サイズで、40番は置き竿や遠投に適したモデルとなっています。
またサイドカバーに名前をレーザー刻印する名入れサービスを行っているので、ぜひ利用してみてください。
ダイワ 幻覇王 石鯛 40
ダイワ 幻覇王 石鯛 LIGHT 20H
幻覇王 石鯛 LIGHT 20Hは、ライトタックルを用いた手持ちの釣りに最適なリール。サイズは20番、自重470グラムと小型で軽量なことが大きな魅力です。
またハンドルアームは95mmか85mmを、好みの長さにあわせて変更可能となっています。
こちらのモデルはカウンターが付いていませんので、カウンターを必要とする方は注意してください。
ダイワ 幻覇王 石鯛 LIGHT 20H
ダイワ シーライン石鯛 50
九州で行われることが多い釣法「南方宙釣り」で使いやすいリールです。
カウンターが付いているので、中層からボトムまでを細かく丁寧に探っていくことが出来ます。
磯際を釣る南方宙釣りでは太糸の使用が求められるので、糸巻量が多い50番をとくにおすすめします。
ダイワ シーライン石鯛 50
シマノ KAIKON 4000T
「高剛性メタルクラッチ」、「鍛造クランクハンドル」、「マシンカットオールアルミボディ」の採用で、剛性の高さが際立つシマノのKAIKON。
滑らかにラインを送り出す「全天候型カーボンクロスドラグワッシャ」も搭載しており、大型石鯛とのやり取りに最適なリールです。
シマノ KAIKON 4000T
シマノ スピードマスター石鯛 2000T
スピードマスター石鯛は、充実した性能を持ちながら手にしやすい価格が魅力のリールです。「高精度デジタルカウンター」や、ローラークラッチの滑りを助ける「アシストストッパー」などを搭載しながら、実売3万円程度で手にすることが可能となっています。
2000Tは手持ちに適したサイズ。手軽に石鯛釣りが楽しめるリールが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
シマノ スピードマスター石鯛 2000T
スタイルに適した石鯛リールを選ぼう!

石鯛釣りには様々なスタイルがあり、それに応じたリール選びが快適さと釣果を向上させることに繋がります。本記事を参考に石鯛リールを選び、磯の王者と呼ばれる石鯛をぜひ手にしてみてください。