3つのダメフッキング
ここまでは正しいフッキングの説明してきましたが、反対にダメなフッキングを紹介しましょう。基本を外してしまったときに起こりがちなダメダメフッキングです。
糸フケが残っている
糸フケが残った状態でフッキングをしてしまう人は少なくありません。アタリに驚いてフッキングしてしまう、通称“ビックリアワセ”がこれに該当。
針に力が伝わらないのはもちろん、瞬間的な力が糸に掛かるため、ラインブレイクの原因にもなります。
穂先部分でフッキング
ロッドを手前に引かず、その場でロッドを立てるようなフッキングをしてしまうと、柔らかいティップだけが曲がるフッキングに。魚の顎を貫通させることはできませんし、穂先の破損原因にもなります。
もちろん例外的なケースもあり、カワハギ竿などの極端な先調子のロッドは、ティップで魚を掛ける設計。極先調子のロッドは、手首を返す程度でもフッキングが完了します。
体の後ろでフッキング
体を後ろに反らして、頭の後ろまでロッドを持ってくるフッキングは、一見強いアワセに見えます。しかし実際は、曲がっているのは穂先だけで、バット部分を使えていないことがほとんど。
なによりも、設計時に想定していない角度でロッドを曲げることになるため、破断につながります。ロッドを折りやすい方は、あらためてロッドとラインの角度を見直してみてください。