万能系シーバスロッド!SHIMANO『ディアルーナ』の番手別選び方

2018年さらなる進化を遂げたSHIMANOのディアルーナは、強さを軽さを両立した素晴らしいモデルに仕上がっています。シーバスからサーフでのフラットフィッシュ、青物まで対応することができる上位機種のエクスセンスにも迫るスペックを持つこのロッドの魅力についてご紹介します。

目次

アイキャッチ画像提供:釣具のポイント

圧倒的に軽くなったディアルーナ

2018年に発売されたシマノのディアルーナ最大の魅力は、前作を超える軽量化を果たしたこと。

約10パーセント以上の軽量化を実現しつつ、シマノ最新のテクノロジーにより、強度とパワーを保持した中機種とは思えない完成度のロッドに仕上がっているようです。

軽いロッドのメリット

軽いタックルを使用すると疲れにくくなるだけでなく、ロッドを握り込む力が少なくなるため、ルアーの振動や魚のアタリをより捉えらる感度が高くなるといったメリットがあります。

特にロッドの場合、キャストをする際にモーメント(ティップ側の持ち重り)が増すため、特に自重が軽い製品を選ぶと良いでしょう。

ディアルーナは、強さとパワーを兼ね備えたロッド

ディアルーナのブランク設計には、シマノが誇る3種類のカーボン強化構造が採用することにより、軽さ、強度、パワーといった3つの要素を満たすロッドに仕上げられています。

カーボン強化構造①『スパイラルX』

スパイラルXとは、縦繊維シートに対して、内側と外側から斜めにカーボンテープを巻きつける『3層構造』で作った素材のこと。ネジレ、つぶれ剛性を高めるだけでなく、パワーの伝達もしやすくなる構造です。

カーボン強化構造②『ハイパワーX』

ハイパワーXとは、スパイラルXのさらに外層をカーボンテープでX状に締め上げ、ブランクの本来持つパワーを存分に発揮させる構造。

カーボン強化構造③『マッスルカーボン』

マッスルカーボンとは、カーボン繊維を高密度にすることで重さの原因となる樹脂を削減した素材のことを指します。

目的別で選ぶ!ディアルーナのラインナップ

ディアルーナは、スピニング15機種・ベイト3機種の計18機種が発売されています。

多彩なラインナップによって、港湾部や河川におけるシーバスゲームをはじめ、サーフでのフラットフィッシュ狙いや、ブリやヒラマサなどの青物、磯の王者と称されるヒラスズキ、海のトラウトゲームまで対応することが可能です。

軽量ルアーの操作性で選ぶ

シーバスゲームでは、バチ抜けシーズンやアミパターン、マイクロベイトパターンなど、軽量ルアーの使用が必要となる場面も多いです。このようなシチュエーションでは、数十センチのレンジの違いでバイトの質が変わるため、操作性を特に重視して選びましょう。

具体的には9フィート以下のレングスで、パワーランクはライトのロッドを使っていくと良いでしょう。

▼軽量ルアーの操作性で選ぶ『ディアルーナ』

ディアルーナのラインナップで、唯一ソリッドティップを搭載した『S86L-S』。ルアーの操作性もさることながら、シーバスの吸い込みが弱いときでもフッキングに持ち込んでいくことが可能です。

シマノ ディアルーナ S86L-S:SOLID TIP MODEL

全長:8.6ft
自重:108g
継数:2本
仕舞寸法:133.3cm
ルアー重量:3-21g
PEライン適合:0.3-1号

『S90L』は、自重が軽い小型ミノーや小型バイブレーションの使用におすすめのモデル。軽量ルアーをできる限り遠投してシーバスにアプローチしていくことが出来ます。

シマノ ディアルーナ S90L:LIGHT & TECHNICAL MODEL

全長:9ft
自重:120g
継数:2本
仕舞寸法:141cm
ルアー重量:5-25g
PEライン適合:0.4-1.2号

汎用性で選ぶ

ミノー、バイブレーション、メタルバイブ、メタルジグなど様々なルアーを駆使して攻略する場面では、特定の用途に特化したロッドよりも、汎用性の高いロッドのほうが重宝します。

汎用性が高い長さは、9フィートから9.6フィート、パワーランクはML(ミディアムライト)からM(ミディアム)、投げられるルアーウエイトの上限は、30~40グラムのモデルがおすすめです。

▼ 汎用性で選ぶ『ディアルーナ』

『S90ML』は、30グラム程度までのルアーを遠投したり、操作したりするのに適しています。港湾部や中規模までの河川、干潟といったシチュエーションを想定するならこのモデルがおすすめです。

シマノ ディアルーナ S90ML:ALL ROUND MODEL

全長:9ft
自重:128g
継数:2本
仕舞寸法:141cm
ルアー重量:6-32g
PEライン適合:0.6-1.5号

汎用性の高さに加え、パワーも必要という方には『S96M』がおすすめです。最大45グラムまでのルアーに対応していますので、大型ミノーやメタルジグの使用も難なくこなしてくれます。

シマノ ディアルーナ S96M:POWER ALL ROUND MODEL

全長:9.6ft
自重:141g
継数:2本
仕舞寸法:141cm
ルアー重量:8-45g
PEライン適合:0.8-2号

飛距離で選ぶ

遠浅のサーフや干潟で魚がどこに居るか分からない場合や、足場が限られていて逆風の中キャストしなければならないといった時には、ロングレングスのロッドが必要です。

ディアルーナには10フィートから11フィートといった長さのロッドが発売されていますので、飛距離を重視したい場合にはこれらのモデルを選んでいくとよいでしょう。

▼ 飛距離で選ぶ『ディアルーナ』

『S100ML』は、干潟やサーフのように障害物が少ないオープンなエリアで遠投したい時におすすめのモデル。30グラムまでのミノーやシンキングペンシル、メタルジグを遠投していくにはこの長さとパワーランクが活躍してくれます。

シマノ ディアルーナ S100ML:LONG DISTANCE MODEL

全長:10ft
自重:144g
継数:2本
仕舞寸法:155.9cm
ルアー重量:6-32g
PEライン適合:0.6-1.5号

遠投とパワーが両立された『S110M』は、磯や大規模な河川でおすすめのモデル。足場が高かったり、障害物から無理矢理引き離すことが必要なシチュエーションにおいて、11フィートのロングレングスがその本領を発揮します。

シマノ ディアルーナ S110M:SUPER LONG DISTANCE MODEL

全長:10.6ft
自重:174g
継数:2本
仕舞寸法:172cm
ルアー重量:8-45g
PEライン適合:0.8-2号

ロッドパワーで選ぶ

80センチ越えのシーバスや強烈な引きを見せる青物、荒波の重さまで引きに加わるヒラスズキ狙いではロッドパワーが無いと話になりません。

ロッドパワー重視の場合にはミディアムヘビーのパワーランクで、かつ長さが9.6フィートから10.6フィートあればベストです。

▼ ロッドパワーで選ぶ『ディアルーナ』

『S96MH』は、パワーに加え、9.6フィートという使いやすさも兼ね備えたレングスのモデル。サーフ、磯、河川と様々なシチュエーションで使いやすい汎用性の高さも持ち合わせています。

シマノ ディアルーナ S96MH:STRONG MODEL

全長:9.6ft
自重:161g
継数:2本
仕舞寸法:148.6cm
ルアー重量:10-56g
PEライン適合:1-2.5号

『S106MH』は、ディアルーナシリーズで最もパワーを持ったモデル。想定してある使用シチュエーションは青物やヒラスズキ、海のトラウトゲームなどです。とにかく長さとパワーが欲しいという方はぜひこのモデルを使ってみてください。

シマノ ディアルーナ S106MH:STRONG & LONG DISTANCE MODEL

全長:10.6ft
自重:175g
継数:2本
仕舞寸法:163.5cm
ルアー重量:10-56g
PEライン適合:1-2.5号

ベイトキャスティングモデルから選ぶ

ベイトタックルのメリットは、パワーに加えて、キャストの正確性や感度の高さが挙げられます。例えば、ピンスポットキャストが必要な場合やフォーリングのバイトを取っていく時、またビッグベイトを使用する時などはベイトタックルが活躍してくれます。

ベイトキャスティングモデルを選ぶ際には、スピニングより短めの7.6~8.6フィート程度の長さがおすすめです。

▼ ベイトキャスティングモデルから選ぶ『ディアルーナ』

『B86ML』は、ミノーやバイブレーション、スピンテールジグといったルアーをピンポイントにキャストし、パワーでシーバスを寄せてくるといったベイトタックルのメリットを感じやすい1本です。

シマノ ディアルーナ B86ML:TECHNICAL BAIT MODEL

全長:8.6ft
自重:124g
継数:2本
仕舞寸法:133.3cm
ルアー重量:8-32g
PEライン適合:0.8-2号

ビッグベイトやビッグミノー、大型トップを使うのであれば、『B76MH』がおすすめ。しっかりとしたパワーがありながらも、シーバスのバイトを弾きにくい柔軟なティップを搭載しています。

シマノ ディアルーナ B76MH:BIG BAIT & BIG PLUG MODEL

全長:7.6ft
自重:135g
継数:2本
仕舞寸法:118cm
ルアー重量:12-65g
PEライン適合:1-3号

ディアルーナでソルトウォーター攻略!

強さと軽さを持ち合わせ、幅広いラインナップがあるディアルーナシリーズであれば、ご自身に最適な1本が見つけられるはずです。ご紹介したモデルを参考にしつつ、ぜひディアルーナを手にフィールドへと出かけてみてください。