穴釣りをもっと楽しく!
人気釣具メーカーから“穴釣り専用アイテム”が発売されるなど、流行の真っただ中である穴釣り。
“足元に落とし掛かったら巻き上げる”というシンプルさ、冬でも魚が狙える安定感もあり、一度はやったことはある! という方も多いことでしょう。
今回は穴釣りを自由なスタイルで楽しめる、自作仕掛けを紹介します!
自作ブラクリの作成手順
材料はこちら
フィネス用ワームフック
割ビシ3号
ゴムコートガン玉2B
ナイロンライン3号
スナップ
装飾用ビーズ(100均ショップでも購入可)
フックとビーズを準備
ナイロンラインや、ルアー釣り用リーダーを15センチ程の長さにカットし、ユニノットなどでフックを固定しましょう。
固定後は用意していた装飾用ビーズを2個ラインに通しておきます。
フック上にガン玉をセット
ビーズとフックに緩衝しないよう、間にガン玉をセットし動きを固定します。
ニッパーで固定する際は、ガン玉が潰れすぎないよう注意して下さい。
割りビシを固定
メインの重りとなる“割りビシ”をビーズとビーズの間に固定します。
ガン玉同様、柔らかい鉛なので変形しすぎないようにすることがポイント。
割りビシの固定が完了したら、割りビシ上部にガン玉をセットしておきましょう。
割りビシ以外では“バレットシンカー”や“丸オモリ”などでもOKです。
ラバースカートを挟んだり、オモリを油性マジックで塗ったりとアピール力高めるカスタムも簡単に出来ますよ。
スナップをつければ完成
最後にスナップを付ければ、あっという間にオリジナルブラクリの完成です。
今回は事前準備ということもありアピール用ビーズ等を追加していますが、釣り場ではオモリとフックのみの仕掛けで十分穴釣りを楽しむことが出来ますよ。
気になるコスパは?
オリジナルブラクリ作成に掛かった費用は、一個あたり約65円となりました。
今回は装飾品などを入れていますが、オモリ・針だけであればより単価が安くなるかもしれませんね!
実釣テストしてみた!
自作ブラクリでもしっかり釣果が出ることを証明すべく、さっそく釣り場で検証です!
今回はアシスタントとして、地元で有名な釣りウマ中学生に同行を依頼。
釣果がでづらい冬ですが、穴釣りの楽しさを感じてもらいたいですね!
使用タックル
冒頭で軽く触れた通り“専用タックル”も存在しますが、実際のところ『バットパワーのあるショートロッド』であれば何でもOKです!
下に落として巻き上げるだけの釣りですので、リール性能もそこまでこだわる必要はなく、スピニングかベイトと言われるとベールを上げる手間が無い『小型ベイトリール』を断然オススメします。
ラインは『ナイロン4号』ほどであれば、十分なスペックとなりますよ。
使用エサはこちら
前回“エサ巻きエギング”釣行で使用した鶏のささ身、そして穴釣り定番であるサバの切り身を準備しました。
他にもエビ・ゴカイ・イカの塩辛・魚肉ソーセージなど釣具屋さんだけでなく、コンビニやスーパーで手軽に入手することが可能ですよ。
壁とテトラの境が狙い目
オリジナルブラクリにエサをセットし、足元に仕掛けを落としていきます。
経験上、深い穴になればなるほどヒット率が高いので仕掛けが着底したら、もう一段下に落ちないかポンピングして確認しましょう。
海中の変化点となる“コンクリートの境目”を狙っていると、一投目から20センチのカサゴちゃんがヒット!
根に入られないようフッキング後は“ゴリ巻き”することが釣果アップのコツです。
後ろでやっていた中学生にもカサゴがヒット。
寒い冬でも魚が釣れる、釣り本来の楽しさをしっかりと感じてもらいましたよ!
“これはデカいかも!”でも引きが違うと、上がってきたのは外道でお馴染みのクサフグ先生。
足元に落とすだけで色んな魚種と出会える点も穴釣り人気の秘訣です。
マンション発見
穴釣りのコツとして『魚が溜まっている穴』を見つけることが、釣果アップに繋がる大事なプロセスとなってきます。
この日は通称“アラカブマンション”と呼ばれる周りに比べ水深がある穴で、チビサイズですが連続5匹GETとなりました。
こういう実績のある穴は釣れなくなっても一時休ませると復活する場合も多いので、場所を覚えておけば今後の釣行にも役に立ちますよ。
※重要※穴釣りの注意点
誰でも手軽に釣りを楽しめる穴釣りですが、命を落としかねない危険性もあります。
注意点をしっかり守り、安全第一の釣行を心掛けるようお願いします。
テトラに乗る際は気を付ける
波消しの役割を果たす消波ブロック。
穴釣りでは好ポイントとなりますが、元々乗る設計には作られていません。
堤防の身近な存在かも知れませんが、決して侮ることなく、ライフジャケット及びフィッシングシューズを着用し、安全第一の釣行を行いましょう。
複数人で行う
テトラポットに落下してしまった場合、その複雑で入り組んだ構造から体が挟まり身動きが取れなくなることもあり、想像しただけでゾッとしますよね。
これは釣りやアウトドア全般に言える事かも知れませんが、万が一事故が発生した場合を想定して、単独での釣行は極力控え、最低でも2人以上での釣行を心掛けましょう。
小さい個体・子持ちはリリースする
穴釣りのターゲットとなる根魚たちは成長に何年も時間がかかり、30センチになるまでに10年以上かかる個体だって存在します。
長く釣りが楽しめるよう小さい個体・お腹が膨れている子持ちの個体はリリースし、食べる分だけを持ち帰ることを推奨します。
オールシーズン楽しもう!
特にこれといったシーズンはなく、年中楽しむことが出来る『穴釣り』は初心者から上級者まで夢中にさせてくれる魅力満載の釣法です。
普段通っているフィールドの足元に、思いもよらないランカーが潜んでいるかも知れません。
釣って楽しい食べて美味しい『穴釣り』に是非チャレンジしてみてください。
最後になりますが、安全面に十分配慮した釣りをこれからも宜しくお願いします。