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「鮎の友釣り」に挑戦しよう!竿や仕掛け・ルアーまでも使う釣法とは

鮎の友釣りは、日本古来からある伝統的な釣法のひとつ。日本各地で親しまれ、今ではルアーを使った友釣りまでもが出てきています。今回、鮎の友釣りに挑戦しようと考えていらっしゃる方に向けて、仕掛けやルアー、必要な道具をご紹介します。

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目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

「鮎の友釣り」とは

出典:PIXTA

鮎の友釣りは、古くから伝わる伝統的な釣法のひとつ。鮎の縄張りを守る習性を利用した独自の釣法は、静岡県の狩野川を中心に京都、兵庫などが発祥とされ、日本各地の鮎釣りで使用されています。

▼鮎釣りについて紹介している記事です。

友鮎とは

出典:PIXTA

友鮎とは、野鮎の縄張りに送り込み、針掛けするために使われるオトリ。入手方法は、鮎釣りが楽しめる河川の近くで、500円程度で販売されています。天然の鮎をオトリとして使うことがベスト。元気良く泳ぎまわる個体が良いので、取り出す際に、鮎が弱ってしまうこともあるので、手を冷やしてから掴みましょう。

選ぶポイントは、イケスからタライなどに移した際に、スリムな体型であり底の方を泳ぐ鮎を選びましょう!

時期

鮎の友釣りができるシーズンは、一般的に6~10月ごろまで楽しめ、最盛期は7~8月。各都道府県や漁協によって、若干の差がありますが、必ず禁漁期間が設けられていますので、事前に確認を行いましょう。

「鮎の友釣り」仕掛け

鮎の友釣り仕掛けの画像

制作:TSURI HACK 編集部

友釣りは仕掛け作りが難しく、敷居が高いと感じる方も多いでしょう。近年では、初心者でも始めやすいように、仕掛けが組まれてアイテムの発売や、自治体などがレクチャーをしてくれる河川などもあります。挑戦をお考えの方は、ぜひ道具を揃えて出かけてみてはいかがでしょうか。

竿

9メートル前後の鮎釣りの専用竿がおすすめ。竿の調子と硬さの組み合わせで、さまざまなものが用意されています。先調子は感度が良く、オトリ鮎のコントロールがしやすく、胴調子はコントロールしにくい反面、引き抜きやすいメリットがあります。

はじめて友釣りに挑戦する方には8メートル前後のやや短めの竿を選ぶことで、取り回しが楽になるメリットもあります。

がまかつ がま鮎 マルチフレックス100伸徹II 9.0

全長:8.0-9.0m 自重:260g 継数:8本 仕舞寸法:131.5cm ナイロンライン適合:0.15-0.6号 フロロライン適合:0.15-0.6号 金属ライン適合:0.04-0.2号 複合ライン適合:0.04-0.2号 錘負荷:0-8号

天井糸

天井糸は、穂先と水中糸を繋ぐ第1セクション。細い水中糸の補強と、仕掛けの全長を調節する役割をする糸です。

水中糸

水中糸は、天井糸と鼻かん周りを繋ぐ第2セクション。水流を影響が最も大きくなる部分であるため、他よりも細い糸が用いられます。また、しなやかなナイロンラインを使うことで、オトリ鮎が良く泳ぎます。

鼻かん仕掛け

オトリ鮎を取り付ける大切な鼻かん仕掛け。第3セクションとなる部分であり、鼻かんは7ミリ前後のものが定番。迅速にオトリ鮎を取り付けるために鼻かんの取り付けが簡単なものをおすすめします。


掛け針

野鮎を掛けるための掛け針。第4セクションとなる部分は、鼻かん仕掛けと繋がっている、サカサ針のハリス止めに接続します。サイズは7号前後、定番とされる3、4本のイカリ状になった針を使用するため、鮎の体当たりをしっかりとヒットにつなげられます。1本針を糸に対して複数つけるチラシ針は鮎の体の数カ所に針がかかるため、バラシにくいメリットがあります。


完全仕掛け

仕掛け作りが難しく、各アイテムを揃えるのも一苦労……。糸の結び方もさまざまな方法を用いるため、初めて友釣りをされる方には、調整不要であり、竿先に付けるのみの、完成済みの仕掛けはおすすめです。

ダイワ トライアン アユ完全仕掛けII

全長:9.25m 調節可能範囲:7.0~9.5m 天上糸:0.8号 水中糸:0.3号 ハナカン:6.5mm 中ハリス:1.2号 サカサ:3号

「鮎の友釣り」はルアーでもできる

鮎の友釣りルアーの画像

近年は最先端の技術によって、オトリ鮎に似せたルアーも多数販売されています。そのためオトリ鮎を使わずともルアーを使った友釣りする釣り人も増えてきています。しかし、活きたオトリ鮎に比べると川の流れを読み、正確に鮎の縄張りまでルアーを落とし込む必要があるため、上級者向きの釣りと言われています。

友釣りに用いるルアー

友釣りに使用されるルアーは、鮎をそのままに再現したリアルなルアーが非常に多くあります。鮎釣りとして販売されているものはもちろんですが、バスフィッシング用に販売されている、鮎を意識したビッグベイトを使う釣り人も増えてきています。

ビッグベイトを使用する際は鮎竿では扱えないため、バスフィッシング用のルアーロッドを使用します。



▼ビッグベイトでの鮎釣りにおすすめなロッドを紹介している記事です。

▼ビッグベイトでの鮎釣りにおすすめなリールを紹介している記事です。

ルアー用の仕掛け

鮎の友釣りをルアーで行うためには、友釣り専用のチューニングフックが必要です。ルアーに付属されているフックでは体当たりしてきた鮎をしっかりと針にかけることができないため、通常の友釣りで使われる針をルアーに合わせて使いましょう。



「鮎の友釣り」の道具

鮎の友釣りには、竿や仕掛けなどの定番の道具以外にも、さまざまな道具があります。快適な釣りを楽しむために、必要な道具が豊富にありますので、友釣りに挑戦される方は、釣りの前にぜひ用意しましょう!

タモ

タモは、掛けた鮎の取り込みはもちろん、オトリ鮎の装着や交換の際にも使用する必須アイテムです。

オトリ缶

オトリ缶は、オトリ鮎の活きをキープして、元気な状態を維持する大切な道具。さまざまな機能が付いた製品が発売されていますが、20リットルを目安に準備しましょう!

引き舟

引き舟は、釣った鮎をストックしておくもの。釣り歩くスタイルの友釣りには、舟型の収容器が適しており、6~7リットル程度の容量であれば、20センチ程度の鮎が20~25匹程、入れることができます。

鮎タイツ

鮎タイツは入水をする際、川の水温や障害物から体を保護するためタイツ。さまざまなバリエーションのものが発売されていますので、お好みに合わせて選んでみてください。

インナーとして、アンダータイツを履くことで、保温効果を高める役割などがあります。

▼鮎タイツを紹介している記事です。

鮎タビ

鮎タビは、見えにくい水中移動を行う際、石などから足を保護する足袋。鮎が好む水域は、石にコケが多くついており滑りやすいため、フェルトソールが使用された鮎タビがおすすめです。

グローブ

夏場の釣りが多くなる鮎の友釣りでは、紫外線からの保護や怪我を防ぎます。入水することで涼しさを感じてしまいますが、直射日光と川の照り返しは強く、ひどい日焼けを避けるためにも、グローブの装着はおすすめです。

ベスト

友釣りで使うベストは、通気性、収納力が優れたものを、お好みで選びましょう! 注意点は、メインで使う仕掛け入れが収まることや、竿を振る際に、糸などが当たらないスマートなものが良いでしょう。

はじめての方でも鮎の友釣りにチャレンジ!

出典:PIXTA

日本では、伝統的な釣法として有名な鮎の友釣り。経験のない方には、やや敷居の高い釣りのイメージを持たれていることも多いです。しかし近年は各メーカーから専用の道具が多数販売されているため、はじめての方でも簡単にチャレンジできる釣りになりつつありますので、機械がありましたら、ぜひ鮎の友釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。