見た目が怖すぎるけど害はない?アジノエとは
アジノエは等脚目に属する寄生虫の一種で、アジノエは別名でウオノエが正式名称。タイに寄生することが多いのでタイノエとも呼ばれることも。体色は黄色みがかかった白色で、見た目はダンゴムシ・フナムシによく似ています。魚の口の中やエラの部分に潜んでいることが多い寄生虫です。
見た目が地球外生命体すぎる
アジノエの見た目は、フナ虫のような見た目と無数にうごめく足のインパクトが強く、その姿はエイリアンを彷彿とさせます。スーパーで売られている魚にもアジノエがついていることがありますが、知らずに購入した人からクレームが入ることあるとか……。
はじめてアジノエを目にした人はアジに対する食欲ごとなくなってしまうかもしれません。
見た目のショック以外に害はない
アジノエは見た目は気持ち悪いのですが、万一食べてしまっても人間に害を与えることはありません。アジノエは寄生している魚が死ぬと移動することあるため、アジを釣り場で締めて持ち帰る場合は口の中とエラブタの中を確認しましょう。家についてクーラーボックスをあけたら動いているアジノエに対面、という事態を防ぐことができます。
要注意!アジにも寄生するアニサキス
アジにつく寄生虫で要注意なのはアニサキスです。アニサキスは回虫目に属する線虫で、幼虫の間は魚の内臓に寄生しています。成虫になるとクジラやイルカなど海の哺乳類の体内に移動し寄生します。一般的にアジからアニサキスが見つかることは多くはありませんが、大型のアジほど寄生の確率が高いため食用の際は注意が必要です。
寄生虫を象徴するような見た目
アニサキスの見た目は、身体は半透明で体長は2センチから3センチメートル位の糸ミミズのような形状をしています。色が薄くて身も細いので、よく注意してみないと見逃してしまう危険性があります。とぐろを巻いたような形で見つかることが多いため、刺身などの柵取りでは退治できないことも多いです。
口に入れたら悲惨なことに
アニサキスがアジノエと違うのは、見た目が気持ち悪いだけでなく人体に害を及ぼす危険性があること。アニサキスが生きたまま体内に入ることで胃や腸壁に侵入して暴れまわり、立ち上がることが困難なほどの激痛に襲われることも。生の魚を口にして数時間後に激しい腹痛や吐き気があったら、アニサキス症の疑いがあります。
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