アナゴの旬と釣れる季節と場所について
アナゴ釣りはオールシーズン楽しめます
食材として知名度の高いアナゴは、夜釣りで比較的手軽に釣ることができる魚です。
またアナゴは四季を問わず釣ることができるので、水温低下によって釣り物が減る真冬でも釣り人を楽しませてくれる貴重な存在ですよ。
アナゴの旬は夏と冬の年二回
食材としてのアナゴの旬は、年に2回と言われています。
梅雨時から夏にかけて釣れる脂の少ないアナゴは「梅雨アナゴ」と呼ばれ、サッパリとした淡白な味わいを好む人から人気があります。
冬に釣れる脂が乗ったアナゴは、肉厚でふっくらとしていてとっても美味!
アナゴが釣れる場所は砂泥底
アナゴは日本各地の沿岸域に生息しています。
日中は砂泥底に潜って休む生態を持っていますので、おのずと海底が砂泥の場所が狙い目になります。
アナゴ釣りの仕掛けはシンプル is the BEST
アナゴを釣るならブッコミ釣りがオススメ
アナゴは海底で生活する魚なので、ブッコミ釣りで狙ってみましょう。
8~15号(約30~55g)程度のオモリを20m程度投げられる竿とリールであれば、ルアーロッドでも投げ竿でもOK!
▼ブッコミ釣りについてはコチラの記事
アナゴ釣りの針は『丸せいご』もしくは『ウナギ針』
アナゴ釣りには『丸せいご』や『ウナギ針』が定番で、針の大きさは10~14号、ハリス3~5号が良いでしょう。
アナゴは、ポイントによって釣れるサイズが40cm前後から80cm前後までと様々です。
大型のアナゴの歯は想像以上に鋭いので、釣れているアナゴが大きい場合はハリスを太くしたり、チューブを付けるなど対策を施すと良いでしょう。
オーナー 夜釣りアナゴの完全セット 8号
アナゴが釣れると仕掛けが絡みます|替え針を用意しましょう
アナゴやウナギなど長物と呼ばれる魚達は、針を外そうと暴れて仕掛けに絡んできます。
解いて針を外しても、ハリスにクセや傷が残ってしまうので、絡みつかれたら潔くハリスを交換しましょう。
替え針は10本前後持っておくと、沢山釣れた時にも対応できますよ!
オーナー 糸付うなぎ・アナゴ針 28本入
アナゴが良く釣れる餌3選
アオイソメ|スズキやチヌなど他の魚もターゲットになる
アナゴは生きたエビやカニから、死んだ魚まで動物性の餌を好んで食べる魚です。
特段エサにこだわりは不要ですが、2種類以上の餌を用意しておくと様々な状況に対応することができます。
サンマの切り身|強いニオイでアナゴにアピール
アナゴは腐肉食性の強い魚ですので、嗅覚が優れています。サンマやサバなど青魚の切り身は、ニオイでアナゴに強くアピールすることができます。
釣具屋さんで冷凍のサンマの短冊が販売されていますので、ぜひ試してみてください。
イカの短冊|餌持ちの良さは抜群
餌取りが多い状況では、餌持ちの良いスルメイカの短冊が効果的です。
釣れているアナゴが小さいようでしたら、餌を小さく切り分けることで針掛かりが良くなることがありますよ。
アナゴの釣り方とコツを覚えて釣果UPを目指そう
アナゴが良く釣れる時間帯は“夕方から午後10時頃”
アナゴは強い夜行性を示す魚ですが、実釣は夕方からがオススメ!
明るいうちに釣り場を確認できることに加え、アナゴは日没直後に活性が上がることがあるためです。
潮位や釣り場の特性によって一概には言えませんが、深夜よりも日没から午後10時頃までに最初の時合が来ることが多いですよ。
アタリが無くても、餌のチェックは15分に一度のペースで行おう
アナゴ釣りはのんびりとアタリを待つ釣りのように思われがちですが、餌の確認はこまめに行いましょう。
砂泥底にはヒトデや貝が多く生息しており、アタリも無く餌をかじり取っていきます。
2〜4本の竿を同時に出して効率よくアナゴを釣ろう
ブッコミ釣りは一度に数本の竿を使うことで、効率よく釣ることができます。釣り座が空いていれば複数本同時に出してみましょう。
例えば1本目は足元に垂らし、残り2本は10mと20mに投げ分けるなど最初は広く探ります。アタリが出たら、同様のポイントに竿を集中させてみましょう。
夜釣りの必需品を確認しましょう
ヘッドライトとライフジャケット
通いなれた釣り場であっても、夜釣りは注意が必要です。
ヘッドライトとライフジャケットを着用し、安全第一で楽しみましょう。
ジェントス ダブルスター ヘッドライト WS-243HD
アタリを知らせる鈴やケミ蛍
夜釣りは魚からのアタリが見えづらいので、竿の穂先に取り付ける鈴やケミ蛍を用意しましょう。
ケミ蛍の方が細かなアタリを把握でき、鈴は目を離していてもアタリを知ることができます。
ルミカ ギョギョライトワンタッチ
冬は防寒着、夏は虫よけグッズをお忘れなく
真冬の夜釣りは想像以上に寒く、防寒対策が不十分だとまるで修行のような釣行になってしまいます。
また夏の夜は涼しくて快適な反面、蚊やイソブヨの猛攻にあうことも……虫よけスプレーなどで対策しましょう!
フマキラー スキンベープミスト イカリジンプレミアム
アナゴの締め方と持ち帰り方
釣れたアナゴを地面に置くと絡んできます
アナゴに仕掛けをグチャグチャにされないコツとして、ぶら下げることができる程度の大きさであれば、宙づり状態にしておくと絡まれにくいです。
暴れて絡んできそうになったら、上下に揺すってあげると解けることがありますのでお試しください。
アナゴの締め方|中骨を切って血抜きを行う
釣れたアナゴは、活きているうちに頭の後ろからナイフを入れて中骨を切り血抜きを行いビニール袋に入れて保冷しましょう。
釣り針が掛かった状態の方が締めやすいですよ! アナゴが大きい場合はフィッシュグリップも効果的。
アナゴ特有の臭みを限りなく抑えたい方は、エアレーション(ブクブク)を使って活かして持ち帰る場合もあるようです。
アナゴの粘液は臭みの原因
アナゴは死ぬと粘液を出しますが、これがアナゴ特有のニオイの原因となります。
他にも魚が釣れた場合は、ビニール袋などでアナゴと分けた方が賢明です。
アナゴの捌き方|目打ち無しでも捌けます
アナゴのヌメリを素早く取る方法!ヌメリを取らない場合もある?
持ち帰ったアナゴのヌメリは塩や酢、熱湯をかけて包丁の背でしごくようにして取り除きます。
塩よりも酢の方が早くヌメリが浮き出てくるので、急いでいる方はぜひお試しください!
アナゴのヌメリは“旨味の一部”だから取らないという方やお店もあります。
個人的には、煮る時やすぐに食べない時はヌメリを取りますが、捌いてすぐに焼いたり揚げたりする時は省略することもあります。
写真右側が酢をかけたアナゴ。ヌメリが浮き上がり色が変わっていますね!
目打ちなしでアナゴ捌く方法|釣り針を使ってみてください
通常、アナゴはまな板に釘などを使って目打ちして捌きますが、なかなか家庭のまな板に穴を開ける訳にはいきませんよね。
しっかりとヌメリを取り、アナゴとまな板に水分が無いような状態であれば滑らずに捌くことができますが、何尾も捌いているとどうしても滑ってきます。
そこで写真のように釣り針2本を使ってまな板の端に引っかけると、目打ち程の安定感は無いにしても、アナゴを引っ張りながら捌くことができます。
切味の良い包丁が無ければ、新品のカッターナイフが捌きやすくてオススメ
アナゴを上手に背開きにするには、よく研がれた切味抜群な包丁が必要です。
とまぁ、一般家庭にそんな包丁無いですよね。そこで、オススメなのが新品のカッターナイフ。
アナゴの保存方法とおおよその賞味期限について
アナゴは鮮度が落ちるのが早い|ヌメリを取って開くとこまでは帰ってすぐに行う
アナゴは死んでしまうとすぐにニオイが出る魚として知られ、市場では活きた状態で取り扱われています。
アナゴ釣りから帰ったら、ヌメリを取り開いて内臓や血を落とすところまでは早めに行いましょう。
生のアナゴは冷蔵庫で2~3日程度
開いた生のアナゴは冷蔵庫で2~3日程度保存可能ですが、アナゴは他の魚よりもニオイが出たり痛むのが早いということを覚えておきましょう。
また冷凍する場合はしっかり水気を拭いてから冷凍すると、解凍時にドリップが少なくてすみますよ!
最後にアナゴの刺身について
アナゴやウナギの血中には毒があることは広く知られた情報ですが、粘液や血液が付着していなければ刺身で食べることができる魚です。
厚生労働省が公表する自然毒のリスクプロファイルによりますと、日本でウナギやアナゴ毒の食中毒の正式記録はなく、中毒量は不明としながらも、アナゴやウナギの血液を飲んだ場合の致死量を60kgのヒトで1000mLと見積もっています。
アナゴは地域・時期問わず手軽に釣れる美味しい魚
夜にしか釣れにくいという点にややハードルがありますが、釣り方自体はとても簡単なのがアナゴ釣りです。
夜釣り入門種ともいえる美味しいアナゴ。この機会に釣りに出掛けてみてはいかがでしょうか。