ワラサ・イナダ釣りは人気が高い!
ワラサ・イナダとは、ともにブリの若魚のこと。
ワラサやイナダはブリ同様、餌釣り・ルアー釣りのいずれでも狙え、そのパワフルな引き味から人気を集めています。
本記事ではワラサとイナダ釣りに適したタックルと釣り方をご紹介します。
ワラサ・イナダの基準となるサイズ
ブリは大きさによって呼び名が変わる出世魚で、60~80センチをワラサ、35~60センチをイナダと呼んでいます。
これらの呼び名は地域によって、ツバスやヤズなど別名で呼ばれることもあります。
ワラサ・イナダの餌釣り
ワラサ・イナダ狙いの代表的な餌釣りは、遠投カゴ釣りと泳がせ釣りの2種類。
ロッドやリール、道糸に関しては共通で使え、仕掛けを変えればどちらの釣りも行えます。
ロッド
ロッドは遠投に適したパワーのあるものを使います。
長さは5.3メートルを基準に、体力に自信が無い人は4.5メートルを選んでみましょう。
イナダ狙いや比較的障害物が少なく根ズレの心配が無ければ2~3号、ワラサ狙いや障害物が多く根ズレが想定される場所では4号を選ぶと良いです。
▼ダイワ リーガル 3号-53遠投
価格と性能のバランスが良いダイワのエントリーモデル。
遠投モデルにはパイプシートを搭載し、大型リールの使用でもゆるみやガタツキが少ない仕様としてあります。
ワラサ・イナダの餌釣りにおすすめなのは3号-53遠投。短いほうがいい人は3号-45遠投もおすすめです。
ダイワ リーガル 3号-53遠投
▼シマノ ホリデーイソ 4号 530PTS
長年人気を博しているシマノのホリデーイソシリーズ。
カーボン素材を刷新した本モデルは、以前より操作性がさらにアップしています。遠投に適したPTSモデルは、パイプシートの搭載で大型リールの使用も安心。
パワーのある4号 530PTSは、ワラサ狙いにおすすめの1本です。
シマノ ホリデーイソ 4号 530PTS
リール
ワラサ・イナダ釣りではスピニングリールの使用が基本。
大きさは力強く巻き取りができる3000〜4000番を基準に選んでみましょう。巻き取りのパワーをさらに重視したい場合は、遠投専用のスピニングリールを使ってみてください。
糸巻量はナイロン4号を150メートル以上巻けるものを選びましょう。
▼ダイワ クロスキャスト 4000
遠投カゴ釣り専用のスピニングリール。
35mmストローク仕様で通常のスピニングリールよりも飛距離を出しやすいです。デジギヤⅡ搭載で巻き取りのパワーも問題なし。
抵抗が大きな遠投カゴ仕掛けを楽に回収でき、引きの強いワラサを狙うのにおすすめのリールです。
ダイワ クロスキャスト 4000
▼シマノ セドナ 4000
手軽にイナダを狙いたい人におすすめの低価格なリールです。
上位機種でも採用されている「Gフリーボディ」は、リールの重心を手元に近づけ、体感レベルの軽さを実現しています。
イナダ狙いには4000番がちょうどいいです。
シマノ セドナ 4000
ライン
ラインは、トラブルが少なく、ワラサやイナダの急激な引きにも対応しやすいナイロンラインが主流です。
太さは4~5号で、リールには150~200メートル巻いておきます。
ラインカラーは見やすいイエローやオレンジがおすすめです。
▼モーリス バリバス バーマックス磯 カゴスペシャル
糸ヨレや縮れに対する強さを持ったバーマックス磯 カゴスペシャル。
「SP-F」や「SP-T」といった加工により、ナイロンのデメリットである吸水劣化を軽減しています。ファインイエローの見やすいラインカラーで視認性抜群です。
モーリス バリバス バーマックス磯 カゴスペシャル
仕掛け
遠投カゴ釣りでは、専用のカゴにマキエのオキアミを詰め遠投し、マキエに寄ってきたワラサやイナダを食わせ針に食わせる釣り方。
泳がせ釣りはアジやイワシなどの活きた小魚を餌に、ワラサやイナダを狙う釣り方です。
仕掛けは必要なものがセットになった完成品が市販されていますので、そちらから始めてみると良いでしょう。
▼ナカジマ 遠投カゴ釣りセット
遠投カゴ釣りに必要なウキや仕掛けに、説明書も付いているセットです。
ウキは視認性とキャスト時の安定性に優れたウイングタイプ、カゴは仕掛け絡みの少ない天秤式となっています。
必要な道具が全部揃えられてお手軽です。
ナカジマ 遠投カゴ釣りセット
▼オーナー セット一発泳がせのませ
道糸を通して引くだけで仕掛けがセットできる製品。
ウキとハリスの間にはクッションゴム付オモリが入っていて、違和感ない食わせが可能。ヒット後のラインブレイクも軽減してくれます。
狙う魚の大きさに応じて選びやすい5種類の号数ラインナップも魅力です。
オーナー セット一発泳がせのませ
ワラサ・イナダのルアー釣り
フィッシュイーターであるワラサやイナダは、ルアー釣りも人気。メタルジグを中心にミノーやトップウォーターで狙うことが出来ます。
タックルは遠投性・パワー・操作性のバランスが取れたものを選びましょう。
以下でロッドからルアーまで各タックルの詳細を解説していきます。
ロッド
使用するロッドは9~10フィートの長さが基本。
長さがあることによって遠投しやすく、ルアーが遠くに合っても操作性を確保することが出来ます。またヒット後はロッドのパワーが発揮され、優位にやり取りを行うことが出来ます。
硬さはL~MHを目安に、30~60グラムくらいまでのルアーに対応しているロッドを選びましょう。
▼メジャークラフト 「三代目」クロステージ ショアジギング CRX-1002LSJ
ロングキャスト性能に優れるCRX-1002LSJ。
パワークラスはLで、堤防やサーフからの使用に適しています。
30~50グラムの比較的ライトなルアーを使って釣りをしたい人におすすめの1本です。
メジャークラフト 「三代目」クロステージ ショアジギング CRX-1002LSJ
▼ダイワ ジグキャスター 97MH
軽量肉厚のチューブラーブランクスで遠投しやすいダイワのエントリーモデル。
トップガイドにはラインに優しいSiCリングガイドを搭載してあり、PEラインの使用も安心です。
35~90グラムまでの幅広いルアー重量に対応している点も魅力です。
ダイワ ジグキャスター 97MH
リール
リールは4000~5000番のスピニングリールがおすすめ。
ギア比は回収スピードが速いエクストラハイギアだと、効率よく釣りを展開出来ます。
ハンドルノブはT字やラウンドタイプがルアーをアクションさせやすく、ヒット後のやり取りでしっかり力を込めて巻きやすいです。
▼シマノ ストラディックSW 4000XG
多数の機能を搭載したシマノのミドルクラスリール。
防水性を高める「Xプロテクト」、安心強度の「HAGANEギア」や「HAGANEボディ」、軽さと握りやすさが魅力の「CI4+ハンドルノブ」などの数多くの機能で、価格以上の性能を感じられるでしょう。
シマノ ストラディックSW 4000XG
▼ダイワ フリームス LT4000D-CXH
高いコストパフォーマンスで人気のフリームス。
LTコンセプトを搭載しモデルチェンジした現モデルは、「タフデジギア」による力強い巻き上げ、「ロングキャストABSスプール」による飛距離アップ&トラブル軽減など、多数の機能を搭載している点が魅力です。
ダイワ フリームス LT4000D-CXH
ライン
ラインは飛距離を出しやすく、細くても強度の高いPEラインが主流となっています。
太さは1~3号を魚の大きさや飛距離、障害物の有無によって使い分けてみましょう。基本的にはイナダ狙いでは1~1.5号、ワラサ狙いでは2~3号がおすすめ。
ラインはリールに最低でも150メートル、出来れば200メートル巻いておくと安心です。
▼よつあみ G-soul X8 Upgrade PE
高品質・低価格で人気のPEライン。「GP加工」でラインに張りを持たせ、操作性と耐摩耗性を高めてあるのが特徴です。
初心者からベテランまで、誰もがその性能に納得し、かつ使いやすいPEラインとなっています。
よつあみ G-soul X8 Upgrade PE
リーダー
飛距離や強度に優れたPEラインですが、根ズレに弱い、結束がしにくいといったデメリットがあります。
そのデメリットを解消するため結ぶのがリーダーです。ワラサ・イナダ狙いではフロロショックリーダーの16~40ポンドがおすすめ。
長さは投げやすさ重視だと1ヒロ程度(約1.5メートル)、根ズレの心配が高ければ2ヒロ程度(約3メートル)と使い分けてみてください。
▼ヤマトヨテグス フロロショックリーダー
ルアーやPEラインとの結束がしやすい、ソフトなフロロショックリーダーです。
25ポンド以下は薄型スプール・ラバー製バンドで携帯性を高めてあります。根ズレが多い場所でも気にせず使える低価格が大きな魅力です。
ヤマトヨテグス フロロショックリーダー
ルアー
ワラサ・イナダ狙いで使うのは、メタルジグ・ミノー・トップウォーターの3種類が代表的。
ここではそれぞれの選び方と使い方の基本をご紹介していきます。
▼メタルジグ
メタルジグは鉛やタングステンで出来た重たいルアー。
ワラサやイナダ狙いでは、20~60グラムを使用します。ジャークでの誘いに適した細身タイプと、タングステンで出来たコンパクトなタイプを持っておくと良いです。
アクションはワンピッチジャークを基本に、ジャカジャカ巻きやフォールも試してみてください。
▼メジャークラフト ジグパラ ショート
使いやすさと価格の安さで大人気のメタルジグです。
ワラサ・イナダ狙いで使う場合には、テールのフックを外し、リアのアシストフックだけにするとラインが絡む「エビ」の状態になりにくく、魚の掛かりも良くなります。
メジャークラフト ジグパラ ショート
▼ダイワ TGベイト
タングステンで作られたコンパクトなメタルジグです。
ワラサやイナダはとても小さな小魚を偏食することがあり、そのような状況においてはTGベイトのようなコンパクトなタングステン製ジグが活躍してくれます。
ダイワ TGベイト
▼ミノー
ミノーは小魚の見た目と泳ぎを巻くだけで演出できるルアーです。
表層でナブラが立っている場合や、水深が浅くメタルジグだと根掛かりが頻発するような場所で使いやすいです。
基本は飛距離を稼ぐため、シンキングタイプのミノーがおすすめ。サイズは80~110ミリ程度が良いでしょう。
使い方は速めのただ巻きを基本に、時折ジャークで変化をつけて誘ってみてください。
▼ジャッカル ビッグバッカー ナブラミノー
青物狙いに開発された高速巻き専用シンキングミノーです。
サイズは84ミリと103ミリの2タイプで、タックルやベイトサイズにあわせたセレクトが可能となっています。
ジャッカル ビッグバッカー ナブラミノー
▼デュエル ハードコア ヘビーミノー
強いウォブンロールアクションで、様々なフィッシュイーターを狙える守備範囲の広いミノーです。
足元までしっかり引けるちょっと長めのリップが使いやすさを向上させています。
ワラサ・イナダ狙いには90ミリと110ミリがおすすめです。
デュエル ハードコア ヘビーミノー
▼トップウォーター
ワラサやイナダ狙いで意外と活躍することが多いトップウォーター。
ナブラが立つような活性が高い状況だけでなく、繰り返し投げ続けることで魚の捕食スイッチを入れられることもあります。
100~130ミリ程度がワラサ・イナダ狙いでは使いやすいです。
アクションは派手に水しぶきを上げたり、ダイビングさせて誘い出したりする使い方がおすすめです。
▼シマノ コルトスナイパー ロックウォーク 110F
ワラサやイナダを水面に誘い出しやすいアクションを、コンパクトボディに詰め込んだペンシルベイト。
魚が後ろに付いたときには、小刻みなドッグウォークに切り替えて、食わせのアクションを演出してみましょう。
シマノ コルトスナイパー ロックウォーク 110F
▼マリア ポップクイーン
長年ソルト用ポッパーとして人気のポップクイーン。
様々なサイズが展開してあり、ワラサやイナダでは105ミリか130ミリが使いやすいです。
水しぶきを強めに上げる派手なアクションで使ってみてください。
マリア ポップクイーン
ワラサ・イナダ釣りに挑戦!
ワラサやイナダはヒットすると強烈な引きを見せるので、心してやり取りするようにしましょう。
強い引きを楽しみ釣り上げたら、持ち帰って刺身や煮付けなどにして美味しく召し上がってみてください。
釣っても食べても楽しめるワラサ・イナダ釣りにぜひ挑戦してはいかがでしょうか。