渓流ベイトロッドの選び方
渓流ルアーフィッシングシーンでも近年よく見かけるベイトタックル。以前はベイトリールと言えば重めのルアーを扱うのに適していましたが、軽いルアーが扱えるベイトフィネスタックルの登場により選択の幅が広がりました。
ベイトフィネスは『手返しの早さ・キャスタビリティ・巻取る力が強いこと』がメリットとして挙げられます。今回は渓流ベイトフィネス用ロッドをメーカー別にご紹介します。
ショートロッドが断然有利!
渓流ベイトフィネスシーンでは取り回しの良い4~6フィート(1.2~1.8メートル)のショートロッドがおすすめです。渓流は障害物が多いので長すぎるロッドだとキャスタビリティが悪くなってしまいます。
短いロッドであればシングルハンドでの正確なキャストやトリックキャストも行いやすいです。
ハリのあるロッドを選ぶ
渓流ベイトフィネスロッドは、ティップ付近が良く曲がる7:3のファーストアクションがおすすめです。ファーストテーパーのロッドはキャストがしやすく、ルアーアクションもキレ良くつけられます。
沢を登りながら撃っていくような小場所では、ファーストテーパーのベイトフィネスロッドが使いやすいでしょう。
携帯性に優れるロッドは便利!
渓流ベイトフィネスロッドは、携帯性に優れるロッドを選ぶのも重要です。特に源流域まで行く釣行では、登れない滝などがあったときに「高巻き」といって回り道をすることがありますが、そういったときに携帯性に優れたロッドでなければ折ってしまうこともあります。
シチュエーションによって継ぎ数が2~3本のモデル、またテレスコピック(振出式)モデルを選んでおくと良いでしょう。
▼そもそも渓流ベイトフィネスってなんだ?という方はこちら
【メーカー別】おすすめ渓流ベイトロッド
手返しやキャスタビリティの良さなどのメリットが注目されている渓流ベイトフィネス。各社から続々と渓流ベイトフィネス用のロッドが開発・リリースされています。今回はメーカー別におすすめのロッドをご紹介します。
スミスの渓流ベイトロッド
トラウト用品を始め多くのルアー用品を手掛けているスミス。ロッドはもちろんのこと、高い性能を持つヘビーシンキングミノー「D-コンタクト」や、立ち上がりの良さで定評のある「AR-Sスピナー」は多くの渓流アングラーに愛用されています。
テレスコピック(振出式)タイプの携帯性に優れた渓流ベイトフィネスロッド。ネジレを少なくする設計としてあり、シングルハンドでの正確なキャストがしやすいモデルです。
スミス マジカルトラウト ULフラッシュMT-TEC55ULM
メジャークラフトの渓流ベイトロッド
初心者から上級者まで使いやすいロッドを幅広くラインナップしているメジャークラフト。低価格であっても実釣に必要な性能をしっかりと持たせてありますので、予算に合ったロッドセレクトがしやすいメーカーです。
■メジャークラフト トラウティーノ渓流モデル
キャストモーションが取れる範囲がとても狭い場所で活躍してくれる4フィートアンダーのショートロッド。傾斜型ガングリップの採用でキャスト時の力の調整がしやすいように工夫してあります。
メジャークラフト トラウティーノ渓流モデル TTS-B382UL
■メジャークラフト ファインテール
シャープなブランクスで強い流れの中や深場であってもしっかりとルアーをアクションさせることが可能な渓流ベイトフィネスロッド。大型がヒットしてもブランクスにパワーがあるので安心してファイトすることが可能です。
メジャークラフト ファインテール FTS-B502L
アブガルシアの渓流ベイトロッド
1921年に創業の歴史あるアブガルシアは、積み重ねられてきたノウハウを元にしてロッドやリール、ルアーまでを製造販売しているメーカーです。ロッドにおいては、グリップエンドにあるクレストマークやグリップ周りのこだわりのデザインが大きな魅力です。
■アブガルシア マスビートエクストリーム
ルアーウエイト2グラムから使用可能な渓流ベイトフィネスロッド。小口径のマイクロガイドを搭載してあることでロッドパワーが活かしやすく、繊細な操作が可能となっています。
アブガルシア マスビートエクストリーム MEC-562UL
■アブガルシア TroutinMarquis Nano
ナノカーボンを採用し強度・感度・軽量化の向上を図った渓流ベイトフィネスロッドです。マイクロガイドシステムとの相乗効果で、大型トラウトの硬い顎でも瞬時にフッキングを完了させられるロッドとなっています。
アブガルシア TroutinMarquis Nano TMNC-485UL-TE MGS
シマノの渓流ベイトロッド
総合釣り具メーカーとして有名なシマノ。渓流ベイトフィネスロッドはもちろんのこと、渓流で使いやすいベイトフィネス用リールも多く販売していますので、それをロッドと組み合わせて使うのがおすすめです。
■シマノ カーディフ NX
ソフトなティップの搭載で操作性に重点を置いてあるモデル。ネジレを少なくするためにハイパワーX構造を全体に採用してありますので、キャスタビリティも抜群です。
シマノ カーディフ NX B48L
■シマノ カーディフ AX
単一方向の軽量グラス「UDグラス」をハイパワーX構造で強化した渓流ベイトフィネス用ロッド。追従性の良さによってバラしを軽減できるロッドです。
シマノ カーディフ AX B62SUL-RG
ダイワの渓流ベイトロッド
ルアーからエサ釣りまで多くの釣り用品を手掛けるダイワ。オリジナルのロッド製法や、新しい機能を持ったリールの発表を多くのアングラーが待ち望んでいるメーカーです。渓流ベイトフィネスはもちろん、ベイトフィネス用リールも多数販売しています。
■ダイワ シルバークリーク
握りやすいダイワオリジナルリールシート搭載でキャストからリトリーブが同じパーミング状態で出来るモデル。軽量なチタンフレームSiC Kガイドの搭載でライントラブルを軽減しながら、振り抜けの良さを実現しています。
ダイワ シルバークリーク 48ULB-3
■ダイワ ワイズストリーム
エントリーモデルに近い価格ながら、トップガイドを軽量なチタン製とすることでブランクス性能をアップさせてある渓流ベイトフィネスロッド。軽量化とパーミング性が両立してある無駄の無いグリップ周りもおすすめのポイントです。
ダイワ ワイズストリーム 45ULB-3
フィッシュマンの渓流ベイトロッド
フィッシュマンは北海道に本社を構えるベイトロッド専門のメーカーです。「飛距離・高精度ピンスポット・ゼロバックラッシュ」をコンセプトに掲げて製造された魅力あるロッドは多くのファンに愛されています。
ピンスポットへのキャストがしやすいモデル。小さなキャストモーションでもしっかりとロッドが曲がってくれて低弾道でルアーをピンスポットに撃ち込めるようになっています。
フィッシュマン ビームス ブランシェラ 5.2UL
テイルウォークの渓流ベイトロッド
フィールドテスターによる最新情報や欲求を元に独創性の高いロッドを製造しているテイルウォーク。ハイエンドモデルからエントリーモデルに至るまで同一の厳しい品質管理によって製造されているロッドは高い実釣性能を持っています。
仕舞寸法が37センチと超コンパクトなテレスコピック(振出式)タイプのロッド。携帯性の良さはポイントへの到達が困難な源流域での釣りにおいて活躍してくれます。
テイルウォーク トラウティア 43L/C-T
ジャクソンの渓流ベイトロッド
1980年からロッドやルアーを製造販売しているジャクソン。時代に合わせた製品ラインナップで多くのアングラーが使用しているメーカーです。渓流ロッドにおいては性能面だけでなく、ネーミングも興味を惹かれるものとなっています。
4フィートアンダーのショートレングス渓流ベイトフィネスロッド。メインロッドとしてはもちろんのこと携帯性に優れているので、万が一のときのサブロッドとして持っておくのもおすすめのロッドです。
ジャクソン カワセミ・ラプソディ TULC-3114UL
渓流ベイトフィネスロッドで新たな境地を!
一度使ってみると手放せなくなる渓流ベイトフィネス。軽量ルアーが中心となる渓流ではスピニングタックルを使用するアングラーも多いですが、スピニングに無いメリットを持つ渓流ベイトフィネスを使うことで新たな発見が出来ることでしょう。ぜひ今回の記事を参考に渓流ベイトフィネスロッドでの釣りに挑戦してみてください。