ニジマスについて
ニジマスはサケ科の淡水魚。食用魚かつ、日本では管理釣り場等で馴染み深い釣りの対象魚です。名前の由来は、繁殖期のオスに虹色の婚姻色が現れることから来ています。成体で約40センチほどの大きさが一般的とされていますが、極まれに大型に成長し、最大で120センチほどに成長することもある魚です。ニジマスの分布と生息環境
ニジマスの基本種・亜種の自然分布はロシア カムチャツカ半島から、ベーリング海と北太平洋の境のアラスカ州の各諸島、カナダ、アメリカ西海岸からメキシコ北西部の一部です。夏でも水温が12度を切るような流れの早い河川や、冷水の湖沼にも生息していますが、22度程度の水温でも生息可能でサケ科としては比較的高温まで適応できるのが特徴です。
ニジマスの生態

また、養殖場等で飼育されているニジマスは練り餌や穀物、パンや魚肉ソーセージ等も食べ、食性の幅が広い魚でもあります。
基本的に一生を淡水で過ごす魚ですが、その中の一部には降海する個体も存在し海水への適応性もあります。海へ出たニジマスは他のサケ科の魚と同様に回遊しながらエサを摂り、産卵のために川へ遡上します。
降海したニジマスは体色が銀化し大きく成長。頭部が黒くなるのが特徴で、「テツ」、「スチールヘッド」などと呼ばれるようになります。全長は1.2メートル、体重25キロ程度の個体が捕獲された記録もあります。
ニジマスは外来種?
1877年頃にカルフォルニア州からニジマスの卵が持ち込まれ、九州の冷水域で養殖を行っていたとされています。鱒釣りブームで放流され、全国の河川で釣ることができますが、環境省の「生態系被害防止外来種リスト」に「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」と指定されています。生態系被害防止外来種の詳細を調べてみたい方は、環境省公式ページをご覧ください。
環境省公式ページ:生態系被害防止外来種リスト
なぜ管理が必要?
ニジマスは魚食性です。水生昆虫類の他、魚の卵や小魚をエサとします。在来種である魚の生態系を崩すので、適切な管理が必要とされています。※一部地域では、駆除対象となっている場合もあります。
トラウトと鮭の違いなど釣り方も詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ニジマスの釣り方
ニジマスは一部の河川では釣りの楽しみを広げるために、放流を行っています。また首都圏近郊でも楽しむことができる管理釣り場(エリアトラウト)があり、気軽にニジマス釣りを楽しむことができます。釣り場までのアクセスもよく、比較的誰にでも楽しむ事ができる釣りの入門編としても最適なターゲットとして人気があります。
ニジマスのエサ釣り

流水域や、自然にエサを流して更に釣果アップを狙いたい場合は目印を付けたミャク釣りが良いでしょう。
■エサ釣り道具
渓流竿 英雄 YXSG-450
全長:約450cm
継数:7本
自重:152g
仕舞寸法:64cm
継数:7本
自重:152g
仕舞寸法:64cm
とても軽くて 扱いやすいです。あたりも よく取れて 渓流には最適です!
出典: 楽天市場みんなのレビュー
関東近郊のニジマス釣り堀と道具を紹介している記事です。
ニジマスのルアー釣り
小魚等の動くエサに対して敏感に反応するニジマスはルアー釣りで狙う事もできます。管理釣り場等でエリアトラウト向けのスピニングロッドに、1000番~2000番の小型スピニングリールを組みあわせ、2~3ポンドのナイロンやフロロカーボンラインを使用します。ルアーは0.8~2.5グラム程度の小型スプーンや、3グラム程度までの小型クランク、ミノー、トップウォーターなどのトラウト用プラグをニジマスのコンディション等に応じて使いわけてみましょう。
■ルアー釣り道具
ツリモン グレート鱒レンジャー改 SP50
全長:1.5m
継数:1本
自重:110g
適合ライン:2-4lb
ルアー重量:1ー7g
継数:1本
自重:110g
適合ライン:2-4lb
ルアー重量:1ー7g
自分も最初はおふざけ用として某釣具屋で購入しましたが、エリアトラウトではメインロッド(数万します)より使用する回数が高いほど気に入っています。
出典: Amazon
アブガルシア カーディナル SX1000S BOX
ギア比:5.2:1
最大ドラグ力:3kg
自重:206g
糸巻量(lb-m):3-100
最大ドラグ力:3kg
自重:206g
糸巻量(lb-m):3-100
すんごいスムーズ♪すんごいコンパクト♪大変気に入りました♪
出典: Amazon
エリアトラウトのルールやテクニック関連記事
渓流でのルアー釣りのコツなどの関連記事
ニジマスの美味しい料理レシピ
ニジマスを釣り堀(管理釣り場)や渓流で釣った後は、美味しく食べたいですよね。ニジマスは定番の塩焼きはもちろん、燻製やムニエル、フライ等で美味しく食べる事ができます。サケ科の魚としては身がやや水っぽいため、その点を考慮して調理するのが美味しく食べる秘訣です。おすすめのレシピをいくつか紹介します。
ニジマスの塩焼き
味付けは塩のみ。ニジマス本来の味が楽しめる調理方法です。内蔵やエラを取り去ったニジマスに、多めの塩を振って魚焼きグリルや炭火等で焼き上げます。ポイントは釣ってからなるべく早く内蔵を取り出す事と、多めの塩を使う事、そして弱火でじっくり火を通す事です。ニジマスの身は多少の水っぽさがあるため、多めの塩を使い弱火でじっくり火を通す事で、身の水分を抜く事ができ美味しい塩焼きに仕上げる事ができます。
ニジマスの燻製
燻製は保存性がよいため、たくさんのニジマスを釣ってしまった時におすすめです。内蔵とエラを取ったニジマスを流水でよく洗い、全体に塩を刷り込みます。この時に塩水、ソミュール液に付け込んでもよいでしょう。丸一日経ったら今度は流水で3時間塩抜きをし、日陰で1日陰干しします。最後にスモーカーを使って燻します。すぐ食べる場合は手早く仕上がる熱燻、保存性を高めたい時はより水分が残らない温燻や冷燻がよいでしょう。塩漬けの時間や燻製の方法を試行錯誤できるのも燻製の楽しみですね。
ニジマスのガーリックバター焼き
ニジマスは淡白な味わいでバターとの相性も抜群です。内蔵を取ったニジマスを流水で洗い、全体に塩コショウを振り、小麦粉をはたいたら下準備は完了。フライパンでバターとサラダオイルを熱し溶けたらスライスしたニンニクを落とします。ニンニクの香りがしてきたらニジマスを入れ蓋をして弱火で火を通します。片面がきつね色になったらひっくり返して再度蓋をします。塩焼きと同様、弱火でじっくり水分を飛ばしつつ揚げ焼きにするのがポイント。ガーリックの香ばしさとバターの風味が抜群の相性です。レモンを添えるとさっぱりとした後味が広がります。
ニジマスのフライ

熱した油できつね色になるまで揚げれば完成。小骨がありますが火が通る事で柔らかくなるため気にせずに食べる事ができます。タルタルソースとの相性も抜群です。
ニジマスの刺身は絶品!
一般的には火を通して食べる事がほとんどですが、実はある程度の大きさのニジマスは刺身で食べると絶品です。養殖されたものでも、その身はサケ科らしいオレンジ色をしており、程よく乗った脂は旨味がぎっしり。生食用に飼育された「信州サーモン」、「美雪ます」等、ブランド化されたニジマスも流通しています。刺身にする場合の目安としては、50センチ以上の大きさのニジマスが捌きやすさや食味の面で適していると言われています。また、刺身で食べる場合は釣ったら可能な限り早く絞めて血抜きをし、内臓も取り去ったうえでクーラーボックス等で保冷するのがおすすめです。大きなサイズのニジマスを釣ったらぜひ試してみたいですね!
ニジマスを釣って味わってみよう!
管理釣り場(エリアトラウト)ブームで、日本各地にニジマス釣りが楽しめる施設があります。また河原のキャンプ場などでは、川遊びのひとつとして、ニジマス釣りの体験もできる施設があります。是非、ニジマス釣りを楽しんで美味しく味わってみてください。
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